セージ(コモンセージ)アロマ精油・エッセンシャルオイルの香り、特徴、使い方、禁忌・注意点など

精油セージ(コモンセージ)の香り、特徴、使い方、禁忌・注意点

植物のセージには500以上の品種がありますが、一般的にセージと言えばコモンセージを指します。

コモンセージはヨーロッパでは万能薬、長寿のハーブとも呼ばれている植物で、ヨーロッパには「長生きしたければ5月にセージを食べよ」「庭にコモンセージのある家の人は病気にならない」という諺が存在しているそうです。

ただ、コモンセージには脳や神経への刺激が示唆されているケトン類という成分が多く含まれており過剰摂取には注意が必要です。スパイスとして料理で使う場合は特に問題ありませんが、成分が濃縮した状態である精油として使う場合には複数の禁忌事項があります。

ここではコモンセージとはどのような植物か?コモンセージの精油の香りや特徴、使い方・活用法や、使用する時の注意点などについて紹介します。

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コモンセージってどんな植物?

コモンセージは地中海沿岸地域原産の常緑低木です。

草丈は60~90㎝程度、葉は楕円形で表面に網目上のしわがあります。葉や茎の表面に細かい産毛のような白い毛が生えていますが、根元に近い部分の茎には毛は生えておらず、木の皮のように堅くなっています。

花の大きさは2㎝程度で、色は紫色です。

コモンセージの名前の由来

セージという名前は英名で、ラテン語で健康を意味するsalvus(サルヴス)または救いや治癒という意味のsalvare(サルヴァーレ)が語源であると言われています。

salvus(サルヴス)またはsalvare(サルヴァーレ)と呼ばれていた草がフランスに伝わりsauge(ソージュ)と呼ばれるようになり、その後イギリスでsage(セージ)と呼ばれるようになったと言われています。

コモンセージの使い方・活用法の歴史

コモンセージは古代ローマの博物学者である大プリニウス(A.D.23~79)が書いた博物誌という本に、月経不順や傷の止血、蛇の毒消しによい薬草であると書かれていることから、古代ローマ時代にはすでに薬草として活用されていたと考えられています。

コモンセージは1世紀頃に地中海沿岸地域からイギリスに伝わり、ヨーロッパ各地で薬草や料理用ハーブとして活用されるようになったと言われています。

薬草としては、イギリスのハーバリスト、ジョン・ジェラード(1545~1611または1612)は頭の働きを良くし、しびれや震えの改善に役立つハーブとして、同じくイギリスの薬剤師ニコラス・カルペパー(1616~1654)は利尿作用、通経作用、止血作用や傷を治す作用を持つハーブとして活用していたそうです。

16世紀頃、戦争で負傷した騎士たちは、傷が悪化して手足を切断されることがないようにコモンセージの煎じ汁を飲んでいたそうです。

料理用ハーブとしては肉の防腐剤や食材への風味付けなどに使われていました。

17世紀になるとオランダから中国に伝わったと言われています。中国では貴重な薬草として扱われ、コモンセージの葉一枚買う対価として、大量の高級茶葉が必要であったと言われています。当時どのような薬効が期待されていたかは不明ですが、現在中国医学では神経系の強壮剤として活用されているそうです。

