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ジンジャーは根茎に独特の香りと辛みがある植物で、紀元前から香辛料、食材、薬草として活用されていると言われており、現在も主に香辛料や食材として活用されています。
根茎からは精油が採れ、エルメスやジョーマローンなど有名香水の香料としても活用されています。
ここでは、ジンジャーとはどのような植物か?ジンジャーの精油の香りや特徴、使い方・活用法や、使用する時の注意点などについて紹介します。
ここではジンジャー(ショウガ)とはどのような植物か?ジンジャー(ショウガ)の精油の香りや特徴、使い方・活用法や、使用する時の注意点などについて紹介します。
ジンジャー(ショウガ)ってどんな植物?
ジンジャーは熱帯アジア原産の多年草で、現在は東南アジアやオーストラリア、アフリカで栽培されています。
草丈は60~90㎝程度、葉は細長く先が尖り、地下茎は塊状の根茎になっており、この根茎から発芽し増殖します。
黄色い花を咲かせますが、花が咲くのは熱帯地域や亜熱帯地域のみで、それ以外の気候の地域で開花することは稀です。
ジンジャー(ショウガ)の使い方・活用法の歴史
ジンジャーは、インドや中国では紀元前から栽培、活用していたと言われ、紀元前一世紀頃のインドの料理書や、紀元前後頃に書かれたとされる中国最古の薬物書の神農本草経(シンノウホンゾウキョウ)に記載があるそうです。
10世紀頃になるとヨーロッパに伝わりますが、交易ルートが少なく入手が難しかったため非常に高価で、一部の特権階級の人しか使えないスパイスだったそうです。
しかし14世紀頃になると、交易ルートが増えて入手しやすくなり、お菓子や飲み物の風味付けなど様々な料理に使われるようになりました。
日本には中国から伝わったとされ、伝わった年代は明確ではありませんが、一番古い記録は三世紀頃の邪馬台国について書かれた魏志倭人伝(ギシワジンデン)で、日本の山にジンジャーがあると記載されているそうです。
邪馬台国時代の活用法については不明ですが、平安時代の延喜式(エンギシキ)に、ジンジャーを栽培し、生の状態で香辛料として使っていたという記録があります。
室町時代や江戸時代になると、ジンジャーを酢漬けにして刺身に添えて食べるようになったそうです。
現在は世界各地で、食材、香辛料、香料として活用されており、中国や日本ではジンジャーを乾燥させたものを生姜(ショウキョウ)、蒸してから乾燥させたものを乾姜(カンキョウ)と呼び、冷えや胃腸の不調の改善に役立つ漢方薬としても活用しています。
ジンジャー(ショウガ)精油の特徴
ジンジャー(ショウガ)精油の抽出方法
ジンジャーの根茎から水蒸気蒸留法で精油を抽出します。精油は薄黄色~薄茶色です。
ジンジャー(ショウガ)精油の香りの特徴
ショウガのスパイシーな香りに、レモンの香りや甘い香りが加わったような香りです。
ジンジャー(ショウガ)の香料・原料データ
英名 | Ginger ジンジャー |
和名 | 生姜 ショウガ |
学名 | Zingiber officinale ジンジベル オフィシナーレ |
別名 | はじかみ |
科名 | ショウガ科 |
産地 | インド、中国、ジャマイカなど |
精油の抽出部位 | 根茎 |
ノート * | ミドル |
精油の主な成分 | ジンジベレン、β-セスキフェランドレン、1.8シネオール、ネロール、ゲラニアール、リモネン、α-ピネンなど |
ブレンド相性 | スペアミントなどハーブ系の香りやオレンジ・スイートなど柑橘系の香りと相性が良いです。 |
禁忌・注意 | 敏感肌の方は使用を控えてください。 小児、乳幼児への使用は控えてください。 |
*ノートは精油の揮発する時間や香りの持続する時間を表すものです。香り立ちが最も早いが持続時間が短いトップノート、香り立ちはゆっくりだが長い時間香り続けるベースノート、ちょうど中間の性質を持つミドルノートの3つに分類されます。
ジンジャー(ショウガ)の活用法
ジンジャーだけでも香りを楽しめますが、他の精油を加えることでより香りが豊かになります。ブレンドにおすすめの精油も併せて紹介していますので、基本のレシピに足して使ってください。
なおレシピを活用する際は、ジンジャーの使用時の注意事項、ブレンドとして加える精油の使用時の注意事項のいずれかに該当する項目がないかどうか確認してください。
精油の成分に対する体の反応には個人差があります。気分不快を感じた場合は使用を中止してください。
芳香浴
精油の香りを室内に拡散させ、香りを楽しむ方法です。
【レシピ】
ジンジャー・・・2滴
コットンに精油のジンジャー(ショウガ)を垂らす、もしくはアロマデフューザーを使って香りを拡散させます。
【おすすめのブレンド】
ユーカリ・ラディアタ・・・1滴
ユーカリ・ラディアタは使用上の禁忌事項は特にありません。
ルームスプレー
部屋中に精油の香りを拡散させ香りを楽しむ方法です。スプレーを使う時はその都度、瓶をよく振ってください。スプレーは肌にはつけないようにしてください。
【レシピ】
精製水・・・8ml
無水エタノール・・・12ml
ジンジャー・・・5滴
無水エタノールに精油のジンジャー(ショウガ)を混ぜ、その後精製水を加えてよく混ぜます。混ぜ合わせた液体をスプレー式の遮光瓶に入れて使ってください。遮光瓶は風通しがよく、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。スプレーは2週間程度で使い切ってください。
【おすすめのブレンド】
ライム・・・10滴
ライムは肌につくと皮膚刺激を与える可能性がありますので、肌につけないようにしてください。
ジンジャー(ショウガ)の禁忌・注意点
・敏感肌の方
ジンジャーには1.8シネオール、α-ピネン、リモネンなど皮膚刺激を与える可能性がある成分が複数含まれていますので、敏感肌の方や小児、乳幼児への使用は控えてください。
ジンジャー 10ml
アロマ 精油 エッセンシャルオイル
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