オレンジビター(アロマ精油・エッセンシャルオイル)の香り、特徴、使い方、禁忌・注意点など

アロマ精油・エッセンシャルオイル

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オレンジ・ビターはビターオレンジというミカン科の樹木からとれる精油です。

樹木の名前に合わせてビターオレンジ精油と呼ぶこともありますが、精油としてはオレンジ・ビターという名前で呼ぶことが一般的です。

オレンジ・ビター精油は、柑橘にほろ苦さが加わった、大人っぽい印象の香りです。

心のケアに役立つ香りとされており、ストレスを感じる時や心が塞ぎこむ時におすすめです。

ここではオレンジビターとはどのような植物か?使い方の歴史、オレンジビターの精油の香りや特徴、作用、使い方・活用法、使用する時の注意点などについて紹介していきます。

 

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ビターオレンジってどんな植物?

ビターオレンジは樹高4m程度のミカン科の樹木です。枝には小さな棘があり、春にはとても上品な甘い香りを持つ白い花を咲かせます。寒暖差に強い植物で、日本でも各地で栽培されています。

原産地はインドやヒマラヤ、中国など様々な説があります。

ビターオレンジはサワーオレンジとも呼ばれ、酸味や苦みが強くそのまま食べるには適していません。

ビターオレンジの樹木の果皮からはオレンジ・ビター、葉や小枝からはプチグレン、花からはネロリというそれぞれ違う名前や性質を持つ3種類の精油が採れます。これらの精油は原料が同じ植物であるためCitrus aurantiumという同じ学名を持っています。

日本でビターオレンジは橙(だいだい)と呼ばれており、その名前から「代々栄える」という意味を持つ縁起物とされています。そのため日本では食用としてはポン酢に活用されていますが、食用以外では正月の飾り物として活用されています。

 

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ビターオレンジの使い方・活用法の歴史

ビターオレンジは果実をそのまま食べることには適していないため、マーマレードやビターズと呼ばれるリキュールなど加工品として活用されてきました。

ビターズとはハーブやスパイスなどを漬け込んだ苦みの強いお酒のことで、そのまま飲むのではなく、カクテルに少量加えて風味付けとして楽しみます。

ビターオレンジとスパイスを一緒に漬け込んで作ったビターズはオレンジビターズと呼ばれ、強い柑橘の香りが楽しめると人気が高く、ドイツの老舗リキュールメーカーなどで今も製造、販売されています。
また、ビターオレンジは香りが優れているため、香料としても活用されています。

近年では有名フレグランスブランドのジョーマローンが2018年に「オレンジビターコロン」を限定発売し人気を博しました。

オレンジビター精油の特徴

オレンジビター精油の抽出方法

オレンジの皮から圧搾法で精油を抽出する方法が一般的ですが、水蒸気蒸留法で抽出した精油も販売されています。

オレンジビターは光毒性に注意が必要な精油ですが、水蒸気蒸留法で抽出した精油の場合は光毒性を持つ成分が抽出されないため、光毒性はないとされています。

しかし現段階では、圧搾法で抽出した精油の方が多く流通しています。

これは水蒸気蒸留をした場合、前半にリモネンなどの主要な成分が抽出され、後半に光毒性に関係する成分やその他の微量含有成分が抽出されるため、蒸留を途中でやめることで光毒性がない精油ができ、本来後半に抽出されるはずであった成分がわずかではありますが欠けた状態の精油になります。
しかしオレンジビターの場合は光毒性の危険度が中程度とされており、紫外線対策などの使用上の注意事項を守ることで安全に活用できることから、後半に抽出される成分も活用できる圧搾法の精油が多く好まれているのではないかと思われます。

