皮膚科でのシミ取り治療は保険適用?

一度できてしまったシミをセルフケアで消すのは至難の業です。

そのため、すぐに直したい場合は、皮膚科での治療がおすすめです。

この記事では、皮膚科で受診できるシミやそばかすの治療法や費用、薬についてまとめました。

シミ取りやそばかすの治療を検討している人はチェックしてくださいね。

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皮膚科で受けられるシミ、そばかすの種類

シミやそばかすは一般的には違うものとして扱われていますが、医学的にはそばかすもシミの一種になります。

シミ全体では細かく分類すると20種類以上あり、種類によって皮膚科で治療できるものとそうでないものがあります。

病院によって、対応できる症状も異なりますので、自分のシミがどのようなシミなのか判断するためにも一度受診・相談することがおすすめです。

肝斑

30代から40代の女性に多くみられるぼんやりとしたシミです。
目の下や頬骨の辺りに左右対称にぼんやりと現れます。

原因は多岐にわたりますが、女性ホルモンの乱れや摩擦などが主な原因と考えられています。
光やレーザーでの治療はシミが悪化するリスクがあるため、「トラネキサム酸」が含まれた内服薬での治療が一般的です。

炎症後色素沈着

ニキビや虫刺されによって肌が炎症を起こし、メラニンが過剰生成されてしまう状態です。
時間が経つにつれ薄くなるケースもありますが、そのまま色素沈着してしまうこともあります。

治療法としては、肌表面の角質を剥離させる「ケミカルピーリング」や「ハイドロキノン」等の塗り薬が効果的です。

そばかす

別名「雀卵斑」という小さいシミの集合体です。

年齢に関係なく現れ、春から夏にかけての紫外線が強まる時期に色が濃くなります。
目元や鼻、頬、肩などに出来やすいシミです。

大人になってから発症すると、年齢とともに色が濃くなり自然に消えることはありません。
レーザーや投薬によって治療します。

脂漏性角化症

老人性イボとも呼ばれる立体感のあるシミです。
顔や首のシミの中に発生し、徐々に大きくなっていきます。

治療方法は液体窒素による凍結療法や、レーザーによって患部を切除します。

日光性色素班

紫外線が原因の一般的なシミの症状です。
老人性色班症とも呼ばれ、加齢に伴って増える傾向があります。

輪郭がはっきりとしており、丸みを帯びたものが多く、顔の様々な場所にできます。
紫外線の当たりやすい額や頬骨付近は特に出来やすく、予防のためにはUV対策が重要になります。

シミ取り治療ではかなり需要が多く、シミの濃さや大きさによって治療法が異なり、レーザーや光による治療や、投薬など様々な方法があります。

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皮膚科で受けられるシミ、そばかすの治療の方法

皮膚科でのシミ取り治療は、医師による的確な診断の上で進められため、自己判断で治療するよりも効果が高く、リスクが低くなります。

レーザー治療

シミやそばかすの原因となるメラニン色素を狙ってレーザーを照射し、色素を破壊する治療法です。
治療の回数は、シミの状態にもよりますが1~2回程で終わります。

レーザーを当てた部分は、かさぶたとなり自然に剥がれ落ち、綺麗な肌になります。
かさぶたが取れるまでの間は、患部に薬を塗ったり、絆創膏を貼ったりといった「ダウンタイム」を確保する必要があり、ダウンタイム中は紫外線を避けるなど意識して生活する必要があります。

レーザーには種類があり、病院によって扱っているレーザーが異なるほか、効果のあるシミの種類が違うので医師と相談しながら治療することになります。

光治療

複数の異なる波長を顔全体に照射する治療法です。
ダウンタイムがほとんどなく、施術を受けた当日でもメイクができる場合があります。

複数回施術を受けることで効果が感じられる治療法なので、何度か通院する必要があります。
1回ずつの料金はレーザー治療よりも安価な傾向にありますが、複数回通院しているうちに最終的に光治療の方が多く費用がかかってしまったケースもあるので注意しましょう。

また、光の種類によっては、美白効果や肌のハリを改善する効果があるものもあります。
ピンポイントで気になるシミに効果的なレーザー治療に比べ、顔全体のシミを薄くしたい時や、シミの予防をしたい時は光治療がおすすめです。

