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ローズウッドとはクスノキ科やマメ科の複数の木に対して使われている呼び名です。
クスノキ科やマメ科の木には木の切断面からローズのような匂いがするものがあり、それらをバラの香りがする木という意味でローズウッドと呼ぶようになったのだと言われています。
一般的にはローズウッドと言えば、マメ科のブラジリアン・ローズウッドやインドローズという木を指します。
これらは絶滅の危険性が高いため商業目的の取引が規制されていますが、アロマセラピーで使われているものは別種のクスノキ科のAniba rosaeodora(アニバ ロサオドラ)という学名の木で、こちらはマメ科のローズウッドに比べると絶滅の危険性が低くいため、許可をとれば伐採し、商業目的の取引をすることが認められています。
現在流通しているローズウッド精油は、計画的に栽培したローズウッド(アニバ ロサオドラ)を伐採して作られています。
ローズウッド精油は元々木部のみを精油の原料としていましたが、近年は木の伐採を減らす目的で葉からも精油が抽出されるようになりました。
木部から抽出した精油と葉から抽出した精油は成分や香りに若干の違いがありますが使用上の禁忌や注意事項は同じで、精神が疲れている時や落ち込んでいるときに役立つ香りとされています。
ここではローズウッド(アニバ ロサオドラ)とはどのような植物か?ローズウッドの精油の香りや特徴、使い方・活用法や、使用する時の注意点などについて紹介します。
ローズウッド(アニバ ロサオドラ)ってどんな植物?
ローズウッド(アニバ ロサオドラ)は南アメリカのアマゾン原産の常緑樹で、現在もアマゾン川流域に分布しています。
樹高20~40m、樹皮は若い枝は緑色、成熟すると明るい茶色で所々白っぽくなっています。
葉の形は先端の尖った楕円形で、色は明るい緑色で表面に少し光沢があります。
葉の付け根から細い茎が伸び、その先端にとても小さな白~クリーム色の花が咲きます。
ローズウッド(アニバ ロサオドラ)の使い方・活用法の歴史
ローズウッド(アニバ ロサオドラ)は古い年代の活用法は不明ですが、18世紀頃にはヨーロッパに伝わり家具材や香油として使われていたと言われています。
18世紀頃、ヨーロッパに輸出する窓口となっていた場所が南アメリカにあるフランス領ギアナのカイエンヌという港であったため、ローズウッド香油は港の名前に因んでカイエンヌ油とも呼ばれていたそうです。
19世紀初め頃にはブラジルでローズウッド精油が大量に生産されるようになりました。
ローズウッド精油にはリナロールという芳香成分が多く含まれていたため、当時香料として需要の高かったリナロールを作るための材料として活用されていたそうです。
18世紀以降、家具材や精油の原料とするために大量伐採が続いたためローズウッドは絶滅を心配されるまでに数を減らしてしまいました。
現在は、主産地であるブラジルでは国の保護下にあり、伐採する際は国に計画書を申請して許可を得てからのみ伐採できるという仕組みになりました。
日本には奈良時代もしくは平安時代に遣唐使が唐(現在の中国)から持ち帰ったのが最初であると言われており、紫檀(シタン)と呼ばれ仏壇や数珠の材料にされていました。ただ、この時のローズウッドはクスノキ科のローズウッドではなく、マメ科のインドローズという品種のローズウッドであったようです。
現在は世界各地で建材や家具材、香料として活用されています。
香料としてはルームフレグランスやボディクリームなどの日用品や、香水用香料として活用されており、エルメスのH24やジバンシィのアマリージュなどに配合されています。
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アマリージュ ジバンシイ/GIVENCHY
オーデトワレ
ローズウッド(木部)
天然無農薬有機栽培オイル
精油 アロマ エッセンシャルオイル
ローズウッド(葉)
100%ピュアの天然無農薬有機栽培オイル
精油 アロマ エッセンシャルオイル
ローウッド精油の特徴
ローズウッド精油の抽出方法
ローズウッドの木部もしくは葉から水蒸気蒸留法で精油を抽出します。精油は無色~薄い黄色です。
ローズウッド精油の香りの特徴
木の香りにほんのりローズのような花の匂いが加わったような香りです。木部抽出の精油のほうが甘みが強いです。
ローズウッド精油の香料・原料データ
英名 | Rosewood ローズウッド |
和名 | 紫檀 シタン |
学名 | Aniba rosaeodora アニバ ロサオドラ |
別名 | ボア・デ・ローズ、パウロ―サ |
科名 | クスノキ科 |
産地 | ブラジル、ペルー、ギアナなど |
精油の抽出部位 | 木部もしくは葉 |
ノート * | ミドル~ベース |
精油の主な成分 | リナロール、1.8-シネオール、α-テルピネン、ゲラニオール、シトロネラール、リモネン、α-ピネン、β-ピネンなど |
ブレンド相性 | ネロリなどフローラル系の香りや青森ヒバなど樹木系の香りと相性が良いです。 |
*ノートは精油の揮発する時間や香りの持続する時間を表すものです。香り立ちが最も早いが持続時間が短いトップノート、香り立ちはゆっくりだが長い時間香り続けるベースノート、ちょうど中間の性質を持つミドルノートの3つに分類されます。
ローズウッドの活用法
ローズウッドだけでも香りを楽しめますが、他の精油を加えることでより香りが豊かになります。ブレンドにおすすめの精油も併せて紹介していますので、基本のレシピに足して使ってください。
またレシピを活用する際は、ローズウッドの使用時の注意事項、ブレンドとして加える精油の使用時の注意事項のいずれかに該当する項目がないかどうか確認してください。
精油の成分に対する体の反応には個人差があります。気分不快を感じた場合は使用を中止してください。
芳香浴
精油の香りを室内に拡散させ香りを楽しむ方法です。
【レシピ】
ローズウッド・・・2滴
コットンに精油のローズウッドを垂らす、もしくはアロマデフューザーを使って香りを拡散させます。
【おすすめのブレンド】
フランキンセンス・・・1滴
フランキンセンスは使用上の禁忌事項はとくにありません。
ルームスプレー
部屋中に香りを拡散させ香りを楽しむ方法です。スプレーを使う時はその都度、瓶をよく振ってください。スプレーは肌にはつけないようにしてください。
【レシピ】
精製水・・・8ml
無水エタノール・・・12ml
ローズウッド・・・8滴
無水エタノールに精油のローズウッドを混ぜ、その後精製水を加えてよく混ぜます。混ぜ合わせた液体をスプレー式の遮光瓶に入れて使ってください。遮光瓶は風通しがよく、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。スプレーは2週間程度で使い切ってください。
【おすすめのブレンド】
青森ヒバ・・・4滴
青森ヒバは肌につくと皮膚刺激を与える可能性がありますので、肌につけないようにしてください。
入浴剤
精油の香りをお風呂で拡散させて楽しむ方法です。
【レシピ】
天然塩・・・30g
ローズウッド・・・2滴
計量した天然塩に精油のローズウッドを加えよく混ぜます。浴槽に入れたらお湯をよくかき混ぜてください。使用期限は1週間程度を目安とし、なるべく早く使い切ってください。
【おすすめのブレンド】
ネロリ・・・1滴
ネロリは女性ホルモンの分泌に影響を与える可能性があります。女性ホルモンの変動は妊娠の維持や出産に関りますので妊娠中の方は使用を控えてください。
ローズウッドの禁忌・注意点
ローズウッドの使用上の禁忌、注意点は特にありません。