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バルサムファーはマツ科モミ属の植物です。見た目は日本に生息しているモミの木によく似ていますが、大きさはモミの木より小ぶりです。
マツ科の植物からは森林浴をしているような爽やかな香りの精油が採れるため、多くの品種から精油が採取されています。
バルサムファー精油は爽やかな香りに加えてほのかな甘さや柑橘系の香りがあり、ほかのマツ科の精油に比べるとマイルドな香りです。
ここではバルサムファーとはどのような植物か?バルサムファーの精油の香りや特徴、使い方・活用法や、使用する時の注意点などについて紹介します。
バルサムファーってどんな植物?
バルサムファーは北アメリカやカナダが原産とされる針葉樹です。
樹高20m程度、樹形は円錐形、葉は針のような形で、葉の裏に気孔帯(きこうたい)と呼ばれるワックス成分が集まった場所があり、その部分が白い線のように見えます。
幹にはヤニ袋と呼ばれる樹脂が溜まっている部分があり、そこから樹脂が木の表面に滲みでています。
樹皮は灰色ですが、樹脂が滲みだして乾燥したところは白っぽくなっています。
バルサムファーの使い方・活用法の歴史
バルサムファーがいつから活用されているかは不明ですが、インディアン達が樹脂を薬に、幹や枝を建築資材として活用していたと言われています。
現在、世界各地では樹脂を香料、望遠鏡や顕微鏡などの光学器械に使うガラスの接着剤、顕微鏡標本の封入剤として、幹を建築資材として活用しています。幹は断面の木目が美しいことから贈答用の箱やギターのボディの材料にも活用されています。
また原産地の北アメリカでは、クリスマスツリーとして、日本では供養のためにお墓に立てる卒塔婆(そとば)の材料としても活用しています。
バルサムファー精油の特徴
バルサムファー精油の抽出方法
バルサムファーの葉や小枝から水蒸気蒸留法で精油を抽出します。精油は無色透明~薄黄色です。
バルサムファー精油の香りの特徴
森林浴をしているような爽やかな樹木の香りと、ほのかに甘い香りと柑橘のような香りがします。
バルサムファー精油の香料・原料データ
英名 | Balsam Firバルサムファー |
和名 | バルサムモミ |
学名 | Abies balsamea アビエス バルサミア |
別名 | カナディアンバルサム |
科名 | マツ科 |
産地 | カナダなど |
精油の抽出部位 | 小枝、葉 |
ノート * | ミドル |
精油の主な成分 | β-ピネン、α-ピネン、リモネン、酢酸ボルニル、カンフェン、フェランドレン、δ-3-カレン、サンテンなど |
ブレンド相性 | サイプレスなど樹木系の香りやベンゾインなど樹脂系の香りと相性が良いです。 |
*ノートは精油の揮発する時間や香りの持続する時間を表すものです。香り立ちが最も早いが持続時間が短いトップノート、香り立ちはゆっくりだが長い時間香り続けるベースノート、ちょうど中間の性質を持つミドルノートの3つに分類されます。
バルサムファーの活用法
バルサムファーだけでも香りを楽しめますが、他の精油を加えることでより香りが豊かになります。ブレンドにおすすめの精油も併せて紹介していますので、基本のレシピに足して使ってください。
またレシピを活用する際は、バルサムファーの使用時の注意事項、ブレンドとして加える精油の使用時の注意事項のいずれかに該当する項目がないかどうか確認してください。
精油の成分に対する体の反応には個人差があります。気分不快を感じた場合は使用を中止してください。
芳香浴
精油の香りを室内に拡散させ香りを楽しむ方法です。
【レシピ】
バルサムファー・・・2滴
コットンに精油のバルサムファーを垂らす、もしくはアロマデフューザーを使って香りを拡散させます。
【おすすめのブレンド】
ベンゾイン・・・1滴
ベンゾインは使用上の禁忌事項はとくにありません。
ルームスプレー
部屋中に香りを拡散させ香りを楽しむ方法です。スプレーを使う時はその都度、瓶をよく振ってください。スプレーは肌にはつけないようにしてください。
【レシピ】
精製水・・・8ml
無水エタノール・・・12ml
バルサムファー・・・8滴
無水エタノールに精油のバルサムファーを混ぜ、その後精製水を加えてよく混ぜます。混ぜ合わせた液体をスプレー式の遮光瓶に入れて使ってください。遮光瓶は風通しがよく、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。スプレーは2週間程度で使い切ってください。
【おすすめのブレンド】
サイプレス・・・5滴
サイプレスはエストロゲンという女性ホルモンの分泌に影響を与える可能性があります。女性ホルモン分泌の変動は妊娠の維持、出産に関りますので妊娠中の方は使用を控えてください。子宮筋腫などエストロゲンの分泌が影響する持病がある方も使用を控えてください。
バルサムファーの禁忌・注意点
・敏感肌の方
バルサムファーに含まれるβ-ピネンやα-ピネンなどは皮膚刺激を与える可能性がありますので、敏感肌の方は使用を控えてください。