バレリアン(アロマ・精油・エッセンシャルオイル)の香り、特徴、使い方、禁忌・注意点

精油バレリアンの香り、特徴、使い方、禁忌・注意点

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バレリアンは根の部分にかなり個性的で強い香りを持っていますが、神経を鎮めることに役立つ成分があると言われており、睡眠のハーブ、鎮静のハーブと呼ばれています。
バレリアンの根の神経鎮静作用に関しては、まだ断定できるような研究結果はありませんが、ヨーロッパでは紀元前から優れた鎮静作用を持つ薬草として扱われてきた歴史があります。
バレリアン精油にも神経鎮静や不眠改善に役立つ働きがあるとされていますが、かなり癖のある香りですので、希釈するか、他の精油を合わせて使うことが一般的です。

ここではバレリアンとはどのような植物か?バレリアンの精油の香りや特徴、使い方・活用法や、使用する時の注意点などについて紹介します。

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バレリアンってどんな植物?

バレリアンはヨーロッパ原産の多年草で、現在はアジアやアメリカにも分布しています。

草丈は1~1.5m程度、茎は細くまっすぐに伸び、葉の色は光沢のない薄い緑色で、縁の部分がノコギリの歯のようにギザギザとしています。

花は白~ピンク色で、茎の先端部に複数の小さな花が球状にまとまって咲きます。

根にマタタビに似た成分が含有されており、猫がバレリアンを嗅ぐと酔っぱらったようになります。

名前の由来

バレリアンという名前はラテン語で健康という意味のvalere(ヴァレーレ)が語源であると言われています。

伝統的に薬草として活用されていたことから、健康をもたらす草という意味で名づけられたと言われています。

バレリアンの使い方・活用法の歴史

バレリアンは古代ギリシャ時代には精神を安定させる薬として、古代ローマ時代には睡眠薬として活用されていました。

中世ヨーロッパでは万能薬として扱われており、特に消化器の不調や不眠の改善、神経の鎮静によい薬草として活用されるようになりました。

また、当時はバレリアンの根の香りにネズミが寄ってくると考えられており、ネズミ捕りの餌にも活用していたと言われています。

19世紀になり第一次世界大戦が起こると、イギリスでは兵士たちの精神的後遺症の治療にも活用したそうです。

日本には18世紀頃にオランダから蘭方薬(西洋医学で使う薬)として伝わったと言われています。どのような薬効を期待して使われていたか不明ですが、第一改正日本薬局方という書物に生薬原料になる植物として記載されているそうです。

明治時代にはドイツから種を輸入するようになり、栽培が開始されました。

現在は世界各地で主に不眠改善のためのサプリメントやハーブティーとして活用されています。また、猫が好むことから猫用おもちゃの香り付けにも活用されています。

バレリアン精油の特徴

バレリアン精油の抽出方法

バレリアンの根茎から水蒸気蒸留法で精油を抽出します。精油はオリーブ色~緑がかった茶色です。

精油の香りの特徴

土のような香りや、甘い香り、発酵したような香りが合わさったような個性的な香りで、香りがとても強いです。

バレリアン精油の香料・原料データ

英名 Valerian バレリアン
和名 西洋鹿子草 セイヨウカノコソウ
学名 Valeriana officinalis ヴァレリアナ オフィキナリス
別名 吉草(キッソウ)、纈草(ケッソウ)
科名 オミナエシ科
産地 モロッコ、フランス、ドイツ、ベルギーなど
精油の抽出部位 根茎
ノート * ベース
精油の主な成分 酢酸ボルニル、バレレナール、カリオフィレン、α-ピネン、β-ピネン、ボルニルイソバレレート、イソ吉草酸など
ブレンド相性 レモンなど柑橘系の香りやシダーウッドバージニアなど樹木系の香りと相性が良いです。

*ノートは精油の揮発する時間や香りの持続する時間を表すものです。香り立ちが最も早いが持続時間が短いトップノート、香り立ちはゆっくりだが長い時間香り続けるベースノート、ちょうど中間の性質を持つミドルノートの3つに分類されます。

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バレリアンの活用法

バレリアンだけでも香りを楽しめますが、他の精油を加えることでより香りが豊かになります。ブレンドにおすすめの精油も併せて紹介していますので、基本のレシピに足して使ってください。

またレシピを活用する際は、バレリアンの使用時の注意事項、ブレンドとして加える精油の使用時の注意事項のいずれかに該当する項目がないかどうか確認してください。

精油の成分に対する体の反応には個人差があります。気分不快を感じた場合は使用を中止してください。

芳香浴

精油の香りを室内に拡散させ香りを楽しむ方法です。

【レシピ】
バレリアン・・・1滴

コットンに精油のバレリアンを垂らす、もしくはアロマデフューザーを使って香りを拡散させます。

【おすすめのブレンド】
シダーウッドバージニア・・・2滴

シダーウッドバージニアはエストロゲンという女性ホルモンの分泌に影響を与える可能性があります。女性ホルモンの分泌の変動は妊娠の維持、出産に関りますので妊娠中の方は使用を控えてください。子宮筋腫などエストロゲンの分泌の変化により悪化する病気のある方も使用を控えてください。

ルームスプレー

部屋中に香りを拡散させ香りを楽しむ方法です。スプレーを使う時はその都度、瓶をよく振ってください。スプレーは肌にはつけないようにしてください。

【レシピ】
精製水・・・8ml
無水エタノール・・・12ml
バレリアン・・・2滴

無水エタノールに精油のバレリアンを混ぜ、その後精製水を加えてよく混ぜます。混ぜ合わせた液体をスプレー式の遮光瓶に入れて使ってください。遮光瓶は風通しがよく、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。スプレーは2週間程度で使い切ってください。

【おすすめのブレンド】
レモン・・・10滴

レモンは肌につくと皮膚刺激を与える可能性がありますので、肌につけないようにしてください。

バレリアンの禁忌・注意点

・妊娠中の方
バレリアンは文献によっては月経周期に影響を与えるとされていますので、妊娠中の方は使用を控えてください。


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