ライム(アロマ精油・エッセンシャルオイル)の香り、特徴、使い方、禁忌・注意点

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ライムという名前はヒンドゥー語で柑橘を意味するLimb(リンブ)という言葉が語源で、アラビア語ではLaimun(ライムン)、ペルシャ語ではLimun(リムン)と変化していって、英語となる時にライムにとなったと言われています。

ちなみにLaimun(ライムン)、Limun(リムン)にはレモンという意味もあり、ライムとレモンは同じ言葉から派生して作られた名前でで、レモンはライムと同じ変化で英語になる時にレモンになりました。

ライムには複数の品種がありますが、精油の原料として活用されているのはキーライム、メキシカンライムと呼ばれている品種です。

ライム精油は独特の甘さとほろ苦さ、爽やかさを併せ持つ香りで、気持ちを高揚させたいときに適した香りとされています。

ここではライムとはどのような植物か?ライムの精油の香りや特徴、使い方・活用法や、使用する時の注意点などについて紹介します。

 

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ライムってどんな植物?

ライムはインド原産の常緑樹で、現在はメキシコ、スペイン、イタリアなどにも分布しており、日本では愛媛、和歌山で栽培されています。

樹高は3~5m、樹皮は緑色の部分や焦げ茶色の部分があり、幹や枝にはトゲがあります。

葉は長さ5~8㎝、幅2~3㎝で先端の尖った楕円形、表面に光沢があります。

花の蕾はピンク~紫色で、開花すると白~ごく薄い紫色をしています。花びらは5枚で、細長い花びらの真ん中に黄色の雄しべと雌しべがあります。

果実は直径3~5㎝、皮は他の柑橘果実に比べると薄く表面が滑らかで、未熟なうちは緑色で熟すと黄色になります。果肉は薄黄緑色で、薄皮でできた房(フサ)と呼ばれる袋の中に入っています。房の中には数個白~クリーム色の種が入っています。

ライムの使い方・活用法の歴史

ライムがいつから活用されているかは不明ですが、インドでは伝統料理のライムピクルス(ライムをオイル、塩、香辛料などに漬け込んだもの)や炭酸水にライム果汁を入れたフレッシュライムソーダなど食用品として活用されてきました。

15世紀~17世紀の大航海時代になると、イギリスは長期航海をする船乗りたちに起こる壊血病の予防に活用していました。
壊血病予防にライムを活用するように指示したのはイギリスの医師ジョン・ウッドールで、航海中にレモンやライム、オレンジを摂取することを推奨したそうです。

指示された柑橘の中で最も入手しやすかったものがライムであったため、船に大量のライムを用意し、ジンやラム酒にライム果汁を入れて飲んでいたそうです。

壊血病はビタミンCによって引き起こされる病気であったため、柑橘果実を摂取することで壊血病にかかる人は減ったのですが、ジョンが指示した頃はまだ壊血病の原因は判明しておらず、なぜ柑橘の摂取を推奨したのかはいまだわかってはいません。

ライムが栽培されるようになったのは19世紀に入ってからで、西インドで栽培が開始されました。19世紀後半になると清涼飲料水が普及し、風味をつけるための添加物としてライムの需要が高まり、メキシコでも栽培されるようになりました。

現在ライムの主産地はメキシコで、テキーラやサルサソースに入れたり、シーフードやサラダに果汁をかけるなどメキシコ料理には欠かせない食品となっています。

ライムが日本に伝わった経緯や年代は不明ですが、現在は主に食品添加物や香料として活用されています。

世界では、現在は食品添加物としてガムやジュース、リキュールなどの風味付けに活用したり、香水や生活用品の香料として活用されています。

ライム精油の特徴

ライム精油の抽出方法

ライム精油は果実を水蒸気蒸留して抽出したものと、果皮を圧搾して抽出したものがあります。水蒸気蒸留法の精油は薄い黄色~無色、圧搾法の精油は黄緑色です。

ライム精油の香りの特徴

水蒸気蒸留法の精油はほんのり苦みのある爽やかな柑橘の香りです。圧搾法の精油は水蒸気蒸留法の精油より香りが強く、シャープな柑橘の香りに甘みが加わったような香りです。

ライム精油の香料・原料データ

英名 Lime ライム
和名 ライム
学名 Citrus aurantifolia キトルス アウランティフォリア
別名 メキシカンライム、キーライム、ウエストインディアンライム、バーテンダーズライム
科名 ミカン科
産地 メキシコ、イタリア、スペイン、西インド諸島など
精油の抽出部位 水蒸気蒸留:果実
圧搾:果皮
ノート * トップ
精油の主な成分 【水蒸気蒸留】リモネン、テルピノレン、β-ピネン、α-ピネンなど
【圧搾法】リモネン、β-ピネン、シトラール、γ-テルピネン、ベルガプテンなど
ブレンド相性 ユーカリ・グロブルスなど樹木系の香りやネロリなどフローラル系の香りと相性が良いです。

*ノートは精油の揮発する時間や香りの持続する時間を表すものです。香り立ちが最も早いが持続時間が短いトップノート、香り立ちはゆっくりだが長い時間香り続けるベースノート、ちょうど中間の性質を持つミドルノートの3つに分類されます。

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ライム精油の活用法

ライムだけでも香りを楽しめますが、他の精油を加えることでより香りが豊かになります。ブレンドにおすすめの精油も併せて紹介していますので、基本のレシピに足して使ってください。

またヤロウを活用する際は、ライムの使用時の注意事項、ブレンドとして加える精油の使用時の注意事項のいずれかに該当する項目がないかどうか確認してください。

精油の成分に対する体の反応には個人差があります。気分不快を感じた場合は使用を中止してください。

芳香浴

精油の香りを室内に拡散させ香りを楽しむ方法です。

【レシピ】
ライム・・・2滴

コットンに精油のライムを垂らす、もしくはアロマデフューザーを使って香りを拡散させます。

【おすすめのブレンド】
ネロリ・・・1滴

ネロリは女性ホルモンの分泌に影響を与える可能性があります。女性ホルモンの変動は妊娠の維持や出産に関りますので妊娠中の方は使用を控えてください。

ルームスプレー

部屋中に香りを拡散させ香りを楽しむ方法です。スプレーを使う時はその都度、瓶をよく振ってください。スプレーは肌にはつけないようにしてください。

【レシピ】
精製水・・・8ml
無水エタノール・・・12ml
ライム・・・7滴

無水エタノールに精油のライムを混ぜ、その後精製水を加えてよく混ぜます。混ぜ合わせた液体をスプレー式の遮光瓶に入れて使ってください。遮光瓶は風通しがよく、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。スプレーは2週間程度で使い切ってください。

【おすすめのブレンド】
ユーカリ・グロブルス・・・5滴

ユーカリ・グロブルスには神経毒性が示唆されているケトン類が少量含まれていますので
妊娠中、授乳中、小児への使用は控えてください。てんかん発作を引き起こす可能性がありますのでてんかんの既往のある方は使用を控えてください。

ライムの禁忌・注意点

・敏感肌の方
ライム精油は皮膚刺激を与える可能性がありますので敏感肌の方は肌に塗布する使い方は控えてください。

・光毒性について
ライム精油は圧搾法で抽出した場合は精油を肌につけて紫外線に当たると皮膚に炎症を起こす光毒性という性質があります。日中に使用する場合は精油を使用した後、日焼け止めを塗るなどUVケアを行ってください。


ライム
アロマ 精油 エッセンシャルオイル

 
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