マヌカ(ギョリュウバイ)アロマ精油・エッセンシャルオイルの香り、特徴、使い方、禁忌・注意点

精油マヌカ(ギョリュウバイ)の香り、特徴、使い方、禁忌・注意点

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マヌカはニュージーランド原産の樹木です。

マヌカとは、ニュージーランドの先住民、マオリ族の言葉で「癒しの木」「復活の木」という意味で、マオリ族が薬のように活用していたことから名付けられたと言われています。

マヌカはニュージーランドでは国花として親しまれていますが、世界的に知られるようになったのは21世紀になってからで、マヌカから採れる蜂蜜に強力な抗菌作用を持つ成分が含まれていることがわかり、健康に役立つ食品として広く知られるようになりました。

マヌカ精油も蜂蜜同様、抗菌に優れ、独特の土っぽい草の香りが心を癒し、ストレスケアに適した精油と言われています。

出典:株式会社シクロケムバイオ 歯周病原因菌に対するマヌカオイルの抗菌活性

ここではマヌカ(ギョリュウバイ)とはどのような植物か?マヌカ(ギョリュウバイ)から採れた精油の香りや特徴、使い方・活用法や、使用する時の注意点などについて紹介します。

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マヌカ(ギョリュウバイ)ってどんな植物?

マヌカはニュージーランド原産の常緑樹で、オーストラリアやマレー半島にも分布しています。

樹高は1~3m程度、樹皮は白っぽい茶色で、枝は細く、成長して葉が茂ってくると少し垂れ下がってきます。

葉の長さは1.5㎝程度で細長く、先端は尖っています。

花は白やピンク色で、5枚の花びらの中央に1本の雌しべがあり、雌しべを囲むように20本程度の雄しべが生えています。花が終わると直径5mm程度の焦げ茶色の実が実ります。

ニュージーランドに自生しているマヌカの多くは白やピンク色の一重咲きですが、マヌカには多くの園芸種(人為的に作られた品種)があり、花色が赤の品種や咲き方が八重咲になる品種もあります。

マヌカ(ギョリュウバイ)の使い方・活用法の歴史

マヌカは数千年前からニュージーランドに自生していると言われていますが、活用されるようになったのは1700年頃、ポリネシアン地域に住んでいたマオリ族がニュージーランドへ移住してからだと言われています。

彼らは葉や樹皮を煮て、出てきた蒸気を吸って喉の調子を整えたり、煮だし汁を肩こりやリウマチの薬、傷や感染症、皮膚病の薬として活用していたそうです。

1796年になるとイギリス海軍士官のジェームズ・クック(キャプテンクック)がニュージーランドに上陸し、マヌカの存在がヨーロッパに知られるようになりました。

この時ニュージーランドでは、マヌカの葉を発酵させたものがお茶として飲まれており、ジェームズ・クックはマヌカのことをお茶の木という意味のティーツリーと呼んだそうです。
ただ、この頃は複数の植物を区別せずティーツリーと呼んでおり、後に他の植物と区別するためにニュージーランドティーツリーと呼ぶようになったそうです。

19世紀初頭になると、ヨーロッパ人によってミツバチが持ち込まれ養蜂が開始されました。

マヌカからも蜂蜜が作られましたが、少し苦みや薬っぽさがある個性的な味で、生産が始まった当初は質の悪い蜂蜜として扱われ牛の餌にしていたそうです。

その後しばらくするとマヌカハニーを食べている牛は他の動物に比べて病気になりにくいということに気づき、ニュージーランドのワイカト大学で研究が開始されました。

ワイカト大学の研究ではマヌカハニーの性質の解明にまでは至りませんでしたが、2006年にドイツのドレスデン工科大学の研究で、マヌカハニーに抗菌作用を持つメチルグリオキサール(MGO)という成分が含まれていることが解明されました。

