ミモザ(フサアカシア)アロマ精油・エッセンシャルオイルの香り、特徴、使い方、禁忌・注意点

精油ミモザ(フサアカシア)の香り、特徴、使い方、禁忌・注意点

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ミモザ(フサアカシア)はマメ科のアカシア属というグループの植物で、一般的にはミモザという呼び名が使われていますが、正式な和名はフサアカシアです。

ミモザとはラテン語でオジギソウという意味の言葉で、本来は同じマメ科のオジギソウ属の植物の呼び名として使われている言葉です。

ただ、アカシア属とオジギソウ属の植物は姿が似ていて、分類されず一括りにミモザと呼ばれていた時代があり、その呼び名が定着してしまったため現在でもアカシア属の植物もミモザと呼ばれています。

ミモザは鮮やかな黄色の丸い花が枝先にこんもりと咲く姿が特徴的で、花には蜂蜜のような強く甘い香りがあり、花から採れる精油も濃厚な甘い香りがします。

精油は原液のままだと常温で固形化しまう性質があるため、ホホバオイルなど植物オイルで希釈した状態で流通していることが一般的です。

ここではミモザ(フサアカシア)とはどのような植物か?ミモザ(フサアカシア)の精油の香りや特徴、使い方・活用法や、使用する時の注意点などについて紹介します。

 

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ミモザ(フサアカシア)どんな植物?

ミモザ(フサアカシア)はオーストラリア原産の常緑樹で、現在はフランスやイタリアなどに分布しています。

樹高は10~30m、樹皮は若枝の時は白色、成長すると白っぽい褐色になり縦方向にヒビ割れができます。成木となっても枝は細く、強度はあまりありません。

根は枝分かれせず、まっすぐに伸びる直根性という性質です。
葉の長さは15㎝程度、オジギソウの葉を大きくしたような形をしています。

花は直径5mm程度、鮮やかな黄色の細い花びらが球状に集まり、黄色のポンポンのような形をしています。たくさんの花が枝の先端部に円錐状に集合して咲きます。

花が終わるとサヤエンドウのような形の鞘(さや)が形成され、中に種が実ります。

ミモザ(フサアカシア)の使い方・活用法の歴史

ミモザ(フサアカシア)がいつから活用されているかは不明ですが、オーストラリアの原住民アボリジニは種や根を食材として、木部を槍やブーメラン、楽器、装飾品をつくるための木材として活用していたそうです。また、愛の告白をする時に男性から女性にミモザの花を贈るという習慣もあったそうです。

ヨーロッパに伝わったのは18世紀頃、オーストラリアからイギリスとフランスに持ち込まれたと言われています。

イギリスは気候が合わず温室で栽培して観賞する程度でしたが、フランスでは南部地域の気候が栽培に適しており、鮮やかな黄色をした、ふわふわの丸い花が枝先にこんもり咲く姿が可愛らしいと人気になり、観賞用、贈答用植物として需要が高まっていき、切り花として商業的な栽培が開始されました。
栽培地はどんどん広がり、ボルム・レ・ミモザという村からグラースという町までのおよそ130㎞の街道をミモザ街道と呼ぶようになったそうです。

フランスは1929年寒波に見舞われ、ミモザ(フサアカシア)が出荷できなくなりましたが、1931年には栽培が再開され、この時からミモザの収穫の復活を祝ってミモザ祭りが開催されるようになりました。
現在では毎年2月にミモザで飾った車でパレードするミモザ祭りが盛大に開催されており、多くの観光客が訪れています。

イタリアでは1946年から3月8日の国際女性デーに女性に贈る花として活用されています。
この日はイタリア中がミモザ(フサアカシア)でいっぱいになることから、別名ミモザの日とも呼ばれています。 

ミモザ(フサアカシア)が活用されるようになった理由は、3月が開花期であること、比較的安価で誰でも入手しやすいこと、春を知らせる花としてポジティブなイメージがあることが理由であると言われています。

現在は世界各地で観賞用植物として公園樹や切り花、また乾燥させても色が退色せず、鮮やかな黄色の状態を保つためドライフラワーとして、さらに生活用品や香水用香料として、プラダのインフュージョンドゥプラダミモザやジョーマローンのミモザ&カルダモンコロンなどに配合されていたりもします。

ミモザ(フサアカシア)精油の特徴

ミモザ(フサアカシア)精油の抽出方法

ミモザ(フサアカシア)の花と小枝から有機溶剤抽出法で精油を抽出します。精油は黄色~オリーブ色です。

ミモザ(フサアカシア)精油の香りの特徴

蜂蜜のような濃厚な甘い香りに、青々とした草のような香りがほんのり感じられます。

ミモザ(フサアカシア)精油の香料・原料データ

英名 Mimosa ミモザ
Silver Wattle シルバーワトル
和名 房アカシア フサアカシア
学名 Acacia dealbata アカシア ディールバータ
Acacia decurrens var.dealbata アカシア デクレンス バー ディールバータ
別名
科名 マメ科
産地 モロッコ、フランス、イタリアなど
精油の抽出部位 花と小枝
ノート * ミドル~ベース
精油の主な成分 ヘンイコサン、2-エチルドデカノール、アニスアルデヒド、パルミチン酸など
ブレンド相性 オレンジ・スイートなど柑橘系の香りやネロリなどフローラル系の香りと相性が良いです。

*ノートは精油の揮発する時間や香りの持続する時間を表すものです。香り立ちが最も早いが持続時間が短いトップノート、香り立ちはゆっくりだが長い時間香り続けるベースノート、ちょうど中間の性質を持つミドルノートの3つに分類されます。

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ミモザ(フサアカシア)の活用法

ミモザ(フサアカシア)だけでも香りを楽しめますが、他の精油を加えることでより香りが豊かになります。ブレンドにおすすめの精油も併せて紹介していますので、基本のレシピに足して使ってください。

またレシピを活用する際は、ミモザ(フサアカシア)の使用時の注意事項、ブレンドとして加える精油の使用時の注意事項のいずれかに該当する項目がないかどうか確認してください。

精油の成分に対する体の反応には個人差があります。気分不快を感じた場合は使用を中止してください。

芳香浴

精油の香りを室内に拡散させ香りを楽しむ方法です。

【レシピ】
ミモザ(フサアカシア)・・・1滴

コットンに精油のミモザを垂らす、もしくはアロマデフューザーを使って香りを拡散させます。 

【おすすめのブレンド】
ネロリ・・・2滴

ネロリは女性ホルモンの分泌に影響を与える可能性があります。女性ホルモンの変動は妊娠の維持や出産に関りますので妊娠中の方は使用を控えてください。

ルームスプレー

部屋中に香りを拡散させ香りを楽しむ方法です。スプレーを使う時はその都度、瓶をよく振ってください。スプレーは肌にはつけないようにしてください。

【レシピ】
精製水・・・8ml
無水エタノール・・・12ml
ミモザ(フサアカシア)・・・3滴

無水エタノールに精油のミモザを混ぜ、その後精製水を加えてよく混ぜます。混ぜ合わせた液体をスプレー式の遮光瓶に入れて使ってください。遮光瓶は風通しがよく、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。スプレーは2週間程度で使い切ってください。

【おすすめのブレンド】
オレンジ・スイート・・・10滴

オレンジ・スイートは肌につくと皮膚刺激を与える可能性がありますので、肌につけないようにしてください。

ミモザ(フサアカシア)の禁忌・注意点

・敏感肌の方
ミモザ(フサアカシア)は文献によっては皮膚刺激を与える可能性があるとされていますので、敏感肌の方は皮膚に塗布するような使い方は控えてください。


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