メリッサ(レモンバーム)アロマ精油・エッセンシャルオイルの香り、特徴、使い方、禁忌・注意点

精油メリッサ(レモンバーム)の香り、特徴、使い方、禁忌・注意点

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メリッサとはギリシャ語でミツバチという意味で、ミツバチがメリッサの花を好んで集まってくることから名づけられたと言われています。

また、メリッサは別名レモンバームと呼ばれており、これは英語でレモンの芳香、レモンの香油という意味で、葉をこするとレモンの香りがすることや精油がレモンの香りがすることから名づけられたと言われています。

メリッサ精油はメリッサの花や葉から抽出されますが、採油率がとても低く1gの精油を作るのにおよそ7kgの原料が必要であるため、とても高価です。

メリッサ精油は爽やかなレモンの香りで、気持ちが塞ぎこんでいる時や、怒りや悲しみがある時など、精神状態を改善したい時に役立つ香りだと言われています。

ここではメリッサ(レモンバーム)とはどのような植物か?メリッサ(レモンバーム)の精油の香りや特徴、使い方・活用法や、使用する時の注意点などについて紹介します。

 

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メリッサ(レモンバーム)ってどんな植物?

メリッサは南ヨーロッパ原産の多年草で、現在はヨーロッパ、アジア、アメリカに分布しています。

草丈は30~60㎝、茎はまっすぐに伸び、表面に細かい産毛のような毛が生えています。

葉は先の尖った卵型で表面にしわがあり、周囲はノコギリの歯のようにギザギザしています。一般的には葉の色は明るい緑色ですが、黄色の模様が入ったAurea(オーレア)や葉が黄緑色のAll Gold(オールゴールド)といった品種改良種もあります。どの品種も直射日光には弱く、長時間強い日差しに当たると葉が茶色に変色してしまいます。

花は直径5mm程度、色は白や薄ピンク色で、茎の先端部に複数咲きます。

メリッサ(レモンバーム)の使い方・活用法の歴史

メリッサは約2000年前から地中海沿岸地域で主に蜂蜜の原料とする目的で栽培されていたと言われています。薬草や料理付けにも使われており、医師ディオスコリデスはサソリや毒グモなどの有毒生物の解毒剤や、痛風や歯痛の治療薬として活用していたそうです。

14世紀フランスでは、カトリック修道会の1つであるカルメル修道会の修道女がメリッサを主成分とし、複数のハーブやスパイスも入ったカルメル水という薬酒を造りました。

神経痛や頭痛、消化器の不調に良い薬酒として人気だったそうです。現在はスイスのカルメル修道会でリキュールとして商品化され販売されています。

16世紀にはスイスの医師であり、哲学者、錬金術師であるパラケルススが生命のエリキシル(万能薬、霊薬)として治療に活用していたと言われています。パラケルススは特に若返りの草として高く評価しており、自身の著書に「若さがよみがえり、脳が強くなり、活力の衰えを解消する草」と記しています。

現在は世界各地で香料やハーブティー、家庭菜園用の植物として活用されています。

また、ハーブ療法では心身を整えるメディカルハーブとされており、リラックスを目的としたサプリメントも販売されています。

メリッサ(レモンバーム)精油の特徴

メリッサ(レモンバーム)精油の抽出方法

メリッサの花と葉から水蒸気蒸留法で精油を抽出します。

メリッサ(レモンバーム)精油の香りの特徴

爽やかなレモンの香りに、甘さと青々とした葉の香りが加わったような香りです。

メリッサ(レモンバーム)精油の香料・原料データ

英名 Melissa メリッサ
和名 香水薄荷 コウスイハッカ
西洋山薄荷 セイヨウヤマハッカ
学名 Melissa officinalis メリッサ オフィキナリス
別名 レモンバーム
科名 シソ科
産地 フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、イギリスなど
精油の抽出部位 花と葉
ノート * ミドル
精油の主な成分 シトラール、β-カリオフィレン、ゲルマクレンD、シトロネラール、コパエン、酢酸ゲラニルなど
ブレンド相性 カモミールローマンなどフローラル系の香りやスペアミントなどハーブ系の香りと相性が良いです。

*ノートは精油の揮発する時間や香りの持続する時間を表すものです。香り立ちが最も早いが持続時間が短いトップノート、香り立ちはゆっくりだが長い時間香り続けるベースノート、ちょうど中間の性質を持つミドルノートの3つに分類されます。

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メリッサ(レモンバーム)の活用法

メリッサ(レモンバーム)だけでも香りを楽しめますが、他の精油を加えることでより香りが豊かになります。ブレンドにおすすめの精油も併せて紹介していますので、基本のレシピに足して使ってください。

またレシピを活用する際は、メリッサ(レモンバーム)の使用時の注意事項、ブレンドとして加える精油の使用時の注意事項のいずれかに該当する項目がないかどうか確認してください。

精油の成分に対する体の反応には個人差があります。気分不快を感じた場合は使用を中止してください。

芳香浴

精油の香りを室内に拡散させ香りを楽しむ方法です。

【レシピ】
メリッサ・・・2滴

コットンに精油のメリッサを垂らす、もしくはアロマデフューザーを使って香りを拡散させます。

【おすすめのブレンド】
カモミールローマン・・・1滴

カモミールローマンは通経作用がある可能性がありますので、妊娠初期(妊娠4か月目くらいまで)の方は使用を控えてください。
キク科に対するアレルギーをお持ちの方は使用を控えてください。

ルームスプレー

部屋中に香りを拡散させ香りを楽しむ方法です。スプレーを使う時はその都度、瓶をよく振ってください。スプレーは肌にはつけないようにしてください。

【レシピ】
精製水・・・8ml
無水エタノール・・・12ml
メリッサ・・・7滴

無水エタノールに精油のメリッサを混ぜ、その後精製水を加えてよく混ぜます。混ぜ合わせた液体をスプレー式の遮光瓶に入れて使ってください。遮光瓶は風通しがよく、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。スプレーは2週間程度で使い切ってください。

【おすすめのブレンド】
スペアミント・・・5滴

スペアミントは肌につくと皮膚刺激を与える可能性がありますので、肌につけないようにしてください。また、文献によっては妊娠中使用禁忌となっておりますので妊娠中の方は使用を控えてください。

メリッサ(レモンバーム)の禁忌・注意点

・妊娠中の方
メリッサに含まれるβ-カリオフィレンは女性ホルモンの分泌に影響を与える可能性があります。女性ホルモンの変動は妊娠維持や出産に関わりますので妊娠中の方は使用を控えてください。

・敏感肌の方
メリッサに含まれるシトラールなどは皮膚刺激を与える可能性がありますので、敏感肌の方は肌に塗布するような使い方は控えてください。

・緑内障の方
メリッサは眼圧を上昇させる可能性があります。眼圧の上昇は緑内障の進行に関わりますので、緑内障の方は使用を控えてください。

・前立腺肥大症の方
メリッサは前立腺肥大症の症状を悪化させる可能性があるとされていますので、前立腺肥大症の方は使用を控えてください。


メリッサ(レモンバーム)
オーガニック
アロマ 精油 エッセンシャルオイル

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