ゼラニウム(アロマ精油・エッセンシャルオイル)の香り、特徴、使い方、禁忌・注意点

[本ページはプロモーションが含まれています]

ゼラニウムには野生種以外に数百種の品種改良種があり、その中で葉に芳香を持つ品種のグループのことをセンテッドゼラニウム(ハーブゼラニウム)と呼んでいます。

センテッドゼラニウムの中でも、最も香りが優れているとされている品種はブルボンゼラニウムで、精油のゼラニウムは主にこの品種から採取されています。

ブルボンゼラニウム精油はバラの匂いを軽やかにしたような香りで、ストレスを抱えている時や、精神状態が不安定な時に良い香りだと言われています。

ここではゼラニウムとはどのような植物か?ゼラニウムの精油の香りや特徴、使い方・活用法や、使用する時の注意点などについて紹介します。

スポンサーリンク

ゼラニウムってどんな植物?

ゼラニウムは南アフリカ原産の多年草で、現在は品種改良された様々な品種が世界各地で栽培されています。
精油の原料となるブルボンゼラニウムはフランス領レユニオン島で品種改良により作られた品種で、草丈20~100㎝程度、葉はヨモギのような形で、表面に細かい毛が生えており、葉を揉むとバラの花のような香りがします。
花はピンク色で、茎の先端部に6~8個位密集して咲きます。

ゼラニウムの名前の由来

ゼラニウムという名前はギリシャ語で鶴を意味するgeranos(ゲラノス)が語源であり、ゼラニウムの実が鶴のくちばしの様な形をしていることが理由であると言われています。

ゼラニウムの使い方・活用法の歴史

ゼラニウムは原産地であるアフリカで、いつから活用されているかは不明ですが、民間療法として傷薬として使われたり、悪霊除けになる草として活用されていたと言われています。

17世紀頃になるとヨーロッパに伝わり、品種改良によって香料用や観賞用など様々な品種が作られました。

その中で最高の香料を目指して作られた品種がブルボンゼラニウムで、作られた詳細な年代は不明ですが、1880年頃にはレユニオン島にブルボンゼラニウムを栽培するための大規模農園が設立されています。

栽培されたブルボンゼラニウムから採取された精油は香水や石鹸の香料に活用されていたそうです。

日本には江戸時代末期頃、オランダからゼラニウムの一種であるゾナーレという品種が伝わったと言われています。

ゾナーレは、日本ではモンテンジクアオイと呼ばれ、観賞用植物として活用されていました。モンテンジクアオイは大正時代頃から品種改良されるようになり、珍しい花の色や葉の形の品種は高額で取引されていたそうです。ただ、この時に日本で生まれた品種の多くは戦争によって失われてしまったそうです。

現在は世界各地で様々な品種のゼラニウムが観賞用として活用されています。
観賞用以外には、香りの優れた品種は香水や石鹸、化粧品の香料に、食用となる品種の花はサラダなど生食用として、葉は砂糖漬けにしてお菓子の飾りつけにも活用されています。

ゼラニウム精油の特徴

ゼラニウム精油の原料となる品種は複数ありますが、最も多く流通しているブルボンゼラニウムについて紹介します。

ブルボンゼラニウムとそれ以外の品種から作られた精油は若干の香りの違いはありますが、精油の性質に大きな違いはなく、禁忌事項は共通します。

ブルボンゼラニウム精油の抽出方法

茎と葉から水蒸気蒸留法で精油を抽出します。精油はオリーブ色です。

ブルボンゼラニウム精油の香りの特徴

バラの香りに似た甘い花の香りに、ほのかに草の葉のような香りが加わったような香りです。

ブルボンゼラニウムの香料・原料データ

英名 Geranium ゼラニウム
Scented geranium センテッドゼラニウム
和名 匂天竺葵(ニオイテンジクアオイ)
学名 Pelargonium graveolens ペラルゴニウム グラヴェオレンス
別名 ローズゼラニウム、テンジクアオイ、ニオイゼラニウム
科名 フロウソウ科
産地 レユニオン島、中国、エジプトなど
精油の抽出部位 茎と葉
ノート * ミドル
製油の主な成分 シトロネロール、ゲラニオール、蟻酸シトロネリル、リナロール、ネロール、蟻酸ゲラニル、イソメントンなど
ブレンド相性 ラベンダーなどフローラル系の香りやグレープフルーツなど柑橘系の香りと相性が良いです。

*ノートは精油の揮発する時間や香りの持続する時間を表すものです。香り立ちが最も早いが持続時間が短いトップノート、香り立ちはゆっくりだが長い時間香り続けるベースノート、ちょうど中間の性質を持つミドルノートの3つに分類されます。

スポンサーリンク

ゼラニウムの活用法

ゼラニウムだけでも香りを楽しめますが、他の精油を加えることでより香りが豊かになります。ブレンドにおすすめの精油も併せて紹介していますので、基本のレシピに足して使ってください。レシピは全てのゼラニウム精油共通です。

またレシピを活用する際は、ゼラニウムの使用時の注意事項、ブレンドとして加える精油の使用時の注意事項のいずれかに該当する項目がないかどうか確認してください。

精油の成分に対する体の反応には個人差があります。気分不快を感じた場合は使用を中止してください。

芳香浴

精油の香りを室内に拡散させ香りを楽しむ方法です。

【レシピ】
ゼラニウム・・・2滴

コットンに精油のゼラニウムを垂らす、もしくはアロマデフューザーを使って香りを拡散させます。

【おすすめのブレンド】
ネロリ・・・1滴

ネロリは女性ホルモンの分泌に影響を与える可能性があります。女性ホルモンの変動は妊娠の維持や出産に関りますので妊娠中の方は使用を控えてください。

ルームスプレー

部屋中に香りを拡散させ香りを楽しむ方法です。スプレーを使う時はその都度、瓶をよく振ってください。スプレーは肌にはつけないようにしてください。

【レシピ】
精製水・・・8ml
無水エタノール・・・12ml
ゼラニウム・・・5滴

無水エタノールに精油のゼラニウムを混ぜ、その後精製水を加えてよく混ぜます。混ぜ合わせた液体をスプレー式の遮光瓶に入れて使ってください。遮光瓶は風通しがよく、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。スプレーは2週間程度で使い切ってください。

【おすすめのブレンド】
グレープフルーツ・・・7滴

グレープフルーツは肌につくと皮膚刺激を与える可能性がありますので、肌につけないようにしてください。

入浴剤

精油の香りをお風呂で拡散させて楽しむ方法です。

【レシピ】
天然塩・・・30g
ゼラニウム・・・2滴

計量した天然塩に精油のゼラニウムを加えよく混ぜます。浴槽に入れたらお湯をよくかき混ぜてください。使用期限は1週間程度を目安とし、なるべく早く使い切ってください。

【おすすめのブレンド】
ラベンダー・・・1滴

ラベンダーは通経作用があるとされていますので、妊娠初期(妊娠4か月位まで)の方は使用を控えてください。

ゼラニウムの禁忌・注意点

・妊娠中の方
ゼラニウムは女性ホルモンの分泌に影響を与える可能性があります。女性ホルモンの変動は妊娠の維持や出産に関りますので妊娠中の方は使用を控えてください。 

・敏感肌の方
ゼラニウムに皮膚刺激の強い成分は含まれていませんが、文献によっては敏感肌の方は刺激を感じることや、皮膚炎を起こす可能性があるとされています。敏感肌の方は皮膚につけるような使い方は控えてください。


ゼラニウム ブルボン 10ml
アロマ 精油 エッセンシャルオイル

スポンサーリンク

【PR】