コパイバ(アロマ精油・エッセンシャルオイル)の香り、特徴、使い方、禁忌・注意点など

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コパイバはアマゾン川流域などの熱帯地域に自生するマメ科の樹木です。

その樹液には揮発性の芳香成分が含有されており、バルサム系と呼ばれる落ち着きのある甘い香りの精油が抽出され、精油にはスキンケアやメンタルケアに役立つ作用や、花粉症の改善、虫よけ作用など様々な働きがあるとされています。

ここではコパイバとはどのような植物か?使い方の歴史、コパイバの精油の香りや特徴、作用、使い方・活用法やブレンドレシピ、使用する時の注意点・禁忌などを紹介します。

 

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コパイバってどんな植物?

コパイバと呼ばれる樹木は40種類以上あり、コパイバとは特定の樹木の名前ではなく、アマゾン川流域に自生しているマメ科コパイフェラ属という種類の樹木の総称です。
なお、アロマセラピーにおいてコパイバ、という時は、マメ科コパイフェラ属の中のマリマリ種という樹木を指します。

コパイバの樹高は20~40m程度、木の幹は大きいもので幹回り1m程度と、種類や生息域によって個体差があります。また多くのコパイバは、6枚の花弁を持つ白い花をつけますが、マリマリ種は5枚の花弁の赤紫色の花をつけます。

幹に傷をつけると揮発性の芳香成分を持つ樹脂が滲みでてきます。樹脂の成分や香りは種類によって差があり、マリマリ種から採れる樹脂が最も高品質であるとされています。

コパイバの使い方・活用法の歴史

コパイバはおよそ1万5000年前からアメリカのインディアン達が薬用植物として活用していたと言われています。インディアン達はコパイバを「天然の秘薬」と呼び、樹液を産後のへその緒の切り口や、ケガをしたときの傷口に塗るなどして活用していたそうです。

16世紀になるとコパイバの樹脂はイエズス会の神父によってヨーロッパへ伝えられ、そのことから「イエズスのバルサム(樹脂)」と呼ばれ、下痢や膀胱炎、気管支炎の治療薬として活用していたと言われています。

19世紀頃には米国薬局方に薬として収載され、薬として扱われました。

現在は米国薬局方に収載されていませんが、ブラジルなど一部の地域では今も民間療法として消化器や呼吸器、泌尿器の不調の薬として活用しているそうです。

日本では特に活用されていませんでしたが、近年はコパイバから採取した精油がアロマセラピーや香料、害虫忌避剤などに活用されています。

 

 

コパイバ精油の特徴

コパイバ精油の抽出方法

コパイバの樹液から水蒸気蒸留法で精油を抽出します。精油は採取した直後は無色ですが、時間の経過とともに黄色に変わっていきます。

コパイバ精油の香りの特徴

コパイバはバルサム系と呼ばれる落ち着きのある甘い香りの精油です。

コパイバ精油の香料・原料データ

英名Copaiba コパイバ
和名コパイババルサムノキ
学名Copaifera officinalis
別名
科名マメ科
産地コロンビア、ブラジル、ベネズエラ、ペルーなど
精油の抽出部位樹脂
ノート *ミドル~ベース
精油の主な成分β-カリオフィレン、α-パエン、α-フュムレンなど
ブレンド相性シダーウッドなどの樹木系、レモンなど柑橘系の香りと相性が良いです。

*ノートは精油の揮発する時間や香りの持続する時間を表すものです。香り立ちが最も早いが持続時間が短いトップノート、香り立ちはゆっくりだが長い時間香り続けるベースノート、ちょうど中間の性質を持つミドルノートの3つに分類されます。

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コパイバの活用法

コパイバだけでも香りを楽しめますが、他の精油を加えることでより香りが豊かになります。ブレンドにおすすめの精油も併せて紹介していますので、基本のレシピに足して使ってください。

なおレシピを活用する際は、コパイバの使用時の注意事項、ブレンドとして加える精油の使用時の注意事項のいずれかに該当する項目がないかどうか確認してください。

精油の成分に対する体の反応には個人差があります。気分不快を感じた場合は使用を中止してください。

芳香浴

精油の香りを室内に拡散させ香りを楽しむ方法です。

【レシピ】
コパイバ・・・2滴

コットンに精油のコパイバを垂らす、もしくはアロマデフューザーを使って香りを拡散させます。

【おすすめのブレンド】
シダーウッドバージニア・・・1滴

シダーウッドバージニアはエストロゲンという女性ホルモンの分泌に影響を与える可能性があります。女性ホルモンの変動は妊娠の維持や分娩準備に関わりますので妊娠中の方は使用を控えてください。
子宮筋腫などエストロゲン分泌の変化が影響を与える持病のある方は使用を控えてください。

ルームスプレー

部屋中に香りを拡散させ香りを楽しむ方法です。スプレーを使う時はその都度、瓶をよく振ってください。スプレーは肌にはつけないようにしてください。

【レシピ】
精製水・・・8ml
無水エタノール・・・12ml
コパイバ・・・5滴

無水エタノールに精油のコパイバを混ぜ、その後精製水を加えてよく混ぜます。混ぜ合わせた液体をスプレー式の遮光瓶に入れて使ってください。遮光瓶は風通しがよく、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。スプレーは2週間程度で使い切ってください。

【おすすめのブレンド】
レモン・・・7滴
レモンは肌につくと皮膚刺激を与える可能性がありますので、肌につけないようにしてください。

入浴剤

精油の香りをお風呂で拡散させて楽しむ方法です。

【レシピ】
天然塩・・・30g
コパイバ・・・1滴

計量した天然塩に精油のコパイバを加えよく混ぜます。浴槽に入れたらお湯をよくかき混ぜてください。使用期限は1週間程度を目安とし、なるべく早く使い切ってください。 

【おすすめのブレンド】 
マートル・・・1滴

マートルは文献によっては妊娠初期の使用が禁忌となっております。妊娠4か月位までは使用を控えてください。

コパイバの禁忌・注意点

・妊娠中の方
コパイバに含まれるβ-カリオフィレンは女性ホルモンの分泌に影響を与える可能性があります。女性ホルモンの変動は妊娠の維持や出産に影響しますので、念のため妊娠中の方は使用を控えてください。

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