ベルガモット(アロマ精油・エッセンシャルオイル)の香り、特徴、使い方、禁忌・注意点

精油ベルガモットの香り、特徴、使い方、禁忌・注意点

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ベルガモットはミカン科の樹木ですが、いつ、どこで、どのように発生したのか、いまだ解明されていない部分がある謎の多い植物です。

名前の由来についても、イタリアのベルガモという町で初めて販売されたので、その町の名前が語源になっているという説や、果実が巨大な洋梨のようにみえることからトルコ語で梨の王という意味のBeg armudi(ベグ アームディ)が語源になっているという説、ベルガモット梨という果物に似ていたことから名付けられたなどの説があります。

ベルガモットの果実は酸味、苦みが強く食用には適していませんが、果皮に他の柑橘にはない上品な花のような香りがあり、香料としてとても人気があります。

ベルガモット精油は柑橘の香りにフローラルな香りが合わさったような、大人っぽい香りが特徴で、心のバランスを整えることやメンタルケアに役立つ香りであると言われています。

ここではベルガモットとはどのような植物か?ベルガモットの精油の香りや特徴、使い方・活用法や、使用する時の注意点などについて紹介します。

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ベルガモットってどんな植物?

ベルガモットは温暖な気候に育つ常緑樹で、原産地ははっきりしていませんが、スペインかイタリアではないかと言われています。

現在の主産地はイタリアのカラブリア州で、コートジボワール共和国、モロッコ、コルシカ島、日本などでも栽培されています。

起源についてはビターオレンジとマンダリンもしくはライムが交配したものではないか、ビターオレンジの変種なのではないか、などの説がありますが未だ解明されていません。

樹高は10m程度、栽培されているものは収穫しやすいように4~5mに剪定されています。

葉は先端の尖った楕円形で、表面に光沢があります。
花は白色で、花びらは五枚、花が終わると緑色の果実が実ります。果実は直径10㎝位、重さ120g位まで大きくなり、形は球形のものや、ヘタの部分が出っ張った洋梨のような形のものがあります。
果皮は表面がデコボコとしており、熟すにつれ緑色から、黄色、橙色と変化していきます。

ベルガモットの使い方・活用法の歴史

ベルガモットはいつから存在しているのか不明ですが、ヨーロッパに広めたのはイタリアの航海者クリストファー・コロンブス(1451~1506年)で、カナリア諸島に上陸した際に発見し、スペインやイタリアに伝えたと言われています。

1650年になると、イタリアのカラブリア州に最初のベルガモット農場ができ、香料原料とする目的で栽培されるようになりました。

17世紀頃には、ドイツのケルンで作られた世界最古の香水「ケルンの水」に芳香成分の1つとして配合されています。

19世紀には、イギリスで首相を務めていたグレイ伯爵が紅茶メーカーのジャクソン社に依頼して、ベルガモットの香りをつけた紅茶を作ったと言われています。
その紅茶は英語でグレイ伯爵という意味のEarl Grey(アールグレイ)と名付けられ、現在も定番の紅茶として親しまれています。

日本に伝わった時期は不明ですが、現在は広島や高知、小豆島などで栽培されています。
現在は世界各地で香料として活用されており、産地では果皮をマーマレードジャムに加工し食用としても活用しています。

香水用香料として人気があり、カルバンクラインのシーケーワン、アランドロンのサムライウーマン、ゲランのベルガモットカラブリアなど多くの香水に配合されています。

ベルガモット精油の特徴

ベルガモット精油の抽出方法

熟す前のベルガモットの果皮から圧搾法か水蒸気蒸留法で精油を抽出します。精油は薄いオリーブ色~黄色です。

ベルガモット精油の香りの特徴

フルーティな甘さのある柑橘の香りに、花の香りが合わさったような香りで、ベルガプテンが含有されている精油の方が深みのある濃厚な香りがします。
紅茶の香りと表現されることもあります。

