ニアウリ(アロマ・精油・エッセンシャルオイル)の香り、特徴、使い方、禁忌・注意点

精油ニアウリの香り、特徴、使い方、禁忌・注意点

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ニアウリはティ―トリーやユーカリと同じフトモモ科の樹木です。

生育環境によって含まれる成分の比率が異なる植物で、葉からは1.8-シネオールが多いシネオールタイプ、ネロリドールが多いネロリドールタイプという2種類の精油が採れます。

流通しているものは主にシネオールタイプで、シネオールタイプのことをニアウリ精油、ネロリドールタイプのことをネロリナ精油と分けて呼ぶこともあります。この2つの精油は含有成分の比率に違いはありますが、活用法や禁忌事項に大きな違いはありません。

ここではニアウリとはどのような植物か?ニアウリの精油の香りや特徴、使い方・活用法や、使用する時の注意点などについて紹介します。

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ニアウリってどんな植物?

ニアウリはオーストラリアやニューカレドニア、マダガスカルが原産地とされている常緑樹で、現在は東南アジア地域にも分布しています。

樹高は10~25m程度、葉は楕円形で先端が尖っており、花は白~乳白色で、ふわふわとした羽毛のような形をしており、枝の先端に密集するように咲きます。

樹皮は灰白色で、幹に薄い樹皮が何枚も重なるようになっており、幹の表面を引っ張ると一枚ずつ剥がすことができます。

ニアウリの使い方・活用法の歴史

ニアウリはいつから活用されているかは不明ですが、原産地であるオーストラリアやニューカレドニアでは先住民達が万能薬として活用していたそうです。

ヨーロッパに伝わったのは17世紀で、イギリスの海軍士官ジェームズ・クック(通称キャプテン・クック)がニューカレドニアを発見した際に、ニアウリをイギリスへ持ち帰ったそうです。

イギリスで活用されていたのかは不明ですが、フランスでは1980年代に呼吸器感染症用のシロップや、膣炎の治療につかう坐薬などの医療品に使っていたそうです。

日本での活用の歴史は特にありません。

世界各地では現在、主に生活用品用の香料として活用されています。
特にニューカレドニアではニアウリを使った製品がお土産として人気で、ニアウリの花から採取した蜂蜜や、ニアウリの葉のリキュールを入れたお菓子、精油を使った石鹸や入浴剤など様々な製品が販売されています。

ニアウリ精油の特徴

ニアウリ精油の抽出方法

ニアウリの葉から水蒸気蒸留法で精油を抽出します。精油は透明~薄黄緑色です。

ニアウリ精油の香りの特徴

シネオールタイプは鼻がスッと通るような爽やかな草の香り、ネロリドールタイプは草の香りに甘い花の匂いが加わったような香りです。

ニアウリの香料・原料データ

英名 Niaouli ニアウリ
和名
学名 Melaleuca quinquenervia メラレウカ クウィンクエネルウィア
Melaleuca viridiflora メラレウカ ウィリディフロラ
別名 ゴメノール、ネロリナ、ブロードリーフティトリー、ブロードリーフペーパーバーク
科名 フトモモ科
産地 マダガスカル、ニューカレドニア、オーストラリアなど
精油の抽出部位
ノート * トップ
精油の主な成分 1.8-シネオール、ネロリドール、リモネン、ビリディフロロール、ビリジフロレン、α-テルピネオールなど
ブレンド相性 ゼラニウムなどフローラル系の香りやティートリーなど樹木系の香りと相性が良いです。

*ノートは精油の揮発する時間や香りの持続する時間を表すものです。香り立ちが最も早いが持続時間が短いトップノート、香り立ちはゆっくりだが長い時間香り続けるベースノート、ちょうど中間の性質を持つミドルノートの3つに分類されます。

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ニアウリの活用法

ニアウリだけでも香りを楽しめますが、他の精油を加えることでより香りが豊かになります。ブレンドにおすすめの精油も併せて紹介していますので、基本のレシピに足して使ってください。

またレシピを活用する際は、ニアウリの使用時の注意事項、ブレンドとして加える精油の使用時の注意事項のいずれかに該当する項目がないかどうか確認してください。

精油の成分に対する体の反応には個人差があります。気分不快を感じた場合は使用を中止してください。

芳香浴

精油の香りを室内に拡散させ香りを楽しむ方法です。

【レシピ】
ニアウリ・・・2滴

コットンに精油のニアウリを垂らす、もしくはアロマデフューザーを使って香りを拡散させます。

【おすすめのブレンド】
ゼラニウム・・・1滴

ゼラニウムは女性ホルモンの分泌に影響を与える可能性があります。女性ホルモンの変動は妊娠の維持や出産に関りますので妊娠中の方は使用を控えてください。

ルームスプレー

部屋中に香りを拡散させ香りを楽しむ方法です。スプレーを使う時はその都度、瓶をよく振ってください。スプレーは肌にはつけないようにしてください。

【レシピ】
精製水・・・8ml
無水エタノール・・・12ml
ニアウリ・・・10滴

無水エタノールに精油のニアウリを混ぜ、その後精製水を加えてよく混ぜます。混ぜ合わせた液体をスプレー式の遮光瓶に入れて使ってください。遮光瓶は風通しがよく、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。スプレーは2週間程度で使い切ってください。

【おすすめのブレンド】
ティートリー・・・2滴

ティートリーは敏感肌の方は肌につくと皮膚刺激を感じる可能性がありますので、肌につけないようにしてください。

ニアウリの禁忌・注意点

・妊娠中の方、エストロゲンで症状が悪化する病気をお持ちの方
ニアウリに含まれるネロリドールやビリディフロロールには女性ホルモンのエストロゲンに似た働きがあり、特にネロリドールを多く含むネロリドールタイプのほうに強い働きがあるとされています。
女性ホルモンの変動は妊娠の維持や出産に関りますので妊娠中の方は使用を控えてください。また、乳がん、子宮がん、子宮筋腫などエストロゲンが原因で症状が悪化する病気の方も使用を控えてください。

・アレルギー体質の方
ニアウリは、文献によってはアレルギー反応を引き起こす場合がある精油とされていますので、アレルギー体質の方は使用を控えてください。


ニアウリ 50ml
アロマ 精油 エッセンシャルオイル

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