ロベージ(アロマ精油・エッセンシャルオイル)の香り、特徴、使い方、禁忌・注意点など

アロマ精油・エッセンシャルオイル

[本ページはプロモーションが含まれています]

ロベージは、セリ科の植物です。日本ではあまり見かけませんが、ヨーロッパでは紀元前から薬草や食用品として親しまれています。

ロベージの精油は根や葉、種子からも採れますが、現在は葉や種から抽出することは少なく、流通している精油の多くは根から抽出したものです。

そのため、一般的にロベージ精油と言えば根から抽出した精油のことを指しますが、葉や種の精油と区別するために根を原料とした精油をロベージルート精油と呼ぶこともあります。

根から抽出したロベージ精油はセロリのような青々とした香りが特徴で、心を鎮静させたい時に良い香りとされています。

ここではロベージとはどのような植物か?ロベージの精油の香りや特徴、使い方・活用法や、使用する時の注意点などについて紹介します。

 

スポンサーリンク

ロベージってどんな植物?

ロベージの原産地ははっきりわかっていませんが、現在はヨーロッパやアメリカ、アジアに分布しています。

草丈は1.8〜2m、茎の中心部は空洞でストローのような形状になっています。

葉の色は明るい緑色で、葉の先端に大きな切れ込みが複数入っており、セロリの葉のような形をしています。葉の大きさは根元に近い部分では70cm程度で先端に行くにつれ小さくなっていきます。

花の色は黄緑〜黄色で、直径2mm程度の小さな花が傘のような形に集合して咲き、花が終わると楕円形の小さな種が実ります。

 

スポンサーリンク

ロベージの使い方・活用法の歴史

ロベージは古代ローマ時代にはスパイスとして調理に活用されており、古代ローマの美食家アピシウスが記したレシピ本にラヴィッジという名前で登場しています。

古代ローマでは薬草としても活用されており、医師であり植物学者であるディオスコリデスは喉の痛みを和らげる、消化を助ける薬草として活用していたと言われています。

中世ヨーロッパでも食用品や薬草として活用されていました。

食用としてはスパイスとしてだけではなく、そのままサラダにして食べたり、風味付けを目的に煮込み料理や焼き菓子やパンに入れたりしていたようです。

中世のドイツで活躍していた修道女であり博物学者であるヒルデガルト・フォン・ビンゲンは咳が止まらない時や腹痛の時、心臓に不調のある時に良い薬草として活用していたと言われています。

また、理由は不明ですが中世ヨーロッパでは媚薬としても活用されており、ウクライナではパートナーと永遠の愛が続くようにと願いを込めてロベージをウエディングドレスに縫い付ける習慣があったそうです。

現在は主にヨーロッパで日用品用の香料、食用品、ハーブティー、ハーブコーヒーとして活用されています。

ロベージ精油の特徴

ロベージ精油の抽出方法

ロベージの根から水蒸気蒸留法で精油を抽出します。精油は濃い琥珀色です。

ロベージ精油の香りの特徴

セロリのような青々とした香りに、ほんのり木の香りと甘い香りが加わった香りです。

ロベージ精油の香料・原料データ

英名Lovage ロベージ
和名
学名Levisticum officinale レビスチクム オフィシナーレ
別名ロベッジ、ラベージ、ラベッジ、ラヴィッジ
科名セリ科
産地ドイツ、フランス、ハンガリー、ブルガリアなど
精油の抽出部位根(稀に葉、種の場合あり)
ノート *ベース
精油の主な成分リモネン、カンフェン、α-ピネン、β-ピネン、フタライド類、酢酸テルピニル、β-フェランドレン、ミルセンなど
ブレンド相性ジンジャーなどスパイス系の香りやミモザなどフローラル系の香りと相性が良いです。

*ノートは精油の揮発する時間や香りの持続する時間を表すものです。香り立ちが最も早いが持続時間が短いトップノート、香り立ちはゆっくりだが長い時間香り続けるベースノート、ちょうど中間の性質を持つミドルノートの3つに分類されます。

スポンサーリンク

ロベージの活用法

ロベージだけでも香りを楽しめますが、他の精油を加えることでより香りが豊かになります。ブレンドにおすすめの精油も併せて紹介していますので、基本のレシピに足して使ってください。

またレシピを活用する際は、ロベージの使用時の注意事項、ブレンドとして加える精油の使用時の注意事項のいずれかに該当する項目がないかどうか確認してください。

精油の成分に対する体の反応には個人差があります。気分不快を感じた場合は使用を中止してください。

芳香浴

精油の香りを室内に拡散させ香りを楽しむ方法です。

【レシピ】
ロベージ・・・2滴

コットンに精油のロページを垂らす、もしくはアロマデフューザーを使って香りを拡散させます。

【おすすめのブレンド】
ミモザ・・・1滴

ミモザは肌につくと皮膚刺激を与える可能性がありますので、肌につけないようにしてください。

ルームスプレー

部屋中に香りを拡散させ香りを楽しむ方法です。スプレーを使う時はその都度、瓶をよく振ってください。スプレーは肌にはつけないようにしてください。

【レシピ】
精製水・・・8ml
無水エタノール・・・12ml
ロベージ・・・4滴

無水エタノールに精油のロページを混ぜ、その後精製水を加えてよく混ぜます。混ぜ合わせた液体をスプレー式の遮光瓶に入れて使ってください。遮光瓶は風通しがよく、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。スプレーは2週間程度で使い切ってください。

【おすすめのブレンド】
ジンジャー・・・8滴

ジンジャーは肌につくと皮膚刺激を与える可能性がありますので、肌につけないようにしてください。

ロベージの禁忌・注意点

・敏感肌の方
ロベージにはリモネンなど皮膚刺激を与える可能性のある成分が含まれています。敏感肌の方は肌に塗布するような使い方は控えてください。

・妊娠中の方
ロベージは文献によっては通経作用がある精油とされていますので、妊娠中の方は使用を控えてください。

・光毒性について
ロベージ精油は、精油を肌につけて紫外線に当たると皮膚に炎症を起こす光毒性という性質がある可能性があります。
日中に使用する場合は精油を使用した後、日焼け止めを塗るなどUVケアを行ってください。


ロベージ・野生種(ラベージ・ラベッジ)
精油 アロマ エッセンシャルオイル

 
スポンサーリンク

タイトルとURLをコピーしました