モナルダ(ベルガモット)アロマ精油・エッセンシャルオイルの香り、特徴、使い方、禁忌・注意点

精油モナルダ(ベルガモット)の香り、特徴、使い方、禁忌・注意点

[本ページはプロモーションが含まれています]

モナルダという名前はモナルダについて研究していたスペインの植物学者Nicholas de Monardez(ニコラス デ モナルデス)の名前が由来になっていると言われています。

モナルダはシソ科の植物ですが草全体にミカン科のベルガモット果実のような香りがあり、別名ベルガモットとも呼ばれています。

モナルダとミカン科のベルガモット、どちらからも精油が抽出されていますが呼び名が同じだけで成分構成などは全く異っており、間違いを避けるため精油名としてはシソ科はモナルダ、ミカン科はベルガモットと表記してあることが一般的です。

そもそもモナルダは精油としてはマイナーで流通量が少ないため、ベルガモット精油という名前で流通している精油はほぼミカン科のベルガモット精油です。

モナルダには複数の品種があり、精油の原料として活用されているのはモナルダディディマ(Monarda didyma)とモナルダ フィッツローサ(Monarda Fistulosa)の2つです。

この2つの品種から抽出した精油は、どちらもモナルダ精油という名前で販売されていますが、成分や香りに違いがあります。使用上の禁忌事項も異なりますので必ず学名を確認して使ってください。

ここではモナルダ(ベルガモット)とはどのような植物か?モナルダ(ベルガモット)の精油の香りや特徴、使い方・活用法や、使用する時の注意点などについて紹介します。

 

スポンサーリンク

モナルダ(ベルガモット)ってどんな植物?

モナルダは北アメリカ原産の植物で、現在はアジアやヨーロッパでも栽培されています。

草丈は40㎝~100㎝、茎は細くまっすぐ伸び断面は四角形です。

葉は薄くやわらかで、形は先端の尖った卵型、周囲にノコギリの歯のような切れ込みがあります。

花は直径3㎝程度、小さな筒状の花びらが放射線状に集合したような形をしています。

色は品種によって赤やピンク、白、紫の花があり、ディディマは赤色、フィッツローサはピンク色です。

モナルダ(ベルガモット)の使い方・活用法の歴史

モナルダは北アメリカの先住民達によって、葉の部分は胃の不調や気管支の不調の改善によい薬として、花の部分は油に浸して成分を抽出し、髪の手入れをするヘアオイルとして活用されていました。

オスウィーゴ地方(現在のニューヨーク州オンタリオ湖近辺)に住む先住民達は葉をお茶としても活用しており、アメリカに移住してきたヨーロッパ人達はオスウィーゴティーと呼んで飲んでいたそうです。

また北アメリカでは、いつ頃からかは不明ですが、蜂蜜の原料となる蜜源植物としても活用しています。

ヨーロッパに伝わったのは18世紀、アメリカの植物学者ジョン・バートラムがモナルダの種をロンドンの商人に送ったところ、花の美しさや香りの良さからたちまち人気となり、園芸植物として広まっていったそうです。

現在は世界各地で主に観賞用植物として活用されています。葉や花は食べることが可能で、サラダやお菓子の風味付けや飾りとして活用されています。

モナルダ精油の特徴

モナルダ精油の抽出方法

モナルダの全草(葉、花、茎)から水蒸気蒸留法で精油を抽出します。

モナルダディディマ精油、モナルダフィッツローサ精油の香りの特徴

どちらも青々とした葉の香りと柑橘の香りが合わさったような香りで、モナルダディディマには少し薬のような香りが、モナルダフィッツローサには甘い花の香りが感じられます。

モナルダ精油の香料・原料データ

【モナルダディディマ】

和名 松明花 タイマツバナ
学名 Monarda didyma モナルダ ディディマ
精油の主な成分 チモール、カルバクロール、p-シメン、テルピネン、ミルセンなど