日本へは明治時代に伝わりましたが、日本では普及せず、活用されることはありませんでした。

現在は世界各地で薬草や料理用ハーブ、観賞用植物として活用されています。

コモンセージ精油の特徴

コモンセージ精油の抽出方法

葉もしくは全草(花、茎、葉)から水蒸気蒸留法で精油を抽出します。精油は薄黄色です。

コモンセージには精油を葉から抽出したものと、全草から抽出したものがありますが、精油成分や香りに大きな違いはありません。

セージ精油の香りの特徴

ハッカのようなシャープな香りに苦みが加わったような香りです。ヨモギに似た香りと表現されることもあります。

香料・原料データ

英名 Sage セージ
和名 薬用サルビア ヤクヨウサルビア
学名 Salvia officinalis サルビア オフィシナリス
別名 コモンセージ、ガーデンセージ
科名 シソ科
産地 フランス、アルバニア、スペインなど
精油の抽出部位 葉もしくは全草
ノート * トップ~ミドル
製油の主な成分 カンフェン、α-ツヨン、β-ツヨン、1.8シネオール、カンファー、ボルネオール、α-ピネン、β-ピネンなど
ブレンド相性 ラベンダーなどフローラル系の香りやシダーウッドバージニアなど樹木系の香りと相性が良いです。
禁忌・注意 妊娠中、授乳中の方は使用を控えてください。
小児、乳幼児への使用は控えてください。
てんかん発作を起こしたことのある方は使用を控えてください。
高濃度での使用、長期連用は控えてください。
肌につける使い方は控えてください。

*ノートは精油の揮発する時間や香りの持続する時間を表すものです。香り立ちが最も早いが持続時間が短いトップノート、香り立ちはゆっくりだが長い時間香り続けるベースノート、ちょうど中間の性質を持つミドルノートの3つに分類されます。

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コモンセージの活用法

コモンセージだけでも香りを楽しめますが、他の精油を加えることでより香りが豊かになります。ブレンドにおすすめの精油も併せて紹介していますので、基本のレシピに足して使ってください。

なおレシピを活用する際は、コモンセージの使用時の注意事項、ブレンドとして加える精油の使用時の注意事項のいずれかに該当する項目がないかどうか確認してください。

精油の成分に対する体の反応には個人差があります。気分不快を感じた場合は使用を中止してください。

芳香浴

精油の香りを室内に拡散させ香りを楽しむ方法です。

【レシピ】
コモンセージ・・・1滴

コットンに精油のコモンセージを垂らす、もしくはアロマデフューザーを使って香りを拡散させます。

【おすすめのブレンド】
シダーウッドバージニア・・・2滴

シダーウッドバージニアは女性ホルモンの分泌に影響を与える可能性があるとされています。子宮筋腫など女性ホルモンの変動が影響する持病のある方や妊娠中の方は使用を控えてください。

ルームスプレー

部屋中に香りを拡散させ香りを楽しむ方法です。スプレーを使う時はその都度、瓶をよく振ってください。スプレーは肌にはつけないようにしてください。

【レシピ】
精製水・・・8ml
無水エタノール・・・12ml
セージ・・・3滴

無水エタノールに精油のセージを混ぜ、その後精製水を加えてよく混ぜます。混ぜ合わせた液体はスプレー式の遮光瓶に入れて使ってください。遮光瓶は風通しがよく、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。スプレーは2週間程度で使い切ってください。

【おすすめのブレンド】
ラベンダー・・・10滴

ラベンダーは通経作用があるとされていますので、妊娠初期(妊娠4か月位まで)の方は使用を控えてください。

コモンセージの禁忌・注意点

・妊娠中、授乳中の方、小児、乳幼児への使用
コモンセージにはツヨンなど神経毒性が示唆されているケトン類という成分が多く含まれていますので、妊娠中、授乳中の方、小児、乳幼児への使用は控えてください。

・てんかん発作を起こしたことのある方
ケトン類は中枢神経を刺激し、てんかん発作を誘発する可能性があるとされていますので、てんかん発作を起こしたことがある方は使用を控えてください。

・高濃度での使用、長期連用について
ケトン類は高濃度で使用するとめまいなどの症状を起こす可能性があります。レシピの濃度を上限として使用してください。また、長期間の連用により肝臓や腎臓にダメージを与えるとされていますので、連続しての使用は長くても一週間程度としてください。

・肌への使用について
コモンセージにはツヨンや1.8シネオールなど皮膚刺激を与える可能性のある成分が多く含まれていますので、肌につける使い方は控えてください。


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