オレンジビター精油の香りの特徴

オレンジビターは少し苦みのある柑橘の香りです。

オレンジビターにはトップノートと呼ばれる、すぐに揮発してしまう香りの成分が多く含まれているため、嗅いだ瞬間は強く香りを感じられますが、香りの持続時間は短いです。

オレンジビターはどの系統の香りとも相性がよく、ブレンドしやすい精油です。

オレンジビター精油の香料・原料データ

英名Bitter orange ビターオレンジ
和名橙 ダイダイ
学名Citrus aurantium キトルス アウランティウム
別名サワーオレンジ、セビリアオレンジ、ビガラード、ビガラードオレンジ
産地スペイン、チュニジア、イタリア、南フランスなど
精油の抽出部位果皮
ノート *トップ
精油の主な成分リモネン、β-ミルセン、フロクマリン類、リナロール、デカナールなど
ブレンド相性どの系統の香りとも相性が良いです。

*ノートは精油の揮発する時間や香りの持続する時間を表すものです。香り立ちが最も早いが持続時間が短いトップノート、香り立ちはゆっくりだが長い時間香り続けるベースノート、ちょうど中間の性質を持つミドルノートの3つに分類されます。

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オレンジビターの活用法

オレンジビターだけでも作用はありますが、他の精油を加えることで、より効果的に作用が活用でき、香りが豊かになります。ブレンドにおすすめの精油も併せて紹介していますので、基本のレシピに足して使ってください。

レシピを活用する際は、オレンジビターの使用時の注意事項、ブレンドとして加える精油の使用時の注意事項のいずれかに該当する項目がないかどうか確認してください。

精油の成分に対する体の反応には個人差があります。気分不快を感じたり、肌に合わないと感じた場合は使用を中止してください。

芳香浴

精油の香りを室内に拡散させ香りを楽しむ方法です。

【レシピ】
オレンジビター・・・3滴

コットンに精油のオレンジビターを垂らす、もしくはアロマデフューザーを使って香りを拡散させます。アロマデフューザーを使う場合はそれぞれの取り扱い説明書の内容に沿ってご活用してください。時間は30分程度を目安とし、終了した後は換気してください。

【おすすめのブレンド】
パチュリ・・・1滴

パチュリは心を穏やかにする作用のある精油です。ブレンドすることで、心をより良い状態にすることが期待できます。また、香りの持続時間を長くする保留剤の働きも持っていますので、ブレンドした香りをより長く楽しめます。パチュリは妊娠中の方は使用を控えてください。

ルームスプレー

部屋中に香りを拡散させ香りを楽しむ方法です。スプレーを使う時はその都度、瓶をよく振ってください。スプレーは肌にはつけないようにしてください。

【レシピ】
精製水・・・12ml
無水エタノール・・・15ml
オレンジ・ビター・・・7滴

無水エタノールに精油のオレンジビターを混ぜ、その後精製水を加えてよく混ぜます。混ぜ合わせた液体はスプレー式の遮光瓶に入れて使ってください。遮光瓶は風通しがよく、直射日光の当たらない涼しい場所に保管し、スプレーは2週間程度で使い切ってください。

【おすすめのブレンド】
マートル・・・5滴

マートルは抗菌作用や呼吸器の不調に役立つ作用を持つ精油です。ブレンドすることで、風邪の予防だけではなく風邪の初期に現れる喉の不快症状のケアにも役立ちます。マートルは妊娠初期(妊娠4か月目くらいまで)の方は使用を控えてください。

オレンジビターの禁忌・注意点

・敏感肌の方
皮膚刺激の強い成分が含まれていますので、敏感肌の方は使用を控えてください。

・高濃度での使用
肌につける際は植物オイルなどで1%以下に希釈して使用してください。
使用中に肌に異常を感じた場合は、すぐに使用を中止し、ぬるま湯で洗い流してください。

・妊娠中の方、乳幼児
皮膚刺激の強い成分が含まれますので、妊娠中の方、乳幼児への使用は控えてください。

・日中使用する時
精油のオレンジビターには、肌につけて紫外線に当たると皮膚に炎症を起こす、光毒性という性質を持ったフロクマリン類という成分が含まれています。日中に使用する場合は日焼け止めを塗るなどのUVケアを行ってください。


オレンジビター (果皮) 10ml
精油 アロマ エッセンシャルオイル

 
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