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コリアンダーは古代メソポタミア時代からスパイスとして活用されていると言われている植物です。
コリアンダーという名前は、南京虫に似た匂いの植物という意味で、ギリシャ語で南京虫を表す「Koris(コリス)」から名づけられたと言われています。
コリアンダーの葉は青臭いような独特の香りですが、種は甘さとスパイシーさを併せ持った香りで、種から採れる精油には消化促進作用や神経強壮作用などの作用があります。
ここではコリアンダーとはどのような植物か?使い方の歴史、コリアンダーの精油の香りや特徴、作用、使い方・活用法やブレンドレシピ、使用する時の注意点・禁忌などを紹介します。
コリアンダーってどんな植物?
コリアンダーはタイ語ではパクチー、中国語では香菜(シャンツァイ)と呼ばれているセリ科の一年草です。
草丈は40~80㎝、葉は左右に切れ込みの入った形をしています。葉は少し青臭いような強い香りで、南京虫またはカメムシのような匂いと表現されることもあります。
花の色は白か淡いピンク色で、花が終わると直径5mm程度の種を実らせます。
根は地中であまり枝分かれすることなくまっすぐに伸びる直根性です。
コリアンダーは、現在は世界各地に分布していますが、地中海沿岸地域が原産地と言われています。
ただし、各地に伝わっていった経路は明らかになっていません。寒さ暑さに比較的強く育てやすい植物で、日本でも栽培可能です。
コリアンダーの使い方・活用法の歴史
コリアンダーは現存する最古の物語である「ギルガメシュ叙事詩」の中にスパイスとして登場しており、この物語が紀元前30世紀頃の古代メソポタミア時代の話であることから、その時代にはすでに活用されていたと考えられています。
古代エジプトにおいては、紀元前13世紀頃に在位していたとされる第19王朝の王ラムセス二世の墓からコリアンダーの種が副葬品として発見されており、エジプトではコリアンダーを死者と一緒に埋葬する習慣があったのではないかと言われています。
紀元前8世紀頃、古代ギリシャ時代になると薬草としても活用されるようになり、古代ギリシャ時代の医師で、医学の父と呼ばれるヒポクラテスがコリアンダーを健胃作用がある薬草として活用していたと言われています。
16世紀頃には南米に伝わり、主にメキシコやペルーで食材として活用されるようになりました。
また、中国では活用開始の年代は不明ですが、現在もコリアンダーの種を健胃剤や痔の治療に、葉や茎を食材として活用しています。
日本には10世紀頃に中国から伝わったと言われています。平安時代の書物「延喜式(えんぎしき)」という書物に登場しており、当時は胡荽(コスイ)と呼ばれ、生魚と一緒に食べていたそうです。17世紀頃にはポルトガルからも持ち込まれるようになり、ポルトガル語の「coentro」から「コエンドロ」という和名をつけたと言われています。
鎖国以降は一時活用されなくなりましたが、近年エスニック料理に欠かせない食材として再び活用されるようになりました。
現在は世界各地で主に食材、スパイスとして活用されています。
コリアンダー精油の特徴
コリアンダー精油の抽出方法
コリアンダーの種を砕いたものから水蒸気蒸留法で精油を抽出します。精油は無色です。
コリアンダー精油の香りの特徴
コリアンダーの精油は甘さとスパイシーさを併せ持った香りです。官能的な香りと表現されることもあります。
香りの強い精油ですので、ブレンドする時は他の精油よりも少なめに使うことで香りがまとまりやすくなります。
コリアンダー精油の香料・原料データ
英名 | Coriander コリアンダー |
和名 | パクチー、香菜(シャンツァイ) |
学名 | Coriandrum sativum |
別名 | コエンドロ、シラントロ、カメムシソウ |
科名 | セリ科 |
産地 | ロシア、フランス、イギリスなど |
精油の抽出部位 | 種子 |
ノート * | トップ |
精油の主な成分 | リナロール、γ-テルピネン、リモネン、α-ピネン、カンファーなど |
ブレンド相性 | オレンジ・スイートなどの柑橘系、ローズマリーなどハーブ系の香りと相性が良いです。 |
*ノートは精油の揮発する時間や香りの持続する時間を表すものです。香り立ちが最も早いが持続時間が短いトップノート、香り立ちはゆっくりだが長い時間香り続けるベースノート、ちょうど中間の性質を持つミドルノートの3つに分類されます。
コリアンダーの活用法
コリアンダーだけでも香りを楽しめますが、他の精油を加えることでより香りが豊かになります。ブレンドにおすすめの精油も併せて紹介していますので、基本のレシピに足して使ってください。
なおレシピを活用する際は、コリアンダーの使用時の注意事項、ブレンドとして加える精油の使用時の注意事項のいずれかに該当する項目がないかどうか確認してください。
精油の成分に対する体の反応には個人差があります。気分不快を感じた場合は使用を中止してください。
芳香浴
精油の香りを室内に拡散させ香りを楽しむ方法です。
【レシピ】
コリアンダー・・・2滴
コットンに精油のコリアンダーを垂らす、もしくはアロマデフューザーを使って香りを拡散させます。
【おすすめのブレンド】
ローズマリー・シネオール・・・1滴
ローズマリー・シネオールは神経毒性を持つケトン類が少量含まれていますので、妊娠中の方は使用を控えてください。月経過多、高血圧、てんかんの既往がある方も使用を控えてください。
ルームスプレー
部屋中に香りを拡散させ香りを楽しむ方法です。スプレーを使う時はその都度、瓶をよく振ってください。スプレーは肌にはつけないようにしてください。
【レシピ】
精製水・・・8ml
無水エタノール・・・12ml
コリアンダー・・・7滴
無水エタノールに精油のコリアンダーを混ぜ、その後精製水を加えてよく混ぜます。混ぜ合わせた液体をスプレー式の遮光瓶に入れて使ってください。遮光瓶は風通しがよく、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。スプレーは2週間程度で使い切ってください。
【おすすめのブレンド】
オレンジ・スイート・・・5滴
オレンジ・スイートは肌につくと皮膚刺激を与える可能性がありますので、肌につけないようにしてください。
入浴剤
精油の香りをお風呂で拡散させて楽しむ方法です。
【レシピ】
天然塩・・・30g
コリアンダー・・・1滴
計量した天然塩に精油のコリアンダーを加えよく混ぜます。浴槽に入れたらお湯をよくかき混ぜてください。使用期限は1週間程度を目安とし、なるべく早く使い切ってください。
【おすすめのブレンド】
ユーカリ・ラディアタ・・・1滴
ユーカリ・ラディアタは使用上の禁忌事項は特にありません。
コリアンダーの禁忌・注意点
・妊娠中の方、エストロゲンの分泌によって症状が悪化する病気のある方
コリアンダーは文献によっては女性ホルモンの1つであるエストロゲンの分泌を高めるとされています。女性ホルモンの変動は妊娠の維持や出産に影響を与えますので、安全のため妊娠中の方は使用を控えてください。また、子宮筋腫などエストロゲンが原因で悪化する病気をお持ちの方も使用を控えてください。
・授乳中の方、小児、乳幼児への使用
コリアンダーには少量ではありますが、神経毒性が示唆されているケトン類のカンファーが含有されていますので授乳中の方、小児、乳幼児への使用は控えてください。