柚子(ゆず)アロマ精油・エッセンシャルオイルの香り、特徴、使い方、禁忌・注意点など

アロマ精油・エッセンシャルオイル

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ユズとは中国語の柚子(ユウズィ)が語源であると言われています。

現在中国語で柚子というとブンタンという意味ですが、柚子が語源となった理由については、中国で昔は柑橘果実のブンタンだけではなくユズのことも柚子と呼んでいたという説や、日本に間違った呼び名で伝わりそのまま定着してしまったという説があります。

精油の柚子(ゆず)は果実の柚子そのものに近い、ほろ苦い柑橘の香りです。

老若男女問わず好まれやすい香りで、気持ちを穏やかにしたい時や、前向きな気持ちになりたい時に良い香りとされています。

ここでは柚子(ゆず)とはどのような植物か?柚子(ゆず)の精油の香りや特徴、使い方・活用法や、使用する時の注意点などについて紹介します。

 

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柚子(ゆず)ってどんな植物?

柚子(ゆず)は中国原産の常緑樹で、現在は日本や韓国にも分布しています。

日本では南限は鹿児島、北限は岩手県で、主産地は高知県です。

樹高は1.5m~10m、樹皮は黒っぽい茶色で幹や枝にはトゲがあります。

葉は6㎝~10㎝、先端の尖った卵型で表面に光沢があります。花びらは白色で少し厚みがあり、5枚の花びらの中央に黄色の雄しべと雌しべがあります。

とても成長の遅い樹木で、種から育てると実が実るまで15年程度かかります。果実の大きさは一般的には4㎝~7㎝ですが、2㎝~3㎝と小ぶりの果実の花柚(ハナユ)や20㎝を越える果実の獅子柚子(シシユズ)という品種もあります。

果皮はやや厚く表面はでこぼこしており、若い果実の果皮は緑色ですが成熟すると黄色になります。果肉は薄皮でできた房(フサ)と呼ばれる袋の中に入っていて、1つの房に3~4個程度の種が入っています。

花柚

獅子柚子

柚子(ゆず)の使い方・活用法の歴史

柚子(ゆず)は活用の年代や薬効は不明ですが中国では伝統的に果実や果皮が生薬として活用されていたと言われています。

840年頃になると朝鮮王朝の新羅のチャン・ボゴという将軍によって中国から新羅(現在の韓国がある地域)に伝えられたと言われています。

韓国では柚子(ゆず)を砂糖に漬けこんでから皮ごと刻んだものをお湯に溶かして柚子(ゆず)茶としたり、砂糖で煮込んで柚子(ゆず)ジャムにして嗜好品や風邪予防目的に良い食品として活用してきました。現在は海外旅行者用の土産物としても活用されています。

日本には飛鳥時代~奈良時代に中国新羅(現在の韓国がある地域)に伝えられたと言われています。

その頃の具体的な活用法は不明ですが風邪の予防に良い果物とされ、薬用とする目的で栽培も行われていたと考えられています。

江戸時代になり銭湯が作られるようになると、冬至に柚子(ゆず)湯に入るという習慣ができました。柚子(ゆず)湯のはじまりについては、銭湯が冬至と湯治、ゆずと融通をかけて「冬至にはゆずの入ったお風呂に入って融通良く(物事がうまく運ぶように)しましょう」と言って、客寄せのために風呂に柚子(ゆず)を入れたことが始まりだという説や、柚子(ゆず)の強い香りに邪気を払う力があるから病気にならないよう風呂に入れるようになったという説があります。

この頃は果実そのものを食べる習慣はなかったようですが、味噌に皮や果汁を入れて柚子(ゆず)味噌としたり、皮をもち米や砂糖などと一緒に蒸して柚餅子(ユベシ)として携帯食としたりして活用していました。

