スパニッシュマジョラム(アロマ精油･エッセンシャルオイル)の香り､特徴､使い方､禁忌･注意点など

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スパニッシュマジョラムは、マジョラムという言葉が名前に入っていますがマジョラム（スイートマジョラム）ではなく、シソ科の多年草であるタイムの仲間です。

スパニッシュマジョラム、マジョラム、タイムはどれもシソ科の植物ですが、スパニッシュマジョラムとタイムはイブキジャコウソウ属、マジョラムはハナハッカ属というグループの植物です。

タイムの仲間から採れる精油は、少し個性のある強い香りで、使用上の禁忌事項も多く上級者向きのものが多いですが、スパニッシュマジョラム精油は穏やかな香りで、使用上の禁忌事項も少なく、扱いやすいです。

ここではスパニッシュマジョラムとはどのような植物か？スパニッシュマジョラムの精油の香りや特徴、使い方・活用法や、使用する時の注意点などについて紹介します。

スパニッシュマジョラムってどんな植物？

スパニッシュマジョラムはスペインのイベリア半島中部～南部地域原産の低木常緑樹です。

樹高は20～40㎝程度、茎や葉に白色の細かい毛がたくさん生えています。茎や葉は緑色ですが、白色の毛があることで少し灰色っぽい色に見えます。

茎には細長い形の小さい葉が密生しており、茎の先端部に白～極薄いピンク色の花を複数咲かせます。

スパニッシュマジョラムはスペインで主に調理用ハーブとして活用されてきた植物です。

いつから活用されているのかは不明ですが、肉料理や煮込み料理などスペインの郷土料理に活用されてきたと言われています。

また、乾燥させても強い香りであるため、ポプリとしても活用されていたそうです。

現在はスペインでは葉や茎を調理用ハーブやハーブティーに、精油を香料や洗口液の原料に活用しているそうです。

スパニッシュマジョラムはスペイン以外での活用の歴史はなく、現在もスペイン以外ではあまり活用されていません。

<ｈ3>スパニッシュマジョラム精油の抽出方法

花と葉もしくは全草（花、茎、葉）から水蒸気蒸留法で精油を抽出します。精油は無色～薄黄色です。
スパニッシュマジョラムには精油を花と葉から抽出したものと、全草から抽出したものがありますが、精油成分や香りに大きな違いはありません。

爽やかな草木の香りに、ほんのりと甘さが加わった穏やかな香りです。

英名	Spanish majoram スパニッシュマジョラム Mastic thyme マスチックタイム
和名	ー
学名	Thymus Mastichina ティムス　マスティキナ
別名	タイムマストキナ
科名	シソ科
産地	スペイン、ポルトガルなど
精油の抽出部位	花と葉もしくは全草
ノート＊	トップ～ミドル
主な成分	1.8シネオール、リナロール、α-テルピネオール、β-ピネン、酢酸テルピニル、リモネン、α-ピネンなど
ブレンド相性	ローズマリーなどハーブ系の香りやレモンなど柑橘系の香りと相性が良いです。