レモン(アロマ精油・エッセンシャルオイル)の香り、特徴、使い方、禁忌・注意点

[本ページはプロモーションが含まれています]

レモン精油はレモン果汁のような軽やかな柑橘の香りで、気分転換したい時や集中力を高めたい時によい香りとされています。

レモンという名前はヒンドゥー語で柑橘を意味するLimb(リンブ)という言葉が語源で、アラビア語ではLaimun(ライムン)、ペルシャ語ではLimun(リムン)と変化していって、英語となる時にレモンとなったと言われています。

ここではレモンとはどのような植物か?レモンの精油の香りや特徴、使い方・活用法や、使用する時の注意点などについて紹介します。

 

スポンサーリンク

レモンってどんな植物?

レモンはインド、中国原産の常緑樹で、現在は中東、アジア、アメリカ、ヨーロッパの温暖な地域に分布しています。

レモンは寒さにはあまり強くはなく、日本では広島や愛媛、和歌山が主な生産地となっています。

樹高は2~4m、樹皮は薄茶色で枝には鋭いトゲがあります。

葉の長さは10㎝程度で幅は5㎝程度、先端の尖った楕円形で表面は波打っています。

花の大きさは直径4㎝程度、花びらは5枚で、外側は薄い紫色、内側は白色になっています。

花が終わると楕円形の果実が実ります。果皮は厚く表面はデコボコしており、未熟なうちは緑色で成熟すると黄色に変わります。

現在は枝にトゲのないアンユーレカ、比較的寒さに強いリスボンなどの品種改良種もあります。

 

スポンサーリンク

レモンの使い方・活用法の歴史

レモンはいつから活用されているかは不明ですが、インドや中東では主に食用として活用されており、現在もレモン汁でご飯を炒めるレモンライスやレモンとミントを入れたレモンミントジュースなど数多くの料理に活用されています。

紀元前2世紀頃にはシルクロードを通ってローマに伝わったと言われており、ローマでは食用ではなく、主に観賞用植物として活用されていたと言われています。

また、ローマ時代の博物学者プリニウスの書いた「博物誌」にはレモンが解毒剤として紹介されていることから、薬用植物としても活用されていたと考えられています。

10世紀頃にはヨーロッパ全域に伝わっていき、イタリアやフランスなどで栽培が行われ食用としても活用されるようになりました。

15世紀、大航海時代になるとイギリスは壊血病予防にもレモンを活用していました。
ただ、この頃レモンは高級で、入手しやすい果実ではなかったため他の柑橘果実が使われることが多かったと言われています。

アメリカに伝わったのはこの頃で、イタリアの航海者コロンブスが持ち込んだと言われています。

17世紀になるとイタリアの化学者ジャンバッティスタ・デッラ・ポルテが「自然魔術」とう著書に、レモンを消えるインクの原料として紹介しています。

消えるインクとは、現在は不可視インクや隠顕インクと呼ばれているもので、書いた時は見えないが、特定の処置を施すと見えるようになるインクや、一定時間で消えてしまうインクのことを指します。

レモンの場合はレモン果汁で字を書き、乾燥してから火であぶると文字が浮き出すといった手法で使われていました。

消えるインクの原料は数種類あったそうですが、その中でもレモンの消えるインクはレモンジュースと呼ばれており、世界大戦の際には各国のスパイ達が使っていたとも言われています。

日本に伝わったのは明治時代で、静岡の熱海に湯治に来ていた外国人が持ち込んだレモンの種を庭先で栽培したことが最初だと言われています。

その後気候が適した広島や愛媛などで栽培されるようになり、食用品として活用されるようになりました。

現在は世界各地で主に生食、ジュースやジャムなどの加工食品原料、食品添加物として活用されています。

また、オーラルケア製品やルームフレグランスなどの日用品や香水用の香料としても活用されており、ロクシタンのヴァーベナオードトワレやアランドロンのサムライシトラスオードトワレ、ドルチェアンドガッバーナのフルーツコレクションレモンオードトワレなどに配合されています。

レモン精油の特徴

レモン精油の抽出方法

レモンの果皮から圧搾法で精油を抽出します。精油は緑がかった黄色~薄黄色です。

レモン精油の香りの特徴

瑞々しく爽やかなレモンの香りです。果実と比べると精油の方が、少し甘みが強くてまろやかな香りです。

レモン精油の香料・原料データ

英名 Lemon レモン
和名 檸檬 レモン
学名 Citrus limon キトルス リモン
別名 枸櫞 クエン
科名 ミカン科
産地 イタリア、フロリダ、カリファルニアなど
精油の抽出部位 果皮
ノート * トップ
精油の主な成分 リモネン、β-ピネン、サビネン、α-ピネン、ミルセンなど
ブレンド相性 ネロリなどフローラル系の香りやユーカリ・ラディアタなど樹木系の香りと相性が良いです。

*ノートは精油の揮発する時間や香りの持続する時間を表すものです。香り立ちが最も早いが持続時間が短いトップノート、香り立ちはゆっくりだが長い時間香り続けるベースノート、ちょうど中間の性質を持つミドルノートの3つに分類されます。

スポンサーリンク

レモンの活用法

レモンだけでも香りを楽しめますが、他の精油を加えることでより香りが豊かになります。ブレンドにおすすめの精油も併せて紹介していますので、基本のレシピに足して使ってください。

またレシピを活用する際は、レモンの使用時の注意事項、ブレンドとして加える精油の使用時の注意事項のいずれかに該当する項目がないかどうか確認してください。

精油の成分に対する体の反応には個人差があります。気分不快を感じた場合は使用を中止してください。

芳香浴

精油の香りを室内に拡散させ香りを楽しむ方法です。

【レシピ】
レモン・・・2滴

コットンに精油のレモンを垂らす、もしくはアロマデフューザーを使って香りを拡散させます。

【おすすめのブレンド】
ネロリ・・・1滴

ネロリは女性ホルモンの分泌に影響を与える可能性があります。女性ホルモンの変動は妊娠の維持や出産に関りますので妊娠中の方は使用を控えてください。

ルームスプレー

部屋中に香りを拡散させ香りを楽しむ方法です。スプレーを使う時はその都度、瓶をよく振ってください。スプレーは肌にはつけないようにしてください。

【レシピ】
精製水・・・8ml
無水エタノール・・・12ml
レモン・・・8滴

無水エタノールに精油のレモンを混ぜ、その後精製水を加えてよく混ぜます。混ぜ合わせた液体をスプレー式の遮光瓶に入れて使ってください。遮光瓶は風通しがよく、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。スプレーは2週間程度で使い切ってください。

【おすすめのブレンド】
ユーカリ・ラディアタ・・・4滴

ユーカリ・ラディアタは使用上の禁忌事項はとくにありません。

レモンの禁忌・注意点

・敏感肌の方
レモン精油は皮膚刺激を与える可能性がありますので敏感肌の方は肌に塗布する使い方は控えてください。

・光毒性について
レモン精油は精油を肌につけて紫外線に当たると皮膚に炎症を起こす光毒性という性質があります。日中に使用する場合は精油を使用した後、日焼け止めを塗るなどUVケアを行ってください。


プラナロム レモン (果皮)
精油 アロマ エッセンシャルオイル

スポンサーリンク