ベルガモット精油の香料・原料データ

英名 Bergamot ベルガモット
和名
学名 Citrus bergamia キトルス ベルガミア
別名 ベルガモット・オレンジ
科名 ミカン科
産地 イタリア、コートジボワール共和国、モロッコ、コルシカ島など
精油の抽出部位 果皮
ノート * トップ
精油の主な成分 リモネン、リナロール、酢酸リナリル、α-ピネン、β-ピネン、酢酸ゲラニル、ベルガプテンなど
※水蒸気蒸留法の精油、フロクマリンフリー、ベルガプテンフリーの記載のある精油にはベルガプテンは含まれていません。
ブレンド相性 ゼラニウムなどフローラル系の香りやマジョラムなどハーブ系の香りと相性が良いです。

*ノートは精油の揮発する時間や香りの持続する時間を表すものです。香り立ちが最も早いが持続時間が短いトップノート、香り立ちはゆっくりだが長い時間香り続けるベースノート、ちょうど中間の性質を持つミドルノートの3つに分類されます。

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ベルガモット精油の活用法

ベルガモットだけでも香りを楽しめますが、他の精油を加えることでより香りが豊かになります。ブレンドにおすすめの精油も併せて紹介していますので、基本のレシピに足して使ってください。

またレシピを活用する際は、ベルガモットの使用時の注意事項、ブレンドとして加える精油の使用時の注意事項のいずれかに該当する項目がないかどうか確認してください。

精油の成分に対する体の反応には個人差があります。気分不快を感じた場合は使用を中止してください。
活用法のレシピは全てのベルガモット精油共通です。

芳香浴

精油の香りを室内に拡散させ香りを楽しむ方法です。

【レシピ】
ベルガモット・・・2滴

コットンに精油のベルガモットを垂らす、もしくはアロマデフューザーを使って香りを拡散させます。

【おすすめのブレンド】
マジョラム・・・1滴

マジョラムは通経作用がある可能性がありますので、妊娠中の方は使用を控えてください。過多月経や頻発月経の方も症状が悪化する可能性がありますので使用を控えてください。
また、文献によっては授乳中の使用が禁忌となっているものもありますので、授乳中の方は使用を控えてください。

ルームスプレー

部屋中に香りを拡散させ香りを楽しむ方法です。スプレーを使う時はその都度、瓶をよく振ってください。スプレーは肌にはつけないようにしてください。

【レシピ】
精製水・・・8ml
無水エタノール・・・12ml
ベルガモット・・・8滴

無水エタノールに精油のベルガモットを混ぜ、その後精製水を加えてよく混ぜます。混ぜ合わせた液体をスプレー式の遮光瓶に入れて使ってください。遮光瓶は風通しがよく、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。スプレーは2週間程度で使い切ってください。

【おすすめのブレンド】
ゼラニウム・・・5滴

ゼラニウムは女性ホルモンの分泌に影響を与える可能性があります。女性ホルモンの変動は妊娠の維持や出産に関りますので妊娠中の方は使用を控えてください。敏感肌の方は皮膚刺激を感じる場合がありますので使用を控えてください。

ベルガモットの禁忌・注意点

・敏感肌の方
ベルガモットに多く含まれるリモネンなどは皮膚刺激を与える可能性がありますので、敏感肌の方は使用を控えてください。

・日中使用する時
ベルガモットには、圧搾法で抽出した全ての芳香成分が含有されている精油、圧搾法で抽出した後に遠心力を使ってフロクマリン類のベルガプテンを除去したフロクマリンフリーもしくは、ベルガプテンフリーと記載のある精油、水蒸気蒸留法で抽出した精油の三種類があります。

フロクマリン類のベルガプテンには、精油を肌につけて紫外線に当たると皮膚に炎症を起こす、光毒性という性質がありますので、圧搾法のベルガプテン含有タイプのベルガモット精油を日中に使用する場合は日焼け止めを塗るなどのUVケアをしてください。


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アロマ 精油 エッセンシャルオイル

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