「しみやくすみのない白くて綺麗な美肌になりたい!」と願う女性は多く、白い肌は女性の憧れのひとつ。「色の白いは七難隠す」というように、肌の白さは女性を若々しく美しく魅せる効果があります。
しかし、シミやくすみが多くなかなか美白になれないと悩んでいる人も少なくありません。
そんなあなたにおすすめなのが、美白注射。ここではスキンケアやサプリよりも即効性があり、美白効果が期待できる美白注射について、また美白点滴との違いについて詳しく解説します。
◆美白注射とは
美白注射とはその名の通り、美白成分を注入することで美白効果を促す美容法で、スキンケアやサプリよりも肌にダイレクトに美白成分が浸透するため、それだけ美白効果が期待できます。
美白注射に使用される美白成分は大きく分けて2種類あり、それぞれ注射の方法や効果が異なります。
高濃度ビタミンC
高濃度ビタミンCを静脈注射する方法です。
ビタミンCにはシミ、そばかすや老化の原因となる肌の酸化を防ぐ抗酸化作用があります。
また、シミの要因となるメラニンを作りだすのに必要なチロシナーゼという酵素を抑制する働きもあるため、美白効果に大きく貢献します。
プラセンタ
豚の胎盤から抽出されるプラセンタを、皮下注射か筋肉注射で注入します。
プラセンタは新陳代謝を活発にさせ、肌のターンオーバーを促す作用があります。
肌がターンオーバーされると古い角質やシミの原因であるメラニン色素が剥がれ、白く美しい肌に生まれ変わるため美白になります。
また、プラセンタにはコラーゲンの生成力を高める効果も。これにより肌のハリや弾力がアップするため、より美白が際立つようになります。
◆美白注射と点滴の違い
美白成分の注入方法は、注射以外にも点滴という方法があります。
大きな違いはかかる時間と薬剤の量、効果の即効性と持続性です。
点滴の場合は基本静脈に注射するため即効性があります。さらに注射と比べて一度に注入できる薬剤の量が多く、薬剤をブレンドして入れることも可能なため肌状態に合わせた成分を注入することが可能です。
しかし点滴なので注射に比べて時間がかかるのがデメリット。点滴だと約30分前後かかるクリニックが多く、その間はじっとしていなければいけません。
対して注射の場合は点滴で打つことができない皮下注射や筋肉注射も可能です。即効性は静脈注射(点滴)より劣りますが、その分時間をかけてゆっくり肌に浸透するため効果の持続期間が長くなります。
注射にかかる時間も5分程度のため、時間をかけずに手軽に受けることができるのがポイントです。
◆美白注射の効果と口コミ
では美白注射には、肌にどのような効果があるのでしょうか?ネットではこのような口コミが多くみられました。
「美白注射を始めたら、1ヶ月で肌全体が白くなった!」
「友だちに『肌が白くなったね』って言われることが多くなってうれしい!多分美白注射のおかげかも」
「今年肌が黒く見えるのは美白注射をしていないからかも……。去年はめっちゃ白かったのに」
口コミでもわかるように、美白注射は肌本来の白さを取り戻し、美肌に保つ作用があります。
それぞれの美白注射の効果をご紹介します。
抗酸化作用(高濃度ビタミンC)
美白注射には抗酸化作用があるため、肌の酸化を防ぎます。
肌は酸化すると美白を阻害するシミやくすみなどの原因になるので、美白には肌の酸化を防ぐのに効果的な抗酸化作用が必要不可欠です。
メラニンの生成を抑制(高濃度ビタミンC)
美白を保つために、シミは大敵。
シミの大きな原因は、紫外線によるメラニン色素の過剰生成です。
美白注射にはメラニン生成のメカニズムに働きかけ、メラニンの産生を抑えて排出を促す効果があります。
肌のターンオーバーを正常化(プラセンタ)
肌のターンオーバーが乱れると、シミやくすみ、肌荒れなどさまざまな肌トラブルを招きます。
美白注射を行うと血行が促進され、肌に必要な栄養成分が細胞にしっかり浸透。肌のターンオーバーを促し、シミやくすみの原因となる古い角質やメラニン色素を排出させます。
これにより肌が白く生まれ変わり、美白につながります。
シミやくすみを予防して美白をキープしたい人は高濃度ビタミンCの美白注射を、できてしまったシミやくすみをリセットして美白を目指す人はプラセンタの美白注射がおすすめです。
◆美白注射のメリット・デメリット
どんな美容法にもそれぞれメリット、デメリットが存在します。メリットを最大限生かし、デメリットを補うことで、美白注射をより効果的なものにしましょう。
美白注射のメリット
・直接注入できる
