ピンクペッパー(アロマ・精油・エッセンシャルオイル)の香り、特徴、使い方、禁忌・注意点

精油ピンクペッパーの香り、特徴、使い方、禁忌・注意点

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ピンクペッパーはペッパーと名前に入っていますが、コショウ科の植物ではありません。

赤い胡椒のような実がなるウルシ科のコショウボクやバラ科のセイヨウナナカマドのことをピンクペッパーと呼んでおり、一般的に精油の原料に使われているのはコショウボクです。

ピンクペッパー精油は果物のようなフレッシュな香りにほんのりスパイシーさが加わったような香りで、アロマセラピーで使うことは少ないですが、香料として高い人気があります。

ここではピンクペッパーとはどのような植物か?ピンクペッパーの精油の香りや特徴、使い方・活用法や、使用する時の注意点などについて紹介します。

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ピンクペッパーってどんな植物?

ピンクペッパーはペルー原産の常緑樹で、現在はマダガスカルやメキシコなどにも分布しています。

樹高は10~20m、枝は地面に向かって垂れ下がり、シダレ柳のような姿をしています。樹皮は茶色で表面はひび割れたようにデコボコしています。

葉は幅3mm~1㎝、長さ5㎝程度、先端が尖った形で、表面は鮮やかな緑色、裏面は少し銀色っぽい緑色です。

花は白~薄黄色でとても小さく、複数の花が円錐形に密集して咲きます。花が終わると5mm程度の赤い実が実ります。実がコショウに似ているため、ピンクペッパーと呼ばれていますが、似ているのは外見だけで胡椒のような辛みはありません。

ピンクペッパーの使い方・活用法の歴史

ピンクペッパーはいつから使われているかは不明ですが、ペルーのアンデス地域では伝統医療で抗菌作用や防腐作用を持つ薬草として傷薬や感染症に対する薬として活用していたそうです。

現在は世界各地でスパイスや香料、生け花やリース(花輪)作りに使う花材として活用されています。

スパイスとしては、料理だけではなくコーヒーのトッピングにも活用され、2016年に上島珈琲で季節限定商品としてピンクペッパーのミルク珈琲が販売されていました。

香料としては香水やスキンケア製品に使われ、モルトンブラウンのピンクペッパーオードトワレやザボディショップのピンクペッパー&ライチなどに配合されています。

フランスではお酒の風味付けにも使われ、オーデマス・スピリッツというメーカーでピンクペッパーを使ったピンクペッパージンという製品が販売されています。

ピンクペッパー精油の特徴

ピンクペッパー精油の抽出方法

ピンクペッパーの実から水蒸気蒸留法で精油を抽出します。精油は無色透明です。

ピンクペッパー精油の香りの特徴

フルーティーでフレッシュな爽やかな香りにほんのりスパイシーさが加わった香りです。

ピンクペッパー精油の香料・原料データ

英名 Pink pepper ピンクペッパー
Peruvian peppertree ペルビアンペッパーツリー
和名 胡椒木 コショウボク
学名 Schinus molle スキヌス モレ
別名 ペッパーツリー、ピンクペッパーコーン、ポワブルロゼ、べ・ローズ
科名 ウルシ科
産地 ペルー、マダガスカル、メキシコなど
精油の抽出部位
ノート * ミドル
精油の主な成分 β-ミルセン、α- フェランドレン、p-シメン、δ-カジネン、α-ピネン、リモネン、β-フェランドレンなど
ブレンド相性 フランキンセンスなど樹脂系の香りやジャスミンなどフローラル系の香りと相性が良いです。

*ノートは精油の揮発する時間や香りの持続する時間を表すものです。香り立ちが最も早いが持続時間が短いトップノート、香り立ちはゆっくりだが長い時間香り続けるベースノート、ちょうど中間の性質を持つミドルノートの3つに分類されます。

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ピンクペッパーの活用法

ピンクペッパーだけでも香りを楽しめますが、他の精油を加えることでより香りが豊かになります。ブレンドにおすすめの精油も併せて紹介していますので、基本のレシピに足して使ってください。

またレシピを活用する際は、ピンクペッパーの使用時の注意事項、ブレンドとして加える精油の使用時の注意事項のいずれかに該当する項目がないかどうか確認してください。

精油の成分に対する体の反応には個人差があります。気分不快を感じた場合は使用を中止してください。

芳香浴

精油の香りを室内に拡散させ香りを楽しむ方法です。

【レシピ】
ピンクペッパー・・・2滴

コットンに精油のピンクペッパーを垂らす、もしくはアロマデフューザーを使って香りを拡散させます。

【おすすめのブレンド】
ジャスミン・・・1滴

ジャスミンは分娩を促進する働きがある可能性がありますので妊娠中の方は使用を控えてください。また、エストロゲンという女性ホルモンの分泌に影響を与える可能性があります。子宮筋腫などエストロゲンの分泌の変化により悪化する病気のある方は使用を控えてください。

ルームスプレー

部屋中に香りを拡散させ香りを楽しむ方法です。スプレーを使う時はその都度、瓶をよく振ってください。スプレーは肌にはつけないようにしてください。

【レシピ】
精製水・・・8ml
無水エタノール・・・12ml
ピンクペッパー・・・7滴

無水エタノールに精油のピンクペッパーを混ぜ、その後精製水を加えてよく混ぜます。混ぜ合わせた液体をスプレー式の遮光瓶に入れて使ってください。遮光瓶は風通しがよく、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。スプレーは2週間程度で使い切ってください。

【おすすめのブレンド】
フランキンセンス・・・5滴

フランキンセンスは使用上の禁忌事項はとくにありません。

ピンクペッパーの禁忌・注意点

ピンクペッパーは一般的に特に禁忌事項はないとされています。
ただ、ウルシ科の植物ですのでウルシやカシューナッツ、ピスタチオなどウルシ科の植物に対してアレルギーのある方は、念のため使用を控えてください。


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