スペアミント(アロマ・精油・エッセンシャルオイル)の香り、特徴、使い方、禁忌・注意点など

精油スペアミントの香り、特徴、使い方、禁忌・注意点

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ミントは他の植物と交配しやすく、変種ができやすい性質の植物で、変種も含めると3000位の品種があると言われています。

その中でもスペアミントは代表的な品種の1つで、欧米ではミントと言えばスペアミントを指すとも言われています。

スペアミントの特徴は、他のミントに比べて味や香りに甘みがあることで、精油のスペアミントも清涼感がありながらも甘さを感じる、マイルドな香りがします。

そのためペパーミントやコーンミントなど、他のミント系の精油の香りは強すぎると感じる方にも受け入れやすい香りです。

ここではスペアミントとはどのような植物か?スパニッシュマジョラムの精油の香りや特徴、使い方・活用法や、使用する時の注意点などについて紹介します。

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スペアミントってどんな植物?

スペアミントはヨーロッパ中部~地中海沿岸地域が原産の多年草です。

草丈は30~60㎝程度、葉は楕円形で先端はとがっており、葉の周囲はノコギリの歯のような切れ込みが入っています。花は白~紫色で、茎の先端部に密集するように咲きます。

スペアミントは非常に繁殖力の強い植物で、種だけではなく、地下茎を伸ばすことでも繁殖していきます。そのため家庭で栽培する際は、地植えにすると地下茎を伸ばして庭全体に繁殖してしまうため、鉢やプランターでの栽培が適しています。

スペアミントの名前の由来

英語のミントという言葉の語源はギリシア語のmenthe(メンテ)という言葉であると言われています。

menthe(メンテ)とはギリシア神話に出てくる妖精の名前で、ギリシア神話の中に「menthe(メンテ)という美しい妖精が、女神の嫉妬により草に変えられ、良い香りを持つようになった」というエピソードがあり、ミントという名前はこの妖精の名前のメンテにちなんで名づけられたと言われています。

また、スペアミントのスペアは、英語で槍という意味で、槍のような形の葉を持つミントという意味で名付けられたと言われています。

スペアミントの使い方・活用法の歴史

スペアミントは紀元前から料理に活用されている植物だと言われています。

ただ、古い文献ではミントを品種ごとに区別せず、ひとまとめにしてミントと記しているため、これから紹介する紀元前に作成された文献や聖書に登場しているミントがスペアミントだと断定することはできません。

ですが、スペアミントは古い時代から存在している原種の一つであり、古い年代の文献に書いてあるミントは、スペアミントを指している可能性が高いと言われています。

ミントが料理に使われていたことを示す最も古い記述は、紀元前1600年頃メソポタミア時代に作成された粘土板だと言われています。この粘土板には料理のレシピが書いてあり、食材としてミントが度々登場しているそうです。

また、紀元前一世紀頃に古代ローマで作成されたレシピ集にもミントが登場しているそうです。

さらに聖書にも登場しており、旧約聖書の出エジプト記には食材としての記載が、新約聖書のマタイによる福音書やルカによる福音書にはミントで税を納めていたという記載があるそうです。

中世ヨーロッパでは、具体的な使い方は不明ですが、口臭対策、デンタルケアを目的としてスペアミントを活用していたそうです。また、葉をすりつぶして傷薬にも活用していたそうです。

日本にはスペアミントは江戸時代頃にオランダから持ち込まれたと言われています。オランダから伝わったため、オランダハッカと呼ばれていたそうですが、当時どのように活用されていたのかは不明です。

現在は世界各地で生活用品に使う香料や、食用品として活用されています。

スペアミント精油の特徴

スペアミント精油の抽出方法

スペアミントの葉や花、茎から水蒸気蒸留法で精油を抽出します。精油は薄い黄色です。

スペアミント精油の香りの特徴

清涼感のあるミントの香りに、甘さが加わったような匂いです。

スペアミントの香料・原料データ

英名 Spearmint スペアミント
和名 緑薄荷 ミドリハッカ
学名 Mentha spicata メンタ スピカタ
別名 コモンスペアミント、オランダハッカ、チリメンハッカ
科名 シソ科
産地 インド、アメリカなど
精油の抽出部位 全草
ノート * トップ
主な成分 カルボン、リモネン、ミルセン、β-ピネン、α-ピネン、1.8シネオール、メントン、メントールなど
ブレンド相性 ラベンダーなどフローラル系の香りやグレープフルーツなど柑橘系の香りと相性が良いです。

*ノートは精油の揮発する時間や香りの持続する時間を表すものです。香り立ちが最も早いが持続時間が短いトップノート、香り立ちはゆっくりだが長い時間香り続けるベースノート、ちょうど中間の性質を持つミドルノートの3つに分類されます。

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スペアミントの活用法

スペアミントだけでも香りを楽しめますが、他の精油を加えることでより香りが豊かになります。ブレンドにおすすめの精油も併せて紹介していますので、基本のレシピに足して使ってください。

またレシピを活用する際は、スペアミントの使用時の注意事項、ブレンドとして加える精油の使用時の注意事項のいずれかに該当する項目がないかどうか確認してください。

精油の成分に対する体の反応には個人差があります。気分不快を感じた場合は使用を中止してください。

芳香浴

精油の香りを室内に拡散させ香りを楽しむ方法です。

【レシピ】
スペアミント・・・2滴

コットンに精油のスペアミントを垂らす、もしくはアロマデフューザーを使って香りを拡散させます。

【おすすめのブレンド】
ラベンダー・・・1滴

ラベンダーは通経作用があるとされていますので、妊娠初期(妊娠4か月位まで)の方は使用を控えてください。

ルームスプレー

部屋中に香りを拡散させ香りを楽しむ方法です。スプレーを使う時はその都度、瓶をよく振ってください。スプレーは肌にはつけないようにしてください。

【レシピ】
精製水・・・8ml
無水エタノール・・・12ml
スペアミント・・・5滴

無水エタノールに精油のスペアミントを混ぜ、その後精製水を加えてよく混ぜます。混ぜ合わせた液体をスプレー式の遮光瓶に入れて使ってください。遮光瓶は風通しがよく、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。スプレーは2週間程度で使い切ってください。

【おすすめのブレンド】
グレープフルーツ・・・8滴

グレープフルーツは肌につくと皮膚刺激を与える可能性がありますので、肌につけないようにしてください。

スペアミントの禁忌・注意点

・敏感肌の方
スペアミントにはリモネンや1.8シネオールなど皮膚刺激を与える可能性のある成分が複数含まれていますので、敏感肌の方は肌につけるような使い方は控えてください。

・妊娠中の方
スペアミントは文献によっては通経作用があるとされていますので、妊娠中の方は使用を控えてください。

スペアミント 10ml
アロマ 精油 エッセンシャルオイル

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