美白注射はダイレクトに体に注入できるため、スキンケア商品やサプリメントより吸収率が高く美白効果が期待できます。
特にビタミンCは水溶性のため、尿から排出されやすく体に蓄積することが困難です。
そのためビタミンCを摂取する場合は、食事やサプリメントのような経口摂取よりも美白注射のほうがおすすめです。
・即効性と持続性がある
直接血管に薬剤を注入するため、効果の即効性と持続性が高いのが美白注射のメリットです。
・短時間で終わる
美白注射は5分程度で終わるものが多く、ダウンタイムもほとんどありません。
美白注射のデメリット
・複数回通う必要がある
美白注射は1回で効果が出るものではなく、継続して通うことで美白をキープします。
そのため、1回にかかる施術時間は短いですがクリニックに何回か通わなければなりません。
通う頻度は目安として通い始めは週に1回、その後クリニックと相談しながら月に1~2回のペースで通うのが効果的といわれています。
・痛みなどを伴う場合がある
美白注射は肌に針を刺す施術です。注射に慣れていない人や血管が細い人は痛みを伴う恐れがあります。
注射針はどこのクリニックも極細のものを使用していますが、体質によっては針の跡が残ったり内出血を起こしたりする場合があることを頭に入れておきましょう。
・費用がかかる
美白注射は保険が適用されません。全額自費診療となります。
◆美白注射の費用
高濃度ビタミンCやプラセンタの注射は、美容目的で行う場合すべて自費診療となります。
・ビタミンC注射の値段の目安
1回2000~10000円前後
ビタミンCは水溶性で体に蓄積しにくいため、濃度が高ければ高いほど効果的です。
したがって、高濃度のビタミンCの薬剤を使用しているクリニックほど費用が高くなります。
・プラセンタ注射の値段の目安
1回1000~3000円前後
プラセンタは1アンプル(薬剤2ml)ごとに価格を設定しているクリニックが多いようです。
1アンプルはおよそ1000~1500円前後。より効果を得るために推奨しているのは2アンプルからなので、クリニックとよく相談して使用する薬剤の量を検討しましょう。
※一定量の注射液の入ったガラスの入れもの。
◆美白注射の副作用
美白注射は投与する薬剤によって副作用が変わってきます。自分が施術する美白注射の薬剤と副作用を事前に確認しておくようにしましょう。
・ビタミンCの美白注射
ビタミン注射の場合、成分のほとんどがビタミンのため重篤な副作用は極めて少ないといわれています。また、もし仮に余分に摂取してしまっても尿として排出されるため安心です。
しかし副作用は0ではないため、下記のリスクを考慮しましょう。
①のどの渇き
ビタミンCはもともと利尿作用があるため、施術を受けるとその影響で水分が不足して喉が渇く場合があります。施術後はこまめな水分補給を心がけましょう。
②筋肉のけいれんやしびれ
ビタミンCは利尿作用により、カルシウムを尿として排出する働きがあります。このためまれに筋肉のけいれんやしびれを起こす可能性があります。
このような症状が出たら速やかにカルシウム製剤を投与しましょう。すぐに回復します。
③注射した箇所の炎症
これはビタミン注射をしたからというよりは、注射そのものによって起こるものです。
血管が細い方や皮膚が弱い方など、注射針によって炎症を起こしやすい体質の人は気をつけましょう。
・プラセンタの美白注射
プラセンタも比較的、副作用が少ない安全な薬剤といわれています。しかしプラセンタ注射を打つと輸血や献血ができなくなるので、その点は覚えておきましょう。
まれに起こる副作用としては、下記の症状が挙げられます。
①注射箇所の疼痛
これはビタミンC注射同様、注射することにより肌の発赤、疼痛がみられる場合があります。
一時的なものですぐにおさまるものなので、様子をみましょう。何日も治らない場合はクリニックに相談を。
②悪寒や発熱
まれに悪寒や発熱といった副作用が出る場合があります。このような症状が出たらすぐに投与を中止し、クリニックに速やかに相談しましょう。
③アレルギー
プラセンタは薬剤にアミノ酸製剤を使用しています。このため、体質によってはアレルギー反応を引き起こす可能性があります。ご自身の体質を考慮して施術を判断してください。
◆美白注射の頻度の目安
デメリットで紹介しましたが、美白注射は続けなければ美白効果が薄くなってしまいます。
最初の1ヶ月は週に1~2回行うと美白効果が実感でき、そこからは効果を持続させるために月に1~2回程度クリニックと相談しながら定期的に通うことをおすすめします。