現在は世界各地で香料、食料品、調味料、化粧品添加物として活用されています。

柚子(ゆず)精油の特徴

柚子(ゆず)精油の抽出方法

柚子(ゆず)の果皮から水蒸気蒸留法か圧搾法で精油を抽出します。水蒸気蒸留法の精油は無色透明、圧搾法の精油は黄色です。

柚子(ゆず)精油の香りの特徴

少し苦みのある柑橘の香りです。

柚子(ゆず)精油の香料・原料データ

英名Yuzu
和名柚子 ゆず
学名Citrus junos キトルス ユノス
別名ユ、ユウ、ホンユウ、本柚子(ホンユズ)、酸蜜柑(スミカン)鬼橘(オニタチバナ)スモールシトラスフルーツ
科名ミカン科
産地日本、韓国、中国など
精油の抽出部位果皮
ノート *トップ
精油の主な成分【水蒸気蒸留】リモネン、γ-テルピネン、β-フェランドレン、α-ピネン
ミルセン、リナロールなど
【圧搾法】リモネン、γ-テルピネン、ミルセン、α-ピネン、γ-エレメンなど
ブレンド相性マジョラムなどハーブ系の香りやヒノキなど樹木系の香りと相性が良いです。

*ノートは精油の揮発する時間や香りの持続する時間を表すものです。香り立ちが最も早いが持続時間が短いトップノート、香り立ちはゆっくりだが長い時間香り続けるベースノート、ちょうど中間の性質を持つミドルノートの3つに分類されます。

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柚子(ゆず)精油の活用法

柚子(ゆず)だけでも香りを楽しめますが、他の精油を加えることでより香りが豊かになります。ブレンドにおすすめの精油も併せて紹介していますので、基本のレシピに足して使ってください。

またレシピを活用する際は、柚子(ゆず)の使用時の注意事項、ブレンドとして加える精油の使用時の注意事項のいずれかに該当する項目がないかどうか確認してください。

精油の成分に対する体の反応には個人差があります。気分不快を感じた場合は使用を中止してください。

芳香浴

精油の香りを室内に拡散させ香りを楽しむ方法です。

【レシピ】
柚子(ゆず)・・・2滴

コットンに精油の柚子(ゆず)を垂らす、もしくはアロマデフューザーを使って香りを拡散させます。

【おすすめのブレンド】
マジョラム・・・1滴

マジョラムは通経作用がある可能性がありますので妊娠中の方は使用を控えてください。また、過多月経や頻発月経の方も症状が悪化する可能性がありますので使用を控えてください。文献によっては授乳中の使用が禁忌となっています。授乳中の方は使用を控えてください。

ルームスプレー

部屋中に香りを拡散させ香りを楽しむ方法です。スプレーを使う時はその都度、瓶をよく振ってください。スプレーは肌にはつけないようにしてください。

【レシピ】
精製水・・・8ml
無水エタノール・・・12ml
ユズ・・・8滴

無水エタノールに精油の柚子(ゆず)を混ぜ、その後精製水を加えてよく混ぜます。混ぜ合わせた液体をスプレー式の遮光瓶に入れて使ってください。遮光瓶は風通しがよく、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。スプレーは2週間程度で使い切ってください。

【おすすめのブレンド】
ヒノキ・・・5滴

ヒノキは女性ホルモンの分泌に影響を与える可能性があります。女性ホルモンの分泌の変動は妊娠の維持、出産に関りますので妊娠中の方は使用を控えてください。また、肌につくと皮膚刺激を与える可能性がありますので肌につけないようにしてください。

柚子(ゆず)の禁忌・注意点

・敏感肌の方
柚子(ゆず)精油は皮膚刺激を与える可能性がありますので敏感肌の方は肌に塗布する使い方は控えてください。

・光毒性について
柚子(ゆず)精油は圧搾法で抽出した場合は精油を肌につけて紫外線に当たると皮膚に炎症を起こす光毒性という性質があります。日中に使用する場合は精油を使用した後、日焼け止めを塗るなどUVケアを行ってください。


柚子(ゆず)オイル 天然100%
アロマ 精油 エッセンシャルオイル

 
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