薬治療

薬での治療には、主に外用療法(塗り薬)と内服薬の2種類があります。
レーザー治療のアフターケアとして処方される場合もあれば薬だけで治療していく場合もあり、シミによって変わります。

薬治療ではビタミンCが含まれた内服薬で肌のターンオーバーを促したり、漂泊作用のある塗り薬で肌のメラニンを除去したりします。

炭酸ガスレーザー

主に脂漏性角化症の立体的なシミを切除するのに用いられます。
局所麻酔をかけてから、患部を切り落としていきます。

メスとは違い、患部の深部組織や周辺の皮膚には傷をつけないため、比較的傷跡が残りにくく治りも早いです。

治療後は1週間以上薬を塗ったり絆創膏を貼る必要があります。

レーザートーニング

レーザートーニングとは、低出力のレーザーを顔全体に照射する治療法で肌へのダメージを抑えながらメラニン色素を除去していく方法です。

レーザー治療や光治療では悪化のリスクがる肝斑もレーザートーニングであれば治療することができます。
少しずつメラニンを除去していくため、複数回の治療が必要になります。

ダウンタイムはほとんどなく、施術直後からメイクも可能です。
治療直後に肌に赤みが出る場合がありますが、大抵の場合翌日には元に戻ります。

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皮膚科で処方されるシミ治療の薬

ハイドロキノン

塗り薬として処方される美白剤の一種で、シミの原因となるメラニンの発生を抑制します。
既にできてしまったシミにも効果があり、漂白作用によって徐々に淡色化してくれます。

ホワイトニング化粧品に配合されていることもありますが、非常に効果の強い薬剤のため、医師に処方された薬と比較すると、化粧品に含まれているハイドロキノンの量はごくわずかになります。

紫外線に弱く、日中に使用するとシミが悪化する可能性があるため、夜間のみの使用がおすすめです。

トレチノイン

ハイドロキノンと併せて処方されることが多い塗り薬です。

レチノイドと呼ばれるビタミンA誘導体の1種で肌のピーリング効果を持ちます。
古い角質を剥がし、メラニンの生成を抑制してくれます。
また、皮膚のターンオーバーを促進するため、シミ以外にもしわやニキビの改善にも効果的です。

元来血中に含まれていおり、アレルギーを起こす可能性も低い成分です。

アメリカではシワやニキビの治療薬として認可されている薬品ですが、日本では未だ認可されていないため、医師による個人輸入で使用される薬品です。

ルミキシル

アメリカ・スタンフォード大学の皮膚研究者によって開発された美白クリームです。
「Lumixylペプチド」という天然由来のアミノ酸からなるタンパク質が含まれており、メラニンの発生を抑えてくれる効果を持ちます。

その有用性は、漂白効果が高いといわれる薬品「ハイドロキノン」の約17倍とも言われており、注目が集まっているクリームです。

非毒・非刺激性のため、肌へダメージを与えることがありません。
敏感肌などが原因でハイドロキノン等の薬品が使えなかった人でもルキシミルは使うことができた、というケースもあります。

トラネキサム酸

メラニンの発生を抑制し、炎症を抑えてくれる内服薬です。
シミの改善以外にも肌荒れの原因となる酵素の働きを抑える効果もあり、美白効果がある成分として厚生労働省から正式に承認されています。

ただし、血栓が溶けにくくなる効果も持つため、血栓症やその可能性がある方は医師に相談して服用しましょう。

ビタミン剤

ビタミン剤は、内服薬や塗り薬など様々な状態で処方されます。
アイテムによって内容は異なりますが、主に抗酸化作用があり美肌効果の高いビタミンCや、ビタミンCと協力して肌を守るビタミンEなどが配合されています。

気になる部分に塗るタイプの薬や、顔全体に塗布できるローションタイプなど様々な種類があります。

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皮膚科でのシミ取り治療は保険適用?