日本に伝わったのは19世紀頃で、花を観賞する目的で庭木や生垣に活用していたそうです。
現在も世界各地で観賞用植物や蜂蜜の原料として活用されています。

蜂蜜はそのまま食べるだけではなく、抗菌を目的としてのど飴や歯磨き粉の原料としても活用されています。
また、マヌカが伝統的に皮膚の薬として使われてきたことからスキンケア製品の成分としても活用されています。

マヌカ(ギョリュウバイ)精油の特徴

マヌカ(ギョリュウバイ)精油の抽出方法

マヌカの葉と小枝から水蒸気蒸留法で精油を抽出します。精油は薄黄色です。

マヌカ(ギョリュウバイ)精油の香りの特徴

爽やかな草の香りに、少し土のような香りが加わった香りです。

マヌカ(ギョリュウバイ)精油の香料・原料データ

英名 Manuka マヌカ
和名 御柳梅、魚柳梅、檉柳梅 ギョリュウバイ
学名 Leptospermum scoparium レプトスペルマム スコパリウム
別名 ニュージーランドティーツリー、ネズモドキ
科名 フトモモ科
産地 ニュージーランド
精油の抽出部位 葉と小枝
ノート * ミドル
精油の主な成分 レプトスペルモン、カラメネン、δ-カジネン、カジナ-1.4-ジエン、α-コパエンフラベソン、イソレプトスペルモン、β-カリオフィレンなど
ブレンド相性 ゼラニウムなどフローラル系の香りやジンジャーなどスパイス系の香りと相性が良いです。

*ノートは精油の揮発する時間や香りの持続する時間を表すものです。香り立ちが最も早いが持続時間が短いトップノート、香り立ちはゆっくりだが長い時間香り続けるベースノート、ちょうど中間の性質を持つミドルノートの3つに分類されます。

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マヌカ(ギョリュウバイ)の活用法

マヌカ(ギョリュウバイ)だけでも香りを楽しめますが、他の精油を加えることでより香りが豊かになります。ブレンドにおすすめの精油も併せて紹介していますので、基本のレシピに足して使ってください。

またレシピを活用する際は、マヌカ(ギョリュウバイ)の使用時の注意事項、ブレンドとして加える精油の使用時の注意事項のいずれかに該当する項目がないかどうか確認してください。

精油の成分に対する体の反応には個人差があります。気分不快を感じた場合は使用を中止してください。

芳香浴

精油の香りを室内に拡散させ香りを楽しむ方法です。

【レシピ】
マヌカ・・・2滴

コットンに精油のマヌカ(ギョリュウバイ)を垂らす、もしくはアロマデフューザーを使って香りを拡散させます。

【おすすめのブレンド】
ジンジャー・・・1滴

ジンジャーは肌につくと皮膚刺激を与える可能性がありますので、肌につけないようにしてください。

ルームスプレー

部屋中に香りを拡散させ香りを楽しむ方法です。スプレーを使う時はその都度、瓶をよく振ってください。スプレーは肌にはつけないようにしてください。

【レシピ】
精製水・・・8ml
無水エタノール・・・12ml
マヌカ・・・6滴

無水エタノールに精油のマヌカ(ギョリュウバイ)を混ぜ、その後精製水を加えてよく混ぜます。混ぜ合わせた液体をスプレー式の遮光瓶に入れて使ってください。遮光瓶は風通しがよく、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。スプレーは2週間程度で使い切ってください。

【おすすめのブレンド】
ゼラニウム・・・4滴

ゼラニウムは女性ホルモンの分泌に影響を与える可能性があります。女性ホルモンの変動は妊娠の維持や出産に関りますので妊娠中の方は使用を控えてください。

マヌカ(ギョリュウバイ)の禁忌・注意点

・妊娠中の方
マヌカは文献によっては妊娠中の使用が禁忌となっていますので、妊娠中の方は使用を控えてください。

・敏感肌の方
マヌカ精油は敏感肌の方は皮膚刺激を感じる場合があると言われています。敏感肌の方は使用を控えてください。


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