サロ(アロマ精油・エッセンシャルオイル)の香り、特徴、使い方、禁忌・注意点など

精油サロの香り、特徴、使い方、禁忌・注意点

[本ページはプロモーションが含まれています]

サロはマダガスカルの固有植物で、マダガスカルではサロから採れる精油を心身の不調や喉の不調の改善に使用されてきました。

サロ精油は、以前は認知度が低く、マダガスカル以外の地域ではあまり使われることがありませんでしたが、近年では日本でも購入できるようになりました。

ここではサロとはどのような植物か?サロから採れた精油の香りや特徴、使い方・活用法や、使用する時の注意点などについて紹介します。

スポンサーリンク


サロってどんな植物?

サロはマダガスカル(北西沿岸部)原産のカネラ科の常緑樹です。マダガスカルのマラガシ語では、「Mandravasarotra(マンダラヴァサロトラ)」(悪いものを遠ざける植物)とも呼ばれています。

樹高は5m程度で、細長い楕円形の葉を持ち、枝の先端に赤く小さな花を密集させるように咲かせます。

葉には油点、または油嚢(ゆのう)と呼ばれる袋状の組織があり、そこに精油成分などの油分を含んだ分泌物が溜まっています。

サロの分布

サロはマダガスカル北西沿岸地域に生息しています。

サロの育て方、栽培

サロは熱帯、亜熱帯気候で育つ植物で、日本の気候は栽培に適していません。

サロの使い方、活用法の歴史

サロはいつ頃から活用されているのか不明ですが、マダガスカル語で悪いものを一掃する、悪いものを遠ざける、という意味の「Mandravasarotra(マンダラヴァサロトラ」という名前で呼ばれ、マダガスカルで古くから心身に利益を与える植物として活用されてきました。

マダガスカルの兵士たちは戦いに行く前や、戦いで勝利した時にサロのハーブティーを飲んでいたと言われています。

また、サロの精油には、去痰作用が期待される1.8シネオールや鎮痛作用が期待されるリナロールが含まれており、マダガスカルでは喉の不調のケアに良いと、現在でも喉の調子が悪い時にはサロ精油で喉をトリートメントしたり、喉に直接垂らしたりするそうです。

サロはマダガスカル以外の地域ではあまり活用されてきていませんでしたが、近年では情報が普及したことや流通が整ったことなどにより、世界各地でアロマセラピーなどに活用されるようになりました。

ヨーロッパでは香りを楽しむだけではなく、サロにスキンケア効果やアンチエイジング効果が期待できるのではないかとスキンケアにも活用されているそうです。

サロ精油の特徴

サロ精油の抽出方法

精油のサロは、サロの葉から水蒸気蒸留法で抽出される淡い黄色の精油です。

サロ精油の香りの特徴

サロ精油の主成分はオキサイド類の1.8シネオールで、全体の約4割を占めています。

1.8シネオールはティートリーの精油やユーカリの精油などにも多く含まれる成分で、シャープで爽やかな香りを持っています。1.8シネオールは爽快感のある香りが特徴ですが、この成分が多く含有されていると、人によっては強い香りと感じることもあります。

サロ精油は1.8シネオールを多く含有していますが、柑橘の香りを持つリモネンや、甘い香りを持つリナロールも含有しているため、シャープ過ぎず、ほのかに柑橘や花の香りを感じる優しい香りになっています。

サロ精油には複数の系統の香りの成分がバランスよく含まれており、精油を複数組み合わせて調香しなくても、まるで調香したかのような豊かな香りを楽しめる精油と言われています。

サロの香料・原料データ

英名 SARO
和名
学名 Cinnamosma Fragrans
別名 Mandravasarotra
科名 カネラ科
産地 マダガスカル
精油の抽出部位
主な精油成分 1.8シネオール、リモネン、リナロール、α-ピネン、β-ピネンなど
ノート * トップ
精油の使用方法 芳香浴に使用可。植物油で希釈してトリートメントに使用可

*ノートは精油の揮発する時間や香りの持続する時間を表すものです。香り立ちが最も早く持続時間は短いトップノート、香り立ちはゆっくりだが長い時間香り続けるベースノート、ちょうど中間の性質を持つミドルノートの3つに分類されます。

スポンサーリンク


精油サロの活用法

サロだけでも香りを楽しめますが、他の精油を加えることでより香りが豊かになります。ブレンドにおすすめの精油も併せて紹介していますので、基本のレシピに足して使ってください。

またレシピを活用する際は、サロの使用時の注意事項、ブレンドとして加える精油の使用時の注意事項のいずれかに該当する項目がないかどうか確認してください。

精油の成分に対する体の反応には個人差があります。気分不快を感じた場合は使用を中止してください。

芳香浴

精油の香りを室内に拡散させ香りを楽しむ方法です。

【レシピ】
サロ・・・2滴

コットンに精油のサロを垂らす、もしくはアロマデフューザーを使って香りを拡散させます。アロマデフューザーを使う場合はそれぞれの取り扱い説明書の内容に沿ってご活用ください。

【おすすめのブレンド】
ラベンダー・・・2滴

ラベンダーは通経作用があるとされていますので、妊娠初期(妊娠4か月目くらい)の方は使用を控えてください。

ルームスプレー

空間にスプレーすることで、速やかに香りを拡散させ香りを楽しむ方法です。スプレーを使う時はその都度、瓶をよく振ってから使ってください。
芳香成分を空気中に拡散することを目的にしていますので、肌につけるには少し濃い濃度となっています。スプレーは肌にはつけないようにしてください。

【レシピ】
精製水・・・8ml
無水エタノール・・・12ml
サロ・・・4滴

無水エタノールに精油のサロを混ぜ、その後精製水を加えてよく混ぜます。混ぜ合わせた液体をスプレー式の遮光瓶に入れて使ってください。遮光瓶は風通しがよく、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。スプレーは2週間程度で使い切ってください。

【おすすめのブレンド】
レモン・・・5滴

レモンの精油を肌につけて日光に当たると炎症を起こす可能性があります。精油を肌につけないようにしてください。

サロの禁忌・注意点

・敏感肌の方
サロに含まれる1.8シネオールやリモネンは皮膚に刺激を与える場合がありますので、敏感肌の方は使用を控えてください。

スポンサーリンク