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メリッサの正式名称はメリッサオフィキナリスですが、一般にはメリッサと略して呼ばれています。メリッサとはギリシャ語でミツバチという意味で、ミツバチがメリッサの花を好んで集まってくることから名づけられたと言われています。
メリッサには英語で作られたレモンバームという別名もあります。レモンバームは英語でレモンの芳香、レモンの香油という意味で、葉をこするとレモンの香りがすることやレモンの香りがする香油(精油やアルコール抽出液)が採れる草ということから名付けられたと言われています。
メリッサ精油はメリッサの花や葉から抽出されますが、採油率がとても低く1gの精油を作るのにおよそ7kgの原料が必要であるため、とても高価です。
メリッサ精油は爽やかなレモンの香りで、気持ちが塞ぎこんでいる時や、怒りや悲しみがある時など、精神状態を改善したい時に役立つ香りだと言われています。
ここではメイチャンとはどのような植物か?メイチャン(リツエアクベバ)の精油の香りや特徴、使い方・活用法や、使用する時の注意点などについて紹介します。
メイチャンってどんな植物?
メイチャンは中国原産の落葉樹で、現在はアジアに分布しています。
樹高は5~10m、樹皮は若枝の時は緑色で、成木になると灰褐色になります。
葉の長さは7~15㎝、形は先端の尖った楕円形です。
蕾は緑色で、コショウの実のような形をしており、花は直径1㎝程度、白~薄い黄色です。
メイチャンは雄花だけが咲く木(雄株)と雌花だけが咲く木(雌株)がある雌雄異株(シユウイシュ)という種類の植物です。メイチャンの雄花と雌花の姿はよく似ていますが、雄花の方が大きく、黄色味が強いです。
雄株と雌株が揃っている場合にのみ受粉が行われ、楕円形の果実が実ります。
果実の色は、最初は緑色で熟すにつれ緑色から赤色、黒色へと変わっていきます。
メイチャン(リツエアクベバ)の使い方・活用法の歴史
メイチャンがいつから活用されているかは不明ですが、中国では薬や食材、香料として活用されてきました。
薬としては、月経痛や腹痛、筋肉痛、慢性喘息や高血圧の治療薬として、食材としては木姜油(ムージャンユ)という油の原料として活用されてきました。
木姜油はメイチャンの果実に熱した大豆油をかけて作った食用油で、大豆油にメイチャンの柑橘のような香りが移っており、料理に香りをつける目的で現在も活用されています。
香料としては精油を石鹸などの日用品用香料にしたり、シトラールという香料成分を抽出し単離香料(人工的に1つの芳香成分だけを取り出して作った香料)を作るための原料にしたりしてきました。
メイチャン精油は中国以外の地域ではあまり知られていませんでしたが、1950年頃になると他の地域でも知られるようになったそうです。
日本にも自生していますが、日本では食材や香料とはせず、観賞を目的として庭木に活用してきました。
現在は世界各地で主に生活用品用香料として活用されています。
メイチャン(リツエアクベバ)精油の特徴
メイチャン(リツエアクベバ)精油の抽出方法
メイチャンの果実から水蒸気蒸留法で精油を抽出します。精油は薄い黄色です。
メイチャン(リツエアクベバ)精油の香りの特徴
甘みのあるレモンのような香りです。レモンキャンディのような香りと表現されることもあります。
メイチャン(リツエアクベバ)精油の香料・原料データ
英名 | May Chang メイチャン |
和名 | 青文字 アオモジ |
学名 | Litsea cubeba リトセア クベバ |
別名 | リツエアクベバ、リトセア、リツェア、エキゾチックバーベナ、エキゾチックバーベイン、ソツギョウバナ、ショウガノキ、コショウノキ、チャイニーズペッパーなど |
科名 | クスノキ科 |
産地 | 中国、台湾、インドネシア、マレーシア、日本など |
精油の抽出部位 | 果実 |
ノート * | トップ |
精油の主な成分 | シトラール、リモネン、ミルセン、α-ピネン、リナロール、1.8-シネオール、β-カリオフィレンなど |
ブレンド相性 | ジャスミンなどフローラル系の香りやバジルなどハーブ系の香りと相性が良いです。 |
*ノートは精油の揮発する時間や香りの持続する時間を表すものです。香り立ちが最も早いが持続時間が短いトップノート、香り立ちはゆっくりだが長い時間香り続けるベースノート、ちょうど中間の性質を持つミドルノートの3つに分類されます。
メイチャン(リツエアクベバ)の活用法
メイチャン(リツエアクベバ)だけでも香りを楽しめますが、他の精油を加えることでより香りが豊かになります。ブレンドにおすすめの精油も併せて紹介していますので、基本のレシピに足して使ってください。
またレシピを活用する際は、メイチャン(リツエアクベバ)の使用時の注意事項、ブレンドとして加える精油の使用時の注意事項のいずれかに該当する項目がないかどうか確認してください。
精油の成分に対する体の反応には個人差があります。気分不快を感じた場合は使用を中止してください。
芳香浴
精油の香りを室内に拡散させ香りを楽しむ方法です。
【レシピ】
メイチャン・・・2滴
コットンに精油のメイチャンを垂らす、もしくはアロマデフューザーを使って香りを拡散させます。
【おすすめのブレンド】
バジル・・・1滴
バジルは女性ホルモンの分泌に影響を与える可能性があります。女性ホルモンの変動は妊娠維持や出産に関りますので、妊娠中の方は使用を控えてください。子宮筋腫など女性ホルモンのエストロゲンが原因で症状が悪化する病気をお持ちの方も使用を控えてください。
ルームスプレー
部屋中に香りを拡散させ香りを楽しむ方法です。スプレーを使う時はその都度、瓶をよく振ってください。スプレーは肌にはつけないようにしてください。
【レシピ】
精製水・・・8ml
無水エタノール・・・12ml
メイチャン・・・9滴
無水エタノールに精油のメイチャンを混ぜ、その後精製水を加えてよく混ぜます。混ぜ合わせた液体をスプレー式の遮光瓶に入れて使ってください。遮光瓶は風通しがよく、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。スプレーは2週間程度で使い切ってください。
【おすすめのブレンド】
ジャスミンサンバック・・・3滴
ジャスミンサンバックは通経作用や、分娩を促進する働きがある可能性がありますので、妊娠中の方は使用を控えてください。
メイチャン(リツエアクベバ)の禁忌・注意点
・妊娠中の方
メイチャンに含まれるβ-カリオフィレンは女性ホルモンの分泌に影響を与える可能性があります。女性ホルモンの変動は妊娠維持や出産に関わりますので妊娠中の方は使用を控えてください。
・敏感肌の方
メイチャンに含まれるシトラールなどは皮膚刺激を与える可能性がありますので、敏感肌の方は肌に塗布するような使い方は控えてください。
・緑内障の方
メイチャンは眼圧を上昇させる可能性があります。眼圧の上昇は緑内障の進行に関わりますので、緑内障の方は使用を控えてください。