タジェット(アロマ・精油・エッセンシャルオイル)の香り、特徴、使い方、禁忌・注意点など

精油タジェットの香り、特徴、使い方、禁忌・注意点

[本ページはプロモーションが含まれています]

タジェットとはキク科コウオウソウ属の植物の総称で、マリーゴールドやその近縁種のことを指します。

精油でタジェットという場合も、コウオウソウ属の複数の植物が原料として使われており、主に使われている品種はフレンチマリーゴールド、シグネットマリーゴールド、ワイルドマリーゴールドです。

シグネットマリーゴールドとワイルドマリーゴールドは全く別の植物ですが、精油の原料として使われる際には、どちらもメキシカンマリーゴールドと呼ばれています。
(なお、精油にはワイルドマリーゴールドが使われる場合が多いためか、タジェット(メキシカンマリーゴールド)と紹介されているものが多いように思われます。)

どの品種から採った精油でも、香りや使用上の禁忌事項など精油の性質に大きな違いはないとされています。

ここではタジェットとはどのような植物か?タジェットの精油の香りや特徴、使い方・活用法や、使用する時の注意点などについて紹介します。

スポンサーリンク

タジェットってどんな植物?

フレンチマリーゴールド、シグネットマリーゴールドはメキシコ原産、ワイルドマリーゴールドは南アメリカ原産です。

フレンチマリーゴールドは草丈20~30㎝程度で、葉は羽状複葉と呼ばれる鳥の羽のような形をしており、花径2~5㎝程度、カーネーションのような形の八重咲の花を咲かせます。花の色は赤や黄色、オレンジや赤褐色です。

シグネットマリーゴールドはフレンチマリーゴールドを小ぶりにしたような見た目で、草丈20㎝程度、葉の形は羽状複葉で、花の大きさは2㎝程度で一重咲き、花の色は赤や黄色、オレンジ色です。

ワイルドマリーゴールドは草丈1m程度、葉の形は羽状複葉で、花の大きさは3mm程度、花の色は白~薄黄色です。

タジェットの使い方・活用法の歴史

タジェットの活用法の歴史については、どの品種が活用されていたのか不明であるため、品種の区別はせずタジェットと呼ばれていた植物として紹介します。

タジェットはメキシコや南アメリカ原産ですが、1492年コロンブスがアメリカ大陸を発見した時に、ヨーロッパに伝えられたとされています。

ヨーロッパでは観賞用植物として活用され、パリでは宮廷の庭にも植えられていたと言われています。

日本には江戸時代前半に伝わり、観賞用植物として活用されていたそうです。

現在は世界各地で主に観賞用植物として活用されていますが、虫よけや、緑肥(畑で育てた植物を肥料として土に入れたまま耕した肥料)にする目的でも活用されています。

また、花びらから採った色素は食品の色付けに活用されています。

タジェット精油の特徴

タジェット精油の抽出方法

花と葉、もしくは全草(花、葉、茎)から水蒸気蒸留法、もしくは有機溶剤抽出法で精油を抽出します。精油は濃い黄色~オレンジ色です。

どちらの抽出法でも、精油の見た目や性質に大きな違いはないとされています。

タジェット精油の香りの特徴

強い草の香りの中に、柑橘や甘い花の香りが感じられます。

タジェットの香料・原料データ

フレンチマリーゴールド

学名 Tagetes patula タゲテス パツラ
和名 紅黄草 コウオウソウ、孔雀草 クジャクソウ
別名

シグネットマリーゴールド

学名 Tagetes tenuifolia タゲテス テヌイフォリア
和名 細葉紅黄草 ホソバコウオウソウ、姫紅黄草 ヒメコウオウソウ
細葉孔雀草 ホソバクジャクソウ、姫孔雀草 ヒメクジャクソウ
別名 メキシカンマリーゴールド

ワイルドマリーゴールド

学名 Tagetes minuta タゲテス ミヌタ
和名 塩崎草 シオザキソウ
別名 メキシカンマリーゴールド

タジェット共通データ

英名 Tagetes タジェット
科名 キク科
産地 フランス、南アフリカ、アルゼンチン、エジプト、インドなど
精油の抽出部位 花と葉、もしくは全草
ノート * トップ~ミドル
精油の主な成分 タジェトン、ジヒドロ-タジェトン、オシメン、ゲルマクレンなど
ブレンド相性 レモンなど柑橘系の香りやユーカリ・ラディアタなど樹木系の香りと相性が良いです。

*ノートは精油の揮発する時間や香りの持続する時間を表すものです。香り立ちが最も早いが持続時間が短いトップノート、香り立ちはゆっくりだが長い時間香り続けるベースノート、ちょうど中間の性質を持つミドルノートの3つに分類されます。

スポンサーリンク

タジェットの活用法

タジェットだけでも香りを楽しめますが、他の精油を加えることでより香りが豊かになります。ブレンドにおすすめの精油も併せて紹介していますので、基本のレシピに足して使ってください。

またレシピを活用する際は、タジェットの使用時の注意事項、ブレンドとして加える精油の使用時の注意事項のいずれかに該当する項目がないかどうか確認してください。

精油の成分に対する体の反応には個人差があります。気分不快を感じた場合は使用を中止してください。

芳香浴

精油の香りを室内に拡散させ香りを楽しむ方法です。

【レシピ】
タジェット・・・1滴

コットンに精油のタジェットを垂らす、もしくはアロマデフューザーを使って香りを拡散させます。

【おすすめのブレンド】
レモン・・・2滴

レモンは肌につくと皮膚刺激を与える可能性がありますので、肌につけないようにしてください。

ルームスプレー

部屋中に香りを拡散させ香りを楽しむ方法です。スプレーを使う時はその都度、瓶をよく振ってください。スプレーは肌にはつけないようにしてください。

【レシピ】
精製水・・・8ml
無水エタノール・・・12ml
タジェット・・・3滴

無水エタノールに精油のタジェットを混ぜ、その後精製水を加えてよく混ぜます。混ぜ合わせた液体をスプレー式の遮光瓶に入れて使ってください。遮光瓶は風通しがよく、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。スプレーは2週間程度で使い切ってください。

【おすすめのブレンド】
ユーカリ・ラディアタ・・・10滴

ユーカリ・ラディアタは使用上の禁忌事項はとくにありません。

タジェットの禁忌・注意点

・妊娠中の方
タジェットには通経作用があるとされていますので、妊娠中の方は使用を控えてください。

・授乳中の方、小児、乳幼児への使用
タジェットにはタジェトンなど神経毒性が示唆されているケトン類が入っていますので、授乳中の方、小児、乳幼児への使用は控えてください。

・肌への使用
タジェットは皮膚に刺激を与えたり、アレルギー反応を引き起こす可能性があるとされています。肌へつけるような使い方は控えてください。

・光毒性について
タジェットは肌につける使い方は控えていただくため、直接的に関係することではありませんが、精油を肌につけて紫外線に当たると皮膚に炎症を起こす、光毒性という性質を持っています。


タジェット 50ml
アロマ 精油 エッセンシャルオイル

スポンサーリンク