皮膚科でシミ取りを検討している人の多くは保険適用内での治療を希望しているかと思います。

しかし、皮膚科で保険適用できるシミは、外傷によって皮膚に異物の色素が閉じ込められてしまう「外傷性色素沈着」や、顔面に出やすい「太田母斑」などの病気やケガが由来のシミに限ります。

他の美容目的やアンチエイジング目的のシミに関しては保険適用外の美容皮膚治療となります。

ただし、シミの区別は自己判断では難しく、一般的なシミやそばかすだと思っても、場合によっては保険適用内に該当するケースもあるため、自分のシミが保険適用内に当てはまるかは医師に診断してもらう必要があります。

シミに効く市販の飲み薬

シミに効く市販の飲み薬の選び方

成分で選ぶ

市販の飲み薬を選ぶときは、配合されている成分に注目しましょう。

特にメラニンの生成を抑制するビタミンCとビタミンE、肌のターンオーバーを促進するL-システインはおすすめの成分です。

また、ビタミンB群は体内でタンパク質の合成に必要なビタミンで、健康な肌を作ったり肌の炎症によるダメージを回復します。
そのため、ニキビなどによる炎症後色素沈着が心配な人はビタミンB群が配合されている飲み薬も良いでしょう。

金額で選ぶ

市販薬でシミを改善するためには、薬を継続することが大切です。

特にビタミンなどは一度摂取すればよいというものではなく、日常的に摂取する必要があります。
そのため、効果がありそうだからと言って高価なものを選んでしまうと、途中で続けることができなくなってしまいます。

無理なく続けられる価格の製品を選びましょう。

おすすめの飲み薬5選

トランシーノ ホワイトCクリア

「トランシーノ ホワイトCクリア」は第一三共ヘルスケアから発売されています。

L-システインは最大量である240mg、ビタミンCは1000mg配合されています。
服用回数は朝晩2回で続けやすいのもポイントです。

ビタミンCが既にできてきてしまったシミやそばかすのメラニンの無色化を促進、L-システインが新しいメラニンの生成を阻止し、シミやそばかすをできにくくします。
他にもビタミンE、B2、B6、B3が配合されており、肌のターンオーバーを促進・正常化してくれます。

ハイチオールCホワイティア

風邪薬や栄養ドリンクで有名なエスエス製薬から発売されている「ハイチオールCホワイティア」は、L-システインは最大量である240mg、ビタミンCは500mg配合されています。

L-システインの効果で、身体の代謝を助けるため、しみやそばかすだけではなく全身の倦怠感にも効果があります。
またアルコールを代謝するときに出るアセトアルデヒドを無毒化するなど、二日酔い対策にもなります。

「ハイチオールCホワイティア」にも含まれているパントテン酸カルシウムはビタミンE5とも呼ばれ、肌のターンオーバーを促進してくれる成分です。

チョコラBB ルーセントC

エーザイ株式会社から発売されている「チョコラBB」シリーズの一つです。

L-システインも最大量である240mg、ビタミンCは600mg配合されており、ビタミンB群はもちろんのこと、ビタミンEも配合されており、まさにシミを無くすためのアイテムと言えるでしょう。

「チョコラBB ルーセントC」には、別名「ナイアシンアミド」とも呼ばれる成分、ニコチン酸アミドが配合されています。
ニコチンという響きに不安をかじるかもしれませんがタバコのニコチンとは作用が全く異なるもので、
ビタミンBの一種です。
身体の血行を改善し肌荒れを抑え、メラニンの生成を抑制してくれます。

シナールイクシ プレミアムC

イソジン等で有名なシオノギヘルスケアの「シナールイクシ プレミアム」はL-システインは最大量である240mgですが、ビタミンCがなんと1200㎎も配合されています。

L-システイン、ビタミンCに加えパントテン酸カルシウム(ビタミンE)が含まれているので、色素沈着を緩和しメラニンの排出を促してくれます。

ノンシュガーで作られているためカロリーも1粒当たり約1ckalです。

トランシーノⅡ

第一三共ヘルスケアから発売されている第一類医薬品です。

トラネキサム酸が配合されており、治りにくい肝斑にも効果があります。
もちろんL-システイン及びビタミンC、パントテン酸カルシウムも含まれており、普通のシミにも効果が期待できます。

8週間の継続使用で効果が期待できる製品で、メーカーの研究ではスキントーン(肌の色の明るさ)、自覚症状共に色素沈着が改善されたという結果が出ています。

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