チュベローズ(チューベローズ)アロマ・精油・エッセンシャルオイルの香り、特徴、使い方、禁忌・注意点など

精油チュベローズ(チューベローズ)の香り、特徴、使い方、禁忌・注意点

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チュベローズは名前にローズと入っていますが、バラ科ではなくリュウゼツラン科の植物で、夜に強い香りを放つ花を咲かせることから、日本では月下香(げっかこう)とも呼ばれています。

チュベローズは大量の花から少量しか精油が採れないためとても高価ですが、蜂蜜のような甘い香りで、花の中で最もセクシーな香りとも言われています。

ここではチュベローズとはどのような植物か?チュベローズの精油の香りや特徴、使い方・活用法や、使用する時の注意点などについて紹介します。

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チュベローズ(チューベローズ)ってどんな植物?

チュベローズはメキシコ原産の多年草で、草丈は1m程度、葉は細長い形で先端が尖っています。茎の根元の方は地下茎となっており、茎の一部は肥大し塊状になっています。

花は白~ピンク色で、花が茎の先端部に麦の穂のような形に集中して咲く、穂状花序(すいじょうかじょ)という咲き方をします。

チュベローズの品種には一重咲と八重咲がありますが、一重咲きの方が花の香りが強いです。

チュベローズ(チューベローズ)の使い方・活用法の歴史

チュベローズはいつから活用されているのかは不明ですが、インドやハワイでは宗教儀式で身につけるレイ(花を繋いで作った首飾り)に使われていたそうです。

現在もハワイではフラダンスで使うレイにチュベローズが使われています。

ヨーロッパには16世紀頃には伝わっていたと言われており、催淫作用を持つ香り、異性を魅了する香りがあるとして、香料として活用されていたそうです。

日本には江戸時代頃、オランダから伝わったと言われています。当時はオランダズイセンと呼ばれていたそうですが、何に活用されていたのかは不明です。

現在世界各地では、主に香料として活用されており、PRADAのフェムやGUCCIのブルームなど高級香水メーカーの香水に使用されています。また、観賞用植物としても活用されています。

チュベローズ(チューベローズ)精油の特徴

チュベローズ精油の抽出方法

チュベローズ精油は花から冷浸法(アンフルラージュ法)か有機溶剤抽出法で精油を抽出します。有機溶剤抽出法で抽出されたものはチュベローズアブソリュートと呼びます。

冷浸法(アンフルラージュ法)は作業に多大な労力と費用が掛かるため、現在はほとんど行われておらず、流通しているチュベローズ精油の多くは有機溶剤抽出法で抽出されています。

どちらの抽出法であっても、精油の香りや性質に大きな違いはなく、精油は茶色~オレンジ色です。

チュベローズ精油の香りの特徴

濃厚で甘い花の香りです。蜂蜜のような香り、熟したブドウの香り、官能的な香り、と表現されることもあります。

チュベローズの香料・原料データ

英名 Tuberose チュベローズ(チューベローズ)
和名 月下香 ゲッカコウ
学名 Polianthes tuberosa ポリアンテス ツベロサ
別名 晩香玉(ワンシャンユイ)
科名 リュウゼツラン科
産地 フランス、インド、モロッコ、エジプト、台湾、アメリカなど
精油の抽出部位
ノート * トップ~ミドル
精油の主な成分 安息香酸ベンジル、メチルオイゲノール、N-フォルミルアンスラニル酸メチル、ニコチン酸メチル、インドール、スカトールなど
ブレンド相性 ジャスミンなどフローラル系の香りと相性が良いです。

*ノートは精油の揮発する時間や香りの持続する時間を表すものです。香り立ちが最も早いが持続時間が短いトップノート、香り立ちはゆっくりだが長い時間香り続けるベースノート、ちょうど中間の性質を持つミドルノートの3つに分類されます。

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チュベローズ(チューベローズ)の活用法

チュベローズだけでも香りを楽しめますが、他の精油を加えることでより香りが豊かになります。ブレンドにおすすめの精油も併せて紹介していますので、基本のレシピに足して使ってください。

レシピを活用する際は、チュベローズの使用時の注意事項、ブレンドとして加える精油の使用時の注意事項のいずれかに該当する項目がないかどうか確認してください。

精油の成分に対する体の反応には個人差があります。気分不快を感じた場合は使用を中止してください。

芳香浴

精油の香りを室内に拡散させ香りを楽しむ方法です。

【レシピ】
チュベローズ・・・1滴

コットンに精油のチュベローズを垂らす、もしくはアロマデフューザーを使って香りを拡散させます。

【おすすめのブレンド】
ジャスミン・・・1滴

ジャスミンは女性ホルモンであるエストロゲンの分泌に影響を与える可能性があります。子宮筋腫などエストロゲンの変動が影響を与える病気をお持ちの方は使用を控えてください。また、女性ホルモンの変動は妊娠の維持、出産に関りますので妊娠中の方は使用を控えてください。

ルームスプレー

部屋中に香りを拡散させ香りを楽しむ方法です。スプレーを使う時はその都度、瓶をよく振ってください。スプレーは肌にはつけないようにしてください。

【レシピ】
精製水・・・8ml
無水エタノール・・・12ml
チュベローズ・・・1滴

無水エタノールに精油のチュベローズを混ぜ、その後精製水を加えてよく混ぜます。混ぜ合わせた液体をスプレー式の遮光瓶に入れて使ってください。遮光瓶は風通しがよく、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。スプレーは2週間程度で使い切ってください。

【おすすめのブレンド】
ネロリ・・・3滴

ネロリは女性ホルモンの分泌に影響を与える可能性があります。女性ホルモンの変動は妊娠の維持、出産に関りますので妊娠中の方は使用を控えてください。

チュベローズ(チューベローズ)の禁忌・注意点

・妊娠中、授乳中の方
チュベローズに含まれるメチルオイゲノールは精油中に多量に含有されていると神経毒性を示すとされています。含有量が多いわけではありませんが、安全を考慮し妊娠中、授乳中の方は使用を控えてください。

・肌への使用について
チュベローズに含まれるメチルオイゲノールは皮膚刺激を与える可能性があります。
皮膚刺激を与える成分が多く含まれているわけではありませんが、肌への使用に関するデータが少なく、文献によっては肌への塗布が禁忌となっていますので、肌へつけるような使い方は使用を控えてください。