ポンデローサパイン(アロマ精油・エッセンシャルオイル)の香り、特徴、使い方、禁忌・注意点など

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ポンデローサパインは北アメリカに多く生息している、マツ科の樹木です。

マツ科の中でも特に大きく育つ品種で、その姿からラテン語で「重量感のある、重々しい」という意味のポンデローサという言葉が名前になったと言われています。

パインは英語のマツで、ラテン語で「タール状のもの」という意味のpinus(ピヌス)が語源になっています。マツの木の樹液がタールのようにねばねばしていることからマツの木を意味する言葉になったと言われています。

マツから採れる精油は甘みが少なくシャープな香りがするものが多いですが、ポンデローサパイン精油は甘みが強く、香りが穏やかなことが特徴です。

アロマセラピーや香料として使われるよりも、木材として需要が高い樹木であるため、精油はあまり流通していませんが、無気力な時や感情のバランスを整えたい時に適した香りとされています。

ここではポンデローサパインとはどのような植物か?ポンデローサパインの精油の香りや特徴、使い方・活用法や、使用する時の注意点などについて紹介します。

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ポンデローサパインってどんな植物?

ポンデローサパインはアメリカ、カナダ原産の針葉樹で、現在は南アフリカやアジア、ニュージーランドにも分布しています。

樹高は30~60m、幹周りは60~150㎝にもなる巨木で、小規模な山火事であれば燃え尽きることなく生き残ることが可能で、山火事に強い木だと言われています。

樹皮は表面に深い溝が複数あり、鱗のように引っ張ると簡単に剥がせます。色は若い木は黒褐色、樹齢が進むと赤みがかっていきます。

木質部の色は場所によって違い、辺材(樹皮に近い部分)はクリーム色、心材(幹の中央部付近)は赤っぽい色をしています。

葉は針のような形で、長さは10~20㎝、葉のつき方は3針葉(さんしんよう)という形で、3本の葉の根元がくっついて一束になっています。

枝の先端には大きさ10~15㎝の球果(松ぼっくり)が実ります。若い球果は緑色で、成熟するにつれ灰色みがかった茶色なっていき、成熟した球果のカサの先端には鋭い棘があります。

ポンデローサパインの使い方・活用法の歴史

ポンデローサパインはネイティブインディアンの間では伝統的に魂や肉体を浄化する力を持つ木として扱われているそうです。

原産地であるアメリカでは、いつから活用されているか不明ですが、主に建築資材として活用されており、19世紀の西部開拓時代には家や家具の材料として重宝されていたそうです。

現在は世界各地で主に木材として活用されています。ポンデローサパインの木材は釘をさしてもひび割れしにくい、適度な硬さで加工がしやすい、時間の経過とともに白っぽい木材がきれいな飴色に変化していくという特徴があり、主に家具やドア、窓枠といった建具の材料として活用されています。特にアメリカンカントリー家具と呼ばれる、木そのものの風合いを生かした素朴なデザインの家具作りに欠かせない木材として活用されています。

一般的には家具や建具の材料として活用されていますが、主産地である北アメリカでは建築資材としても活用されています。

ポンデローサパイン精油の特徴

ポンデローサパイン精油の抽出方法

ポンデローサパインの葉から水蒸気蒸留法で精油を抽出します。精油は無色~薄い黄色です。

ポンデローサパイン精油の香りの特徴

森林浴のような爽やかな樹木の香りに、ほんのり甘さが加わったような香りです。

ポンデローサパイン精油の香料・原料データ

英名Ponderosa pine ポンデローサパイン、ポンデローザパイン
和名ポンデローサマツ
学名Pinus ponderosa ピヌス ポンデローサ
別名ウエスタンイエローパイン
科名マツ科
産地アメリカ、ニュージーランド、南アフリカなど
精油の抽出部位
ノート *ミドル
精油の主な成分β-ピネン、δ-3-カレン、α-ピネン、メチルカビコールなど
ブレンド相性ラベンダーなどフローラル系の香りやサイプレスなど樹木系の香りと相性が良いです。

*ノートは精油の揮発する時間や香りの持続する時間を表すものです。香り立ちが最も早いが持続時間が短いトップノート、香り立ちはゆっくりだが長い時間香り続けるベースノート、ちょうど中間の性質を持つミドルノートの3つに分類されます。

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ポンデローサパイン精油の活用法

ポンデローサパインだけでも香りを楽しめますが、他の精油を加えることでより香りが豊かになります。ブレンドにおすすめの精油も併せて紹介していますので、基本のレシピに足して使ってください。

またレシピを活用する際は、ポンデローサパインの使用時の注意事項、ブレンドとして加える精油の使用時の注意事項のいずれかに該当する項目がないかどうか確認してください。

精油の成分に対する体の反応には個人差があります。気分不快を感じた場合は使用を中止してください。

芳香浴

精油の香りを室内に拡散させ香りを楽しむ方法です。

【レシピ】
ポンデローサパイン・・・2滴

コットンに精油のポンデローサパインを垂らす、もしくはアロマデフューザーを使って香りを拡散させます。

【おすすめのブレンド】
ラベンダー・・・1滴

ラベンダーは通経作用があるとされていますので、妊娠初期(妊娠4か月位まで)の方は使用を控えてください。

ルームスプレー

部屋中に香りを拡散させ香りを楽しむ方法です。スプレーを使う時はその都度、瓶をよく振ってください。スプレーは肌にはつけないようにしてください。

【レシピ】
精製水・・・8ml
無水エタノール・・・12ml
ポンデローサパイン・・・8滴

無水エタノールに精油のポンデローサパインを混ぜ、その後精製水を加えてよく混ぜます。混ぜ合わせた液体をスプレー式の遮光瓶に入れて使ってください。遮光瓶は風通しがよく、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。スプレーは2週間程度で使い切ってください。

【おすすめのブレンド】
サイプレス・・・4滴

サイプレスはエストロゲンという女性ホルモンの分泌に影響を与える可能性があります。女性ホルモンの変動は妊娠維持や出産に関りますので、妊娠中の方は使用を控えてください。また、子宮筋腫などエストロゲンが原因で症状が悪化する病気をお持ちの方は使用を控えてください。

ポンデローサパイン精油の禁忌・注意点

ポンデローサパイン精油はアロマセラピーで使う範囲では特に禁忌となる事項はないとされていますが、ポンデローサパイン精油に含まれるメチルカビコールは、皮膚刺激を与えたり、長期使用や高濃度使用で肝臓に負担をかける可能性がある成分です。

使用データの少ない精油でもありますので、肌に違和感を感じたり、気分不快を感じるような場合は使用を中止してください。

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