クローブ(丁子)アロマ精油・エッセンシャルオイルの香り、特徴、使い方、禁忌・注意点など

アロマ精油・エッセンシャルオイル

[本ページはプロモーションが含まれています]

クローブは日本や中国では丁子と呼ばれ、紀元前から薬や香料として活用されてきた植物です。

クローブは、乾燥させたつぼみが釘のような形をしていることから、フランス語で釘という意味の「clou クルウ」が由来であると言われています。

主成分のオイゲノールが痛み止めや詰め物として歯科治療に使われていることから「歯医者さんの香り」とも呼ばれています。

クローブから採れる精油にも鎮痛作用があるとされており、頭痛や肩こりなど痛みで悩んでいる時に役立ちます。

ここではクローブ(丁子)とはどのような植物か?使い方の歴史、クローブの精油の香りや特徴、作用、使い方・活用法やブレンドレシピ、使用する時の注意点・禁忌などを紹介します。

 

スポンサーリンク

クローブ(丁子)ってどんな植物?

クローブはインドネシアのモルッカ諸島が原産で、樹高5~15m程度、光沢のある濃い緑色の葉を持ち、赤い花を咲かせる、香りが甘くて強い常緑樹です。

つぼみの香りが特に強く、開花すると香りは弱くなりますが、香りが百里先まで届くという意味で別名、百里香(ひゃくりこう)とも呼ばれています。

現在は東アフリカやマダガスカル島などでも栽培され、寒さに弱いため日本の気候は栽培に適していませんが、氷点下とならない気温の地域であれば、栽培は可能と言われています。国内では個人的に栽培している人もいるようです。

クローブ(丁子)の使い方・活用法の歴史

クローブ(丁子)の活用についての最も古い記録は、中国の「三省故事」という書物で、「三省故事」によると、前漢時代(紀元前3世紀頃)の長官たちは、皇帝に面会する前には口臭を消すためにクローブを口に含んでいたそうです。

日本にどのように伝わったのか、については諸説あり、6世紀頃仏教とともに伝わった、唐の僧が献上品として持ち込んだ、遣唐使が持ち帰ったなどと言われています。

当時クローブがどのように活用されていたのかはっきりとはしていませんが、7世紀頃在位していた聖武天皇に縁の品が収蔵されている東大寺の正倉院にクローブが薬物の1つとして収蔵されていることから、天皇に献上するような貴重な香料、もしく薬草として扱われていたのではないか、と言われています。

また正倉院に収蔵されているクローブが入っている箱には付箋がついており、その付箋の情報から8世紀頃には東大寺で法要などに使用していたのではないか、と考えられています(出典:正倉院薬物第二次調査報告書)。

仏教において香は仏への捧げものとして扱われていますので、貴重な香料であったクローブが宗教儀式に活用されていたのかもしれません。

12世紀頃になると、宗教儀式以外にも活用されていきます。

当時編纂された日本に現存する最古の医学書と言われる「医心方」にはクローブを使った虫歯治療に関する記載があるそうです。また、同じ時代の書物である源氏物語や枕草子にはクローブで衣類を染めたり、練香にするなどして香りを楽しんでいたということが書かれています。

13世紀頃になるとヨーロッパにも伝わり、主に香辛料として活用され、まだ航海術が発展していないことや、様々な国がクローブの利益を独占しようと流通に規制をかけていたため、ヨーロッパにおいては非常に希少であり、大航海時代には金と同様の価値があった、とも言われています。

17世紀になると、ヨーロッパではペストが流行し、ペストの予防にクローブが活用されました。当時は悪臭が病気の原因と考えられていたため、悪臭に負けない位、香りの強いクローブは病気の予防に有効だと考えられていました。

現在は、クローブは世界各地に流通し、料理に使うスパイス、香料、生薬と幅広く活用されています。

またクローブは、歯科治療にも活用されてきた歴史を持つ植物です。

いち早く歯科治療に活用し始めたのは中国で、9世紀頃の中国の文献には歯の治療に使われていることが記載されているそうです。

当初はクローブそのものが活用されていたようですが、10世紀頃になると精油を抽出する技術が確立し、精油のクローブが歯科治療に活用されるようになり、18世紀頃にフランスの歯科医師フォシャールが虫歯を削り、そこにクローブ精油をつけた綿球を詰めて痛みや炎症を抑え、炎症が落ち着いたら削った穴を金属で充填する、という歯科治療法を確立しました。

