シプリオール(ナガルモタ、香附子)アロマ・精油・エッセンシャルオイルの香り、特徴、使い方、禁忌・注意点など

精油シプリオール(ナガルモタ、香附子)の香り、特徴、使い方、禁忌・注意点

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シプリオールは日本ではハマスゲと呼ばれており、各地で見かける雑草ですが、その地下茎は月経不順やイライラを抑えるための漢方薬や頭皮をケアする働きが優れているとしてヘアケア製品に使われています。

シプリオールから採れる精油はアロマセラピーで使うことはほとんどありませんが、気持ちが落ち着くような程よい甘みを感じる香りで、主に香水の香料として活用されています。

ここではシプリオールとはどのような植物か?シプリオールの精油の香りや特徴、使い方・活用法や、使用する時の注意点などについて紹介します。

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シプリオール(ナガルモタ、香附子)ってどんな植物?

シプリオールは熱帯、亜熱帯気候地域に広く分布しているカヤツリグサ科の多年草です。

細長い形の葉を持ち、茎の先端には小穂(しょうすい)と呼ばれる小さな穂がついています。草丈は20~40㎝程度ですが、インドでは人の背丈ほどになるものもあります。

なおシプリオールは、地下茎に塊茎(かいけい)と呼ばれる塊状に肥大した部分があり、でんぷんなどの栄養が蓄えられるため、種だけではなく、地下茎を伸ばすことでも繁殖します。そのため非常に生命力、繁殖力が強く、完全に駆除することが難しい強害雑草とされています。

日本にも自生し、道端や田んぼの畔などで見かけることができます。

シプリオール(ナガルモタ、香附子)の使い方・活用法の歴史

シプリオールは、主にインドでハーブとして活用されています。

いつ頃からインドで活用されているか不明ですが、シプリオールの塊茎で作った首飾りをつけていると母乳の出がよくなるとして、授乳している母親にシプリオールの首飾りをかけてあげる伝統があるそうです。

またインドでは、シプリオール精油の蒸留も行われており、精油は香水などの香料として、蒸留して残った根茎の繊維などはインセンス(お香)の原料として活用されています。

一方、中国や日本ではシプリオールの塊茎を香附子(こうぶし)という漢方薬として活用しています。シプリオールの塊茎には通経作用や気の巡りを良くする働きがあるとされており、女神散(にょしんさん)、香蘇散(こうそさん)など複数の漢方薬に原料の一つとして配合されています。

また、シプリオールの塊茎には毛細血管を拡張させ、毛根にある皮脂腺を刺激する、髪の毛を洗うと髪が良い香りになると言われており、ハーブシャンプーやヘナなどのヘアケア製品に配合されています。これらのヘアケア製品は日本でも購入可能です。

シプリオール(ナガルモタ、香附子)精油の特徴

シプリオール精油の抽出方法

シプリオールの塊茎から水蒸気蒸留法で精油を抽出します。

シプリオール精油の香りの特徴

シプリオールの精油は、気持ちが落ち着くような甘みのある香りです。ウッディな香り、エキゾチックな香り、沈香のような香り、土っぽい香りと表現されることもあります。

シプリオールのデータ

英名 Nut grass ナットグラス
和名 浜菅 ハマスゲ
学名 Cyperus rotundus シペラス ロトゥンドゥス
別名 ナガルモタ 香附子(こうぶし)
科名 カヤツリグサ科
産地 インドなど
精油の抽出部位 塊茎
ノート * ミドル~ベース
精油の主な成分 α-ジペロン、ジペレン、β-セリネン、シペロツンドン、スゲノールなど
ブレンド相性 ベルガモットなどの柑橘系、クラリセージなどハーブ系の香りと相性が良いです。
禁忌・注意 通経作用がある可能性がありますので妊娠中の方は使用を控えてください。

*ノートは精油の揮発する時間や香りの持続する時間を表すものです。香り立ちが最も早いが持続時間が短いトップノート、香り立ちはゆっくりだが長い時間香り続けるベースノート、ちょうど中間の性質を持つミドルノートの3つに分類されます。

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シプリオール(ナガルモタ、香附子)の活用法

シプリオールだけでも香りを楽しめますが、他の精油を加えることでより香りが豊かになります。ブレンドにおすすめの精油も併せて紹介していますので、基本のレシピに足して使ってください。

なおレシピを活用する際は、シプリオールの使用時の注意事項、ブレンドとして加える精油の使用時の注意事項のいずれかに該当する項目がないかどうか確認してください。

精油の成分に対する体の反応には個人差があります。気分不快を感じた場合は使用を中止してください。

芳香浴

精油の香りを室内に拡散させ香りを楽しむ方法です。

【レシピ】
シプリオール・・・2滴

コットンに精油を垂らす、もしくはアロマデフューザーを使って香りを拡散させます。アロマデフューザーを使う場合はそれぞれの取り扱い説明書の内容に沿って使用してください。

【おすすめのブレンド】
パチュリ・・・1滴

パチュリは女性ホルモンの分泌に影響を与える可能性があります。女性ホルモンの変動は出産や妊娠維持に関係しますので妊娠中の方は使用を控えてください。

ルームスプレー

空間にスプレーすることで、速やかに香りを拡散させ香りを楽しむ方法です。スプレーを使う時はその都度、瓶をよく振ってから使ってください。スプレーは肌にはつけないで空間に噴霧してください。

【レシピ】
精製水・・・8ml
無水エタノール・・・12ml
シプリオール・・・5滴

無水エタノールに精油を混ぜ、その後精製水を加えてよく混ぜます。混ぜ合わせた液体をスプレー式の遮光瓶に入れて使ってください。遮光瓶は風通しがよく、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。スプレーは2週間程度で使い切ってください。

【おすすめのブレンド】
ベルガモットフロクマリンフリー・・・7滴

ベルガモットフロクマリンフリー精油が肌につくと皮膚刺激を感じる場合があります。肌につかないよう注意してください。

シプリオール(ナガルモタ、香附子)の禁忌・注意点

妊娠中の方
シプリオール(香附子)の漢方薬は通経薬として使われています。精油に通経作用があるのかは不明ですが、安全のため妊娠中の方は使用を控えてください。


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