エレミ(アロマ・精油・エッセンシャルオイル)の香り、特徴、使い方、禁忌・注意点など

精油エレミの香り、特徴、使い方、禁忌・注意点

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エレミは数千年前から、宗教儀式などで樹脂をお香のように焚き上げて香りを拡散させる薫香などに活用されていた、とても長い歴史を持つ香料です。

ほのかな柑橘の香りと落ち着きのある樹木の香りを併せ持ち、香りを楽しむだけでなく、メンタルケアやスキンケアなど幅広い活用ができる精油です。

ここではエレミとはどのような植物か?使い方の歴史、エレミの精油の香りや特徴、使い方・活用法や、使用する時の注意点などについて紹介します。

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エレミってどんな植物?

エレミはマニラエレミやピリとも呼ばれる樹高30m程度、幹の太さ60㎝程度まで成長するカンラン科の中高木です。小さな白い花をつけ、花が終わるとアーモンドのような実を実らせます。

成木から年間4~5㎏もの樹脂が採取されるほど樹皮は多くの樹脂を含み、樹皮を傷つけると芳香を持つ白~黄色の樹脂がにじみ出てきます。特に葉が育ち始める雨季には、表面に滲み出てくるほどになります。

エレミの使い方・活用法の歴史

古代エジプトではエレミは、樹脂が宗教儀式に使うお香や軟膏、スキンケアなど幅広く活用されていたと言われています。

またエレミの樹脂には防腐作用もあるとされミイラを作る時に防腐剤のひとつとして使われていたようです。

ただ、エレミという名称は元々様々な樹脂の総称であったという説もあり、古い時代の情報については、近縁種のフランキンセンスなどいくつかの樹脂についての情報が混在している可能性があるようです。

15世紀頃にはエレミはヨーロッパに伝わり、皮膚疾患や傷などにつける治療用軟膏として活用されてきました。現在もエレミ配合の軟膏や湿布剤が販売されていると言われています。

また現在、エレミを栽培している地域では、実や樹木も活用されています。樹木は建築材や家具に使う木材として、実はジャワアーモンドと呼ばれ、実を潰してジャワアーモンドオイルと呼ばれる油を抽出したり、ローストして食べるなどして活用されています。

さらにエレミの樹脂は、ニスやラッカー、食品用フレーバーや増粘剤として活用されています。

ニスとして活用される際には、建材や家具だけではなく、バイオリンにも活用されています。

エレミ精油の特徴

エレミ精油の抽出方法

エレミの樹脂から水蒸気蒸留法で精油を抽出します。

精油の色は無色透明~薄い黄色をしています。樹脂から採れる精油は粘性が高いものが多いですが、エレミはさほど粘性は高くありません。

エレミの香りの特徴

エレミの香りはレモンやパイナップルのような香りと表現されることがあり、嗅いだ瞬間は爽やかな柑橘のような香りを強く感じます。しかし、時間の経過とともに落ち着きのある甘い香りが感じられるようになってきます。

これは、樹脂系の精油の多くはベースノートという香りの持続時間が長いグループに分類され、落ち着きのある香りが特徴ですが、エレミは芳香成分の揮発速度が速く、香りの持続時間が短いトップノートに分類される芳香成分を多く含んでいるためです。

トップノートに分類される成分は基本的に柑橘やミントのように軽やか、フレッシュなどと表現される香りを持ち、他の樹脂系の精油と比べると、軽やかでフレッシュな香りです。

エレミのデータ

英名 Elemi
学名 Canarium luzonicum
科名 カンラン科
産地 フィリピン、マレーシア、インドネシアなど
精油の抽出部位 樹脂
ノート * トップ~ミドル
精油の主な成分 リモネン、エレモール、エレミシン、α-ピネン、フェランドレンなど
ブレンド相性 ローズマリーなどのハーブ系、レモンなどの柑橘系と相性が良いです。
禁忌・注意 敏感肌の方は皮膚に刺激を感じる場合があります。

*ノートは精油の揮発する時間や香りの持続する時間を表すものです。香り立ちが最も早いが持続時間が短いトップノート、香り立ちはゆっくりだが長い時間香り続けるベースノート、ちょうど中間の性質を持つミドルノートの3つに分類されます。

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エレミの使い方・活用法

エレミだけでも作用はありますが、他の精油を加えることで香りが豊かになり、精油をより効果的に活用できます。

ブレンドにおすすめの精油も併せて紹介していますので、基本のレシピに足して使ってください。

なおレシピを活用する際は、エレミの使用時の注意事項、ブレンドとして加える精油の使用時の注意事項のいずれかに該当する項目がないかどうか確認してください。

精油の成分に対する体の反応には個人差があります。気分不快を感じたり、肌に合わないと感じた場合は使用を中止してください。

・芳香浴

心が落ち着かない時、感情の起伏が激しい時などに、芳香成分を拡散させて香りを楽しみます。芳香成分が嗅覚を経由し、脳を刺激することで、心を穏やかな状態にすることに役立ちます。

【レシピ】
エレミ・・・3滴

コットンに精油のエレミを垂らす、もしくはアロマデフューザーで香りを拡散させます。なお、樹脂の精油は粘性があるため、アロマデフューザーを詰まらせてしまう場合があります。アロマデフューザーを使う場合は必ず説明書を確認し、使用してください。

【おすすめのブレンド】
サンダルウッド・・・1滴

サンダルウッドは妊娠中の方は使用を控えてください。また、鎮静作用が優れているため気持ちが落ち込んでいる時に使うと、さらに気持ちが滅入ってしまうことがあるとされています。落ち込んでいる時には使用を控えてください。

エレミの禁忌・注意点

・肌につけて使う時
敏感肌の方などはリモネンなどモノテルペン炭化水素類の成分に対し刺激を感じる場合があります。使用中に肌に異常を感じた場合は、すぐに使用を中止し、ぬるま湯で洗い流してください。


エレミ 10 ml
アロマ 精油 エッセンシャルオイル

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