クエラ(ケーラ、アンミ)アロマ精油・エッセンシャルオイルの香り、特徴、使い方、禁忌・注意点など

アロマ精油・エッセンシャルオイル

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クエラは別名アンミとも呼ばれているセリ科の植物で、葉や茎からパクチーのような香りがします。

種からは甘くフルーティーな香りの精油が採れますが、採油率(原料から精油が採れる割合)が低いためとても高価です。

流通量も他の一般的な精油と比べると少なめではありますが、不安を和らげたい時や心を安定させたい時に役立つ香りとされています。

ここではクエラとはどのような植物か?使い方の歴史、クエラの精油の香りや特徴、作用、使い方・活用法、使用する時の注意点などについて紹介していきます。

 

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クエラ(ケーラ、アンミ)ってどんな植物?

クエラ(ケーラ、アンミ)は、和名をイトバドクセリモドキというセリ科の多年草です。

ヨーロッパ中西部が原産と言われていますが、現在は世界各地に繁殖しており、日本にも自生しています。

草丈は1m程度、イトバ(糸葉)の名の通り、糸のような繊細な葉をつけ、初夏に細い茎の先端に小さい白い花を密集して咲かせ、花が終わると小さな種をつけます。

クエラは何年も花を咲かせる多年草ですが、暑さに弱いため日本では一年で枯れてしまう場合もあります。ただ、繁殖力が強いため、種まきなどをしなくても、こぼれた種でまた新しい芽を出します。

クエラ(ケーラ、アンミ)の使い方・活用法の歴史

クエラ(ケーラ、アンミ)はエジプトで古くから活用されてきた植物だと言われています。いつごろから活用されているかは不明ですが、果実はアンミ実と呼び、民間薬として腎臓の不調に対する薬として、茎の部分は爪楊枝として活用していたそうです。爪楊枝に関しては良い香りのする爪楊枝として現在も活用されているそうです。

中世ヨーロッパにおいては腎臓結石の治療や利尿剤、呼吸器の不調を改善するとして民間薬として活用していたそうです。

民間薬として活用されてきたクエラですが、1960年頃からヨーロッパで成分の研究が進み、主成分のケリンに喘息の予防に有効な働きがあることが認められ1970年代にはベンジャーズ社から喘息予防薬「インタール」として販売されています。

インタールにはクエラから抽出した天然のケリンが使われているわけではなく、効果を長く安定して使えるようにケリンを元に開発し合成して作られたクロモグリク酸ナトリウムという成分が使われています。

日本においてクエラは、植物としては特に活用されてきていませんが、クロモグリク酸ナトリウムを使った薬は気管支喘息治療薬や抗アレルギー薬として使用されており、市販薬ではロート製薬アレルギー用点眼薬アルガードクリアブロックZに含有されています。

 

 

クエラ(ケーラ、アンミ)精油の特徴

クエラ(ケーラ、アンミ)精油の抽出方法

クエラの種から水蒸気蒸留法で精油を抽出します。

クエラ(ケーラ、アンミ)精油の香りの特徴

クエラは酸味とフルーティな甘さを併せ持つ香りの精油です。

クエラ(ケーラ、アンミ)精油の香料・原料データ

英名Khella クエラ(ケーラ)
Ammi アンミ
和名イトバドクゼリモドキ
学名Ammi visnaga
別名
科名セリ科
産地モロッコ、エジプトなど
精油の抽出部位種子
ノート *ミドル
精油の主な成分ケリン、リナロール、イソブチル酸アミル、2-メチルブチリックアミルなど
ブレンド相性ベルガモットなどの柑橘系、マージョラムなどハーブ系の香りと相性が良いです。

*ノートは精油の揮発する時間や香りの持続する時間を表すものです。香り立ちが最も早いが持続時間が短いトップノート、香り立ちはゆっくりだが長い時間香り続けるベースノート、ちょうど中間の性質を持つミドルノートの3つに分類されます。

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クエラ(ケーラ、アンミ)の活用法

クエラ(ケーラ、アンミ)だけでも香りを楽しめますが、他の精油を加えることでより香りが豊かになります。ブレンドにおすすめの精油も併せて紹介していますので、基本のレシピに足して使ってください。

レシピを活用する際は、クエラの使用時の注意事項、ブレンドとして加える精油の使用時の注意事項のいずれかに該当する項目がないかどうか確認してください。

精油の成分に対する体の反応には個人差があります。気分不快を感じた場合は使用を中止してください。

芳香浴

精油の香りを室内に拡散させ香りを楽しむ方法です。

【レシピ】
クエラ・・・2滴

コットンに精油のクエラを垂らす、もしくはアロマデフューザーを使って香りを拡散させます。

【おすすめのブレンド】
マンダリン・・・1滴

マンダリンは使用上の禁忌事項は特にありません。

ルームスプレー

部屋中に香りを拡散させ香りを楽しむ方法です。スプレーを使う時はその都度、瓶をよく振ってください。スプレーは肌にはつけないようにしてください。

【レシピ】
精製水・・・8ml
無水エタノール・・・12ml
クエラ・・・5滴

無水エタノールに精油のクエラを混ぜ、その後精製水を加えてよく混ぜます。混ぜ合わせた液体をスプレー式の遮光瓶に入れて使ってください。遮光瓶は風通しがよく、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。スプレーは2週間程度で使い切ってください。

【おすすめのブレンド】
ベルガモット・・・7滴

ベルガモットは肌につくと皮膚刺激を与える可能性がありますので、肌につけないようにしてください。

入浴剤

精油の香りをお風呂で拡散させて楽しむ方法です。

【レシピ】
天然塩・・・30g
クエラ・・・2滴

計量した天然塩に精油のクエラを加えよく混ぜます。浴槽に入れたらお湯をよくかき混ぜてください。使用期限は1週間程度を目安とし、なるべく早く使い切ってください。

【おすすめのブレンド】 
スイート・マージョラム・・・1滴

スイート・マージョラムは通経作用や月経量を増加させる作用がある可能性がありますので、妊娠中の方、過多月経の方は使用を控えてください。
文献によっては授乳中の使用が禁忌となっております。授乳中の方は使用を控えてください。

クエラ(ケーラ、アンミ)の禁忌・注意点

・低血圧の方
クエラの主な成分であるケリンには血管を拡張し、血圧を下げる作用があるとされています。低血圧の方は血圧が低くなりすぎ、気分が悪くなる可能性がありますので注意して使用してください。


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