【モナルダフィッツローサ】

和名 矢車薄荷 ヤグルマハッカ
学名 Monarda fistulosa モナルダ フィッツローサ
精油の主な成分 ゲラニオール、リナロール、トランス-シス-α-ファネッセン、テルピネン、ミルセンなど

【共通】

英名 Monarda モナルダ
別名 ベルガモット、ビーバーム
科名 シソ科
産地 北アメリカ、カナダ、メキシコなど
精油の抽出部位 全草
ノート * トップ~ミドル
ブレンド相性 ローズなどフローラル系の香りやフランキンセンスなど樹脂系の香りと相性が良いです。

*ノートは精油の揮発する時間や香りの持続する時間を表すものです。香り立ちが最も早いが持続時間が短いトップノート、香り立ちはゆっくりだが長い時間香り続けるベースノート、ちょうど中間の性質を持つミドルノートの3つに分類されます。

スポンサーリンク

モナルダの活用法

モナルダ(ベルガモット)だけでも香りを楽しめますが、他の精油を加えることでより香りが豊かになります。ブレンドにおすすめの精油も併せて紹介していますので、基本のレシピに足して使ってください。

またレシピを活用する際は、モナルダ(ベルガモット)の使用時の注意事項、ブレンドとして加える精油の使用時の注意事項のいずれかに該当する項目がないかどうか確認してください。

精油の成分に対する体の反応には個人差があります。気分不快を感じた場合は使用を中止してください。

芳香浴

精油の香りを室内に拡散させ香りを楽しむ方法です。

【レシピ】
モナルダディディマもしくはモナルダフィッツローサ・・・2滴

コットンに精油のモナルダを垂らす、もしくはアロマデフューザーを使って香りを拡散させます。

【おすすめのブレンド】
ネロリ・・・1滴

ネロリは女性ホルモンの分泌に影響を与える可能性があります。女性ホルモンの変動は妊娠の維持や出産に関りますので妊娠中の方は使用を控えてください。

ルームスプレー

部屋中に香りを拡散させ香りを楽しむ方法です。スプレーを使う時はその都度、瓶をよく振ってください。スプレーは肌にはつけないようにしてください。

【レシピ】
精製水・・・8ml
無水エタノール・・・12ml
モナルダディディマもしくはモナルダフィッツローサ・・・7滴

無水エタノールに精油のモナルダを混ぜ、その後精製水を加えてよく混ぜます。混ぜ合わせた液体をスプレー式の遮光瓶に入れて使ってください。遮光瓶は風通しがよく、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。スプレーは2週間程度で使い切ってください。

【おすすめのブレンド】
フランキンセンス・・・5滴

フランキンセンスは使用上の禁忌事項は特にありません。

入浴剤

精油の香りをお風呂で拡散させて楽しむ方法です。

【レシピ】
天然塩・・・30g
モナルダフィッツローサ・・・2滴

計量した天然塩に精油のモナルダを加えよく混ぜます。浴槽に入れたらお湯をよくかき混ぜてください。使用期限は1週間程度を目安とし、なるべく早く使い切ってください。

【おすすめのブレンド】
ローズ・・・1滴

ローズは女性ホルモンの分泌に影響を与える可能性があります。女性ホルモンの変動は妊娠の維持や出産に関りますので妊娠中の方は使用を控えてください。

モナルダの禁忌・注意点

こちらはモナルダディディマに関するもので、モナルダフィッツローサには使用上の禁忌・注意点は特にありません。

・敏感肌の方
モナルダディディマに含まれるチモールなどは皮膚刺激を与える可能性がありますので
敏感肌の方は肌に塗布するような使い方は控えてください。

・妊娠中の方、小児への使用
モナルダディディマに含まれるチモールなどは多量に使用すると肝臓に負担をかける可能性がありますので、妊娠中の方や小児への使用は控えてください。


モナルダ フィストゥローサ
アロマ 精油 エッセンシャルオイル

スポンサーリンク