19世紀になるとクローブの成分であるオイゲノールと酸化亜鉛粉末を混ぜて合成した「酸化亜鉛ユージノールセメント」が開発され、現在も歯の詰め物として世界各地で歯科治療に活用されています。

 

 

クローブ(丁子)精油の特徴

クローブ(丁子)精油の抽出方法

乾燥させたクローブのつぼみ(花蕾)から水蒸気蒸留法で精油を抽出します。精油は黄色です。

クローブ(丁子)精油の香りの特徴

クローブはスパイシーな香りとバニラのような甘い香りを併せ持つ精油です。オリエンタル、エキゾチックな香り、と表現されることもあります。

クローブ(丁子)精油の香料・原料データ

英名Clove クローブ
和名丁字
学名Eugenia caryophyllata
Syzygium aromaticum
別名丁香、百里香
科名フトモモ科
産地インドネシア、マダガスカルなど
精油の抽出部位花蕾
ノート *ミドル
精油の主な成分オイゲノール、酢酸オイゲニル、カリオフィレンなど
ブレンド相性オレンジ・スイートなどの柑橘系、カルダモンなどスパイス系の香りと相性が良いです。

*ノートは精油の揮発する時間や香りの持続する時間を表すものです。香り立ちが最も早いが持続時間が短いトップノート、香り立ちはゆっくりだが長い時間香り続けるベースノート、ちょうど中間の性質を持つミドルノートの3つに分類されます。

スポンサーリンク

クローブ(丁子)の活用法

クローブ(丁子)だけでも香りを楽しめますが、他の精油を加えることでより香りが豊かになります。ブレンドにおすすめの精油も併せて紹介していますので、基本のレシピに足して使ってください。

なおレシピを活用する際は、クローブの使用時の注意事項、ブレンドとして加える精油の使用時の注意事項のいずれかに該当する項目がないかどうか確認してください。

精油の成分に対する体の反応には個人差があります。気分不快を感じた場合は使用を中止してください。

芳香浴

精油の香りを室内に拡散させ香りを楽しむ方法です。

【レシピ】
クローブ(丁子)・・・1滴

コットンに精油のクローブ(丁子)を垂らす、もしくはアロマデフューザーを使って香りを拡散させます。

【おすすめのブレンド】
カルダモン・・・2滴

カルダモンは肌につくと皮膚刺激を与える可能性がありますので、肌につけないようにしてください。

ルームスプレー

部屋中に香りを拡散させ香りを楽しむ方法です。スプレーを使う時はその都度、瓶をよく振ってください。スプレーは肌にはつけないようにしてください。

【レシピ】
精製水・・・8ml
無水エタノール・・・12ml
クローブ(丁子)・・・4滴

無水エタノールに精油のクローブ(丁子)を混ぜ、その後精製水を加えてよく混ぜます。混ぜ合わせた液体をスプレー式の遮光瓶に入れて使ってください。遮光瓶は風通しがよく、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。スプレーは2週間程度で使い切ってください。

【おすすめのブレンド】
オレンジ・スイート・・・8滴

オレンジ・スイートは肌につくと皮膚刺激を与える可能性がありますので、肌につけないようにしてください。

クローブ(丁子)の禁忌・注意点

・敏感肌の方、小児、乳幼児への使用
クローブに含まれているオイゲノールは皮膚刺激を与える場合があります。敏感肌の方は使用を控えてください。また、それ以外の方も使用中に肌に異常を感じた場合は、すぐに使用を中止し、ぬるま湯で洗い流してください。
刺激の強い成分ですので、小児、乳幼児への使用は控えてください。

・妊娠中の方
クローブは文献によっては子宮を収縮させ出産を促す、としているものもありますので、妊娠中の方は使用を控えてください。

・高濃度、長期連用使用について
クローブはフェノール類のオイゲノールという成分が全体の8割を占めています。フェノール類は高濃度で使用したり、長期にわたって使用すると肝臓に負担を与える可能性があると言われています。オイゲノールはフェノール類の中でも安全性の高い成分であると言われてはいますが、安全のため、使用する際はレシピの濃度を上限とし、連用したい時は2週間程度に留めてください。

タイトルとURLをコピーしました