シナモンリーフ、シナモンバーク(セイロンニッケイ)アロマ精油・エッセンシャルオイルの香り、特徴、使い方、禁忌・注意点など

精油シナモン(シナモンリーフ、シナモンバーク)の香り、特徴、使い方、禁忌・注意点

シナモンとはクスノキ科ニッケイ属に分類される複数の植物に対する呼び名で、代表的な植物にセイロンニッケイ、カシア(シナニッケイ)、ニッキがあります。

これらは似た姿、似た香りを持っていますが、セイロンニッケイが特に香りが優れているとされ、アロマセラピーにおいてシナモンと呼ぶ時には一般的にはセイロンニッケイを指します。

そのため精油のシナモンはセイロンニッケイから抽出されますが、精油のシナモンには、葉から抽出されるシナモンリーフと樹皮から抽出されるシナモンバークがあります。

ここではシナモン(セイロンニッケイ)とはどのような植物か?シナモンの精油の香りや特徴、使い方・活用法や、使用する時の注意点などについて紹介します。

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シナモン(セイロンニッケイ)ってどんな植物?

シナモン(セイロンニッケイ)はスリランカ原産の常緑樹で、熱帯気候に適し、平均気温が30℃前後の日あたり、水はけがよく、肥沃な土壌で育ちます。

樹高は10~15m程度、葉は楕円形で葉の表面にやや光沢があり、花は小さく、淡い黄色で、花が終わると1㎝程度の紫色の実をつけます。

シナモン(セイロンニッケイ)は強いスパイシーな香りがしますが、花にはあまり香りが無く、香りのほとんどは樹皮や葉からのものです。

シナモン(セイロンニッケイ)の使い方・活用法の歴史

シナモン(セイロンニッケイ)は最古のスパイス、とも呼ばれ、紀元前に書かれたとされる古い文献の中にも名前が登場しています。

ただ、シナモンにはカシアやニッキといった近縁種が存在しており、これらもスパイスとして活用され、元々は同一の植物として扱われていたとも言われているため、セイロンニッケイが最古のスパイスであるかどうかは不明です。

文献に登場している植物がセイロンニッケイであると断定することはできませんが、ここでは紀元前に書かれたとされる文献で紹介されているシナモンの活用法の歴史について紹介します。

シナモンはエジプトでは紀元前2000年頃から活用されていると言われています。
当時、シナモンはとても高価であり、王への献上品に活用されていたようです。

また、紀元前1世紀頃の歴史家であるディオドロスが書き残した記録に「ミイラを作る際に、まず遺体をヤシ酒などできれいに洗い、シダーオイルなどをすりこんで、その後遺体を保存する目的でシナモンや複数の芳香物質を遺体に塗った」というようなことが書かれており、ミイラ作りにも活用されていたと考えられています。

さらに旧約聖書の出エジプト記の中で、最上の香料として紹介されています。

シナモンをスリランカからエジプトに流通させていたのはアラブの商人と言われていますが、彼らは高価なシナモンを独占するため産地を秘密にしており、そのためシナモンは長い間産地不明のスパイスであったと言われています。

中国では、後漢時代(2世紀前半頃)に書かれた中国最古の薬物書である神農本草経(しんのうほんぞうきょう)という書物の中にシナモンが登場しており、当時漢方薬として活用されていたと考えられています。

現在も桂皮(けいひ)や桂心(けいしん)などの名前で胃腸の不調や冷え、月経異常の改善に良い漢方薬として中国や日本で活用されています。

日本では、西暦756年に書かれたとされる種々薬帳(しゅじゅやくちょう)の中に桂心の名前が見られます。種々薬帳は奈良の正倉院に収められた薬物について記載している書物ですので、桂心は何らかの薬として扱われていたと考えられます。

また、平安時代末期に書かれた今昔物語(こんじゃくものがたり)には、九州に漂着した唐の僧が、肉桂の枝を切り桂心という薬とした、と書かれています。

現在は、世界各地で、葉や樹皮から抽出した精油は香水などの香料に、乾燥させた樹皮はスパイスとして、シナモンロールやアップルパイ、チャイやサングリアなど様々な料理に活用されています。

シナモン(セイロンニッケイ)精油の特徴

シナモン(セイロンニッケイ)精油の抽出方法

シナモン(セイロンニッケイ)の葉、または樹皮から水蒸気蒸留法で精油を抽出します。
精油の色は、シナモンリーフが茶色がかった黄色~黄色、シナモンバークは黄色~薄黄色です。

シナモン(セイロンニッケイ)はどんな香り?香りの特徴

シナモンリーフもシナモンバークもシナモンロールを連想するような、スパイシーさと甘さを併せ持つ香りですが、二つを比べると、シナモンリーフのほうがシャープな印象の香りで、シナモンバークの方が濃厚で甘い香りがします。

