ピメント(オールスパイス)アロマ・精油・エッセンシャルオイルの香り、特徴、使い方、禁忌・注意点

精油ピメント(オールスパイス)の香り、特徴、使い方、禁忌・注意点

[本ページはプロモーションが含まれています]

ピメント(オールスパイス)は熱帯気候地域に生息する木で、日本の気候には適していないため日本で見かけることはありません。

ただ、果実を乾燥させて作ったスパイスは、ナツメグ、シナモン、クローブの香味がありどんな料理にでも合うと重宝され、広く普及しています。

ピメント(オールスパイス)精油もアロマセラピーで使うことは少ないですが、複数のスパイスが合わさったような、甘さやスパイシーさが組み合わさった深みのある香りがし、男性的なセクシーさを感じる香りと言われており男性用香水の香料として活用されています。

ここではピメント(オールスパイス)とはどのような植物か?ピメント(オールスパイス)の精油の香りや特徴、使い方・活用法や、使用する時の注意点などについて紹介します。

スポンサーリンク

ピメント(オールスパイス)ってどんな植物?

ピメント(オールスパイス)は西インド諸島原産の常緑樹で、特にジャマイカに多く生息しています。

樹高7~10m、葉は長さ10~15㎝程度の楕円形です。

樹皮は茶色で、古くなった樹皮は自然に剥がれ落ちていくため、幹の表面はあちこち白い木材が露出した状態になっています。

花の中央には複数の雄しべが突出してついており、雄しべの根元に小さな白い花びらがついています。

花は房状に密集して咲き、花が終わると直径5mm~1㎝程度の球状の果実が実ります。

果実は未熟なうちは緑色ですが成熟するにつれ黒褐色になっていきます。

ピメント(オールスパイス)の名前の由来

ピメントという名前はスペイン語で胡椒という意味のpimienta(ピミエンタ)が語源で、見た目が胡椒に似ていることから名付けられたと言われています。

ピメント(オールスパイス)の使い方・活用法の歴史

ピメント(オールスパイス)はメキシコのユカタン半島を中心に栄えたマヤ文明(紀元前10世紀頃~紀元17世紀頃)で調理用スパイスや王の遺体の防腐剤として活用されていたと言われています。

ヨーロッパに伝わったのは15世紀、1494年に航海士のクリストファ・コロンブスがジャマイカに到達し、ピメント(オールスパイス)をヨーロッパに持ち帰ったことで知られるようになりました。この時、航海に同行していたスペイン人の医師、ディエゴ・アルバレス・チャンカがピメントという名前をつけたと言われています。

その後16世紀にメキシコに行ったスペイン人の博物学者、フランシスコ・エルナンデス・デ・トレドがメキシコからヨーロッパに持ち帰ったことで、より広く知られるようになり、16世紀から17世紀初頭には調理用スパイス香料として世界各地に広がっていったそうです。

現在は主に調理用スパイスとして活用されており、肉料理、お菓子、ピクルスなど様々な料理に活用されています。

香料としても活用されており、クリードのヴァイキングオードパルファムスプレー、ティツィアーナテレンツィのキメラエクストレなどの男性用香水に配合されています。

ピメント(オールスパイス)精油の特徴

ピメント(オールスパイス)精油の抽出方法

ピメント(オールスパイス)の葉や果実から水蒸気蒸留法で精油を抽出します。精油はオレンジ色です。

ピメント(オールスパイス)精油の香りの特徴

甘さとスパイシーさを併せ持つ香りです。温もりのある香り、セクシーな香りと表現されることもあります。

ピメント(オールスパイス)精油の香料・原料データ

英名 Allspice オールスパイス
和名 三香子 サンコウシ、百味胡椒 ヒャクミコショウ
学名 Pimenta dioica ピメンタ ディオイカ
Pimenta officinalis ピメンタ オフィキナリス
別名 ピメント、ジャマイカンペッパー、マートルペッパー
科名 フトモモ科
産地 ジャマイカ、メキシコなど
精油の抽出部位 葉、果実
ノート * トップ~ミドル
精油の主な成分 オイゲノール、メチルオイゲノール、カリオフィレン、α-フェランドレン、シネオールなど
ブレンド相性 オレンジ・スイートなど柑橘系の香りやフランキンセンスなど樹脂系の香りと相性が良いです。

*ノートは精油の揮発する時間や香りの持続する時間を表すものです。香り立ちが最も早いが持続時間が短いトップノート、香り立ちはゆっくりだが長い時間香り続けるベースノート、ちょうど中間の性質を持つミドルノートの3つに分類されます。

スポンサーリンク

ピメント(オールスパイス)の活用法

ピメント(オールスパイス)だけでも香りを楽しめますが、他の精油を加えることでより香りが豊かになります。ブレンドにおすすめの精油も併せて紹介していますので、基本のレシピに足して使ってください。

またレシピを活用する際は、ピメント(オールスパイス)の使用時の注意事項、ブレンドとして加える精油の使用時の注意事項のいずれかに該当する項目がないかどうか確認してください。

精油の成分に対する体の反応には個人差があります。気分不快を感じた場合は使用を中止してください。

芳香浴

精油の香りを室内に拡散させ香りを楽しむ方法です。

【レシピ】
ピメント(オールスパイス)・・・2滴

コットンに精油のピメント(オールスパイス)を垂らす、もしくはアロマデフューザーを使って香りを拡散させます。

【おすすめのブレンド】
フランキンセンス・・・1滴

フランキンセンスは使用上の禁忌事項はとくにありません。

ルームスプレー

部屋中に香りを拡散させ香りを楽しむ方法です。スプレーを使う時はその都度、瓶をよく振ってください。スプレーは肌にはつけないようにしてください。

【レシピ】
精製水・・・8ml
無水エタノール・・・12ml
ピメント(オールスパイス)・・・5滴

無水エタノールに精油のピメント(オールスパイス)を混ぜ、その後精製水を加えてよく混ぜます。混ぜ合わせた液体をスプレー式の遮光瓶に入れて使ってください。遮光瓶は風通しがよく、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。スプレーは2週間程度で使い切ってください。

【おすすめのブレンド】
オレンジ・スイート・・・10滴

オレンジ・スイートは肌につくと皮膚刺激を与える可能性がありますので、肌につけないようにしてください。

ピメント(オールスパイス)の禁忌・注意点

・敏感肌の方
ピメント(オールスパイス)に含まれているオイゲノールなどは皮膚刺激を与える成分ですので、敏感肌の方は使用を控えてください。

・高濃度での使用について
ピメント(オールスパイス)に含まれているオイゲノールは多量に使うと肝臓に負担をかける可能性が、メチルオイゲノールは神経毒性を与える可能性があります。レシピの濃度を上限として使用してください。

・妊娠中の方、小児への使用
ピメント(オールスパイス)には皮膚刺激のある成分や、肝臓に負担をかける可能性のある成分、神経毒性の可能性のある成分が含まれています。妊娠中の方や小児への使用は控えてください。


オールスパイス オイル 20ml
アロマ 精油 エッセンシャルオイル

スポンサーリンク