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精油のオレンジスイートは、オレンジの果実をギュッと絞ったような甘い香りが人気です。
価格が手ごろなうえに使用時の注意事項も少なく、アロマセラピー初心者にも扱いやすくなっています。
ではオレンジスイートはどのような植物で、精油としてのアニスはどのような香りや特徴、作用、活用法があるのでしょうか。
ここではオレンジスイートとはどのような植物か?使い方の歴史、オレンジスイートの精油の香りや特徴、作用、使い方・活用法やブレンドレシピ、安全に使うために使用する時の注意点・禁忌などを紹介します。
オレンジスイートってどんな植物?
オレンジはミカン科の樹木です。その原産地についてはインドやヒマラヤ、中国など様々な説があり、原種とされるオレンジはスイートオレンジではなく、食用には適さない苦いオレンジであったと言われています。
その後、食用に適したスイートオレンジと呼ばれる種類が生まれ、元々あった苦いオレンジはビターオレンジと呼ばれこの2つのオレンジは区別されるようになりました。
スイートオレンジをさらに細かく分けていくとバレンシアオレンジ、ネーブルオレンジなどの品種があり、主にオレンジ・スイートの精油の原料となっている品種はバレンシアオレンジだと言われています。
バレンシアオレンジは樹高2m程度で、夏になると濃いオレンジ色の果実をつけます。
他のミカンに比べると果実を採取するまで長い時間が必要な品種ですが、果汁が多く、味のよい果実が実るため、世界で最も多く栽培されているオレンジです。日本では和歌山など温暖な気候の土地で栽培されています。
バレンシア、という名前はスペインの地名ですが、バレンシアオレンジの原産地はスペインではなく、原産地ははっきりしていません。
スイートオレンジはビターオレンジがヨーロッパやアメリカに広がっていく途中で、突然変異的に発生した種類で、その場所はポルトガルという説が有力のようです。
その後アメリカに渡ったスイートオレンジは、スペインのバレンシア地方の柑橘類に見た目が似ている、ということでバレンシアオレンジという名前で呼ばれるようになったと言われています。
スイートオレンジの使い方・活用法の歴史
スイートオレンジは甘くて果汁も多いことからそのまま食べる、ジュースに加工するなど主に食用として活用されてきました。
オレンジはヨーロッパに伝わると、その見た目と味ですぐに人々を虜にしたと言われています。ですが、ヨーロッパの気候はオレンジの生育には適しておらず、一部の貴族たちがオレンジを寒さから守るためにオランジェリーと呼ばれる温室を作り、オレンジを育てて味や香りを楽しんでいました。
そのため、オレンジは広く流通することはなく、貴族など裕福な人達だけが楽しめる高級品とされており、一般家庭で気軽に楽しむものではありませんでした。
その後アメリカにオレンジが伝わり、南アメリカ、特にブラジルが柑橘の栽培に適した気候で、大量に栽培できるようになったため徐々に家庭にも登場するようになったと言われています。
オレンジジュースが一気に一般家庭に広まったのはアメリカでスペイン風邪が流行した時だ、とする説があります。当時、健康のためにオレンジジュースを飲むことが推奨され、朝食にオレンジジュース、というスタイルが定着していったと言われています。
現在スイートオレンジは抗菌作用やうっ滞除去作用から食品としてだけではなく、化粧品や育毛剤、シャンプーなど様々な製品に活用されています。
オレンジスイート精油の特徴
オレンジスイート精油の抽出方法
オレンジ・スイートの精油はオレンジの皮から圧搾法で抽出する方法が一般的ですが、水蒸気蒸留法で抽出した精油も販売されています。精油はオレンジ色をしています。
スイートオレンジのどの果実から精油を採るかや蒸留法の違いによって成分に少しの違いはありますが、作用や活用法にはほとんど違いはありません。
オレンジスイート精油の香りの特徴
オレンジの皮の香りを嗅いだ時のような、オレンジそのものに近い香りがします。
また、どの系統の香りとも相性がよく、ブレンドしやすい精油です。
なお、オレンジスイートにはトップノートと呼ばれる、すぐに揮発してしまう香りの成分が多く含まれています。よって、嗅いだ瞬間は強く香りを感じられるのですが、香りの持続時間は短いです。
オレンジスイート精油の香料・原料データ
英名 | Orange Sweet オレンジスイート |
和名 | アマダイダイ(甘橙) |
学名 | Citrus sinensis |
別名 | ポルトガルオレンジ |
科名 | ミカン科 |
産地 | ブラジル、アメリカ、イスラエルなど |
精油の抽出部位 | 果皮 |
ノート * | トップ |
精油の主な成分 | リモネン、ミルセン、リナロール、α-ピネン、デカナールなど |
ブレンド相性 | どの系統の香りとも相性が良いです。 |
*ノートは精油の揮発する時間や香りの持続する時間を表すものです。香り立ちが最も早いが持続時間が短いトップノート、香り立ちはゆっくりだが長い時間香り続けるベースノート、ちょうど中間の性質を持つミドルノートの3つに分類されます。
オレンジスイートの活用法
オレンジスイートだけでも香りを楽しめますが、他の精油を加えることでより香りが豊かになります。ブレンドにおすすめの精油も併せて紹介していますので、基本のレシピに足して使ってください。
なおレシピを活用する際は、オレンジスイートの使用時の注意事項、ブレンドとして加える精油の使用時の注意事項のいずれかに該当する項目がないかどうか確認してください。
精油の成分に対する体の反応には個人差があります。気分不快を感じた場合は使用を中止してください。
芳香浴
精油の香りを室内に拡散させ香りを楽しむ方法です。
【レシピ】
オレンジ・スイート・・・2滴
コットンに精油のオレンジスイートを垂らす、もしくはアロマデフューザーを使って香りを拡散させます。
【おすすめのブレンド】
ラベンダー・・・1滴
ラベンダーは通経作用があるとされていますので、妊娠初期(妊娠4か月位まで)の方は使用を控えてください。
ルームスプレー
部屋中に香りを拡散させ香りを楽しむ方法です。スプレーを使う時はその都度、瓶をよく振ってください。スプレーは肌にはつけないようにしてください。
【レシピ】
精製水・・・8ml
無水エタノール・・・12ml
オレンジ・スイート・・・8滴
無水エタノールに精油のオレンジスイートを混ぜ、その後精製水を加えてよく混ぜます。混ぜ合わせた液体をスプレー式の遮光瓶に入れて使ってください。遮光瓶は風通しがよく、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。スプレーは2週間程度で使い切ってください。
【おすすめのブレンド】
ユーカリ・ラディアタ・・・4滴
ユーカリ・ラディアタは使用上の禁忌事項は特にありません。
オレンジスイートの禁忌・注意点
・敏感肌の方
敏感肌の方は刺激を感じる場合があります。使用中に肌に異常を感じた場合は、すぐに使用を中止し、ぬるま湯で洗い流してください。
・日中使用する時
オレンジ・スイートには精油を肌につけて紫外線に当たると皮膚に炎症を起こす、光毒性という性質を持ったフロクマリン類という成分が含まれています。
光毒性を持つ成分の含有量は少ないため、日中に使用して炎症を起こす可能性は低いとされていますが、成分に対する反応には個人差がありますので、念のため日中に使用する場合は日焼け止めを塗るなどのUVケアを行うことをおすすめします。