シナモン(セイロンニッケイ)のデータ

英名 Cinnamon シナモン
Ceylon cinnamon tree セイロンシナモンツリー
和名 肉桂 ニッケイ
錫蘭肉桂 セイロンニッケイ
学名 Cinnamomum zeylanicum キンナモムム ゼイラニクム
Cinnamomum verum キンナモムム ヴェルム
別名 トゥルーシナモン
科名 クスノキ科
産地 スリランカ、マダガスカル、インドネシアなど
精油の抽出部位 シナモンリーフ 葉
シナモンバーク 樹皮
ノート * ミドル
精油の主な成分 シナモンリーフ:オイゲノール、桂皮アルデヒド、安息香酸ベンジル、酢酸オイゲニルなど
シナモンバーク:桂皮アルデヒド、オイゲノール、リナロール、1.8シネオール、β-カリオフィレン、安息香酸ベンジル、α-ピネンなど
ブレンド相性 ベンゾインなど樹脂系の香りやオレンジ・スイートなど柑橘系の香りと相性が良いです。
禁忌・注意 シナモンバークは肌につける使い方は控えてください。
シナモンリーフは敏感肌の方は使用を控えてください。
妊娠中、授乳中の方は使用を控えてください。
小児、乳幼児への使用は控えてください。

*ノートは精油の揮発する時間や香りの持続する時間を表すものです。香り立ちが最も早いが持続時間が短いトップノート、香り立ちはゆっくりだが長い時間香り続けるベースノート、ちょうど中間の性質を持つミドルノートの3つに分類されます。

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シナモン(セイロンニッケイ)の活用法

シナモン(セイロンニッケイ)だけでも香りを楽しめますが、他の精油を加えることでより香りが豊かになります。ブレンドにおすすめの精油も併せて紹介していますので、基本のレシピに足して使ってください。レシピはシナモンリーフ、シナモンバークとも共通です。

なおレシピを活用する際は、シナモンの使用時の注意事項、ブレンドとして加える精油の使用時の注意事項のいずれかに該当する項目がないかどうか確認してください。

精油の成分に対する体の反応には個人差があります。気分不快を感じた場合は使用を中止してください。

芳香浴

精油の香りを室内に拡散させ香りを楽しむ方法です。

【レシピ】
シナモン・・・2滴

コットンに精油のシナモンを垂らす、もしくはアロマデフューザーを使って香りを拡散させます。アロマデフューザーを使う場合はそれぞれの取り扱い説明書の内容に沿って使用してください。

【おすすめのブレンド】
フランキンセンス・・・2滴

フランキンセンスは使用上の禁忌事項は特にありません。

ルームスプレー

空間にスプレーすることで、部屋中に香りを拡散させ香りを楽しむ方法です。スプレーを使う時はその都度、瓶をよく振ってください。スプレーは肌にはつけないようにしてください。

【レシピ】
精製水・・・8ml
無水エタノール・・・12ml
シナモン・・・6滴

無水エタノールに精油のシナモンを混ぜ、その後精製水を加えてよく混ぜます。混ぜ合わせた液体をスプレー式の遮光瓶に入れて使ってください。遮光瓶は風通しがよく、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。スプレーは2週間程度で使い切ってください。

【おすすめのブレンド】
オレンジ・スイート・・・8滴

オレンジ・スイートの精油を肌につけて日光に当たると炎症を起こす可能性がありますので、日中使用する際は日焼け止めを塗るなどのUV対策をしてください。
また、精油が肌につくと皮膚刺激を感じる場合がありますので、肌につけないよう注意してください。

シナモン(セイロンニッケイ)の禁忌・注意点

・肌への使用について
シナモン(セイロンニッケイ)にはオイゲノールなど皮膚刺激を与える可能性のある成分が多く含まれています。
特にシナモンバークは強い皮膚刺激を与える可能性がありますので、肌につける使い方は控えてください。シナモンリーフも軽度の皮膚刺激を与える可能性がありますので、敏感肌の方は肌につける使い方は控えてください。

・妊娠中の方
シナモンバークも、シナモンリーフも文献によっては通経作用があるとされています。妊娠中の方は使用を控えてください。

・授乳中の方、小児、乳幼児への使用について
シナモン(セイロンニッケイ)に含まれるオイゲノールは、多量に使うと肝臓に負担を与える可能性があります。小児や乳幼児は体の代謝機能が未熟ですので、使用は控えてください。
また、精油の芳香成分が母乳を介して新生児に影響を与える可能性がありますので、授乳中の方も使用を控えてください。

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