フェンネル(スイートフェンネル)アロマ精油・エッセンシャルオイルの香り、特徴、使い方、禁忌・注意点など

アロマ精油・エッセンシャルオイル

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フェンネルは甘い香りを持つセリ科の植物で、葉や種が食材やスパイス、生薬と幅広く活用されています。特に魚料理と相性が良いと言われ、魚のハーブとも呼ばれています。

なお、フェンネルの精油は、扱いに注意が必要な成分が複数含まれているため禁忌事項が多く、上級者向けです。

ここではフェンネル(スイートフェンネル)とはどのような植物か?フェンネル(スイートフェンネル)の精油の香りや特徴、使い方・活用法や、使用する時の注意点などについて紹介します。

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フェンネル(スイートフェンネル)ってどんな植物?

フェンネルは地中海沿岸地域原産の植物で、草丈は1~2m程度、葉は明るい緑色で、鳥の羽のような形をし、植物全体に甘い香りがあります。開花期には茎の先端に黄色の小花を多数咲かせ、花が終わると楕円形の種を実らせます。

なおフェンネルには、原種であるスイートフェンネルの他に、葉がブロンズ色のブロンズフェンネルや株元が大きく肥大したフローレンスフェンネルといった品種改良種があります。

フェンネル(スイートフェンネル)の使い方・活用法の歴史

フェンネルは古代ギリシャ時代から栽培され、食材やダイエットに役立つ薬草として活用されていたと言われています。

中世ヨーロッパになると、お菓子やリキュールの風味付けや、ダイエットや腹部の不調や痛みの緩和、魔よけにも活用されていたそうです。

また、インドや中国でも食用、薬草として活用され、インドでは食後の口臭対策にもフェンネルを活用しており、現在も食後にフェンネルの種に砂糖をコーティングしたソーンフというお菓子を食べる習慣があります。

なおフェンネルがヨーロッパからインドや中国に伝わった年代は不明です。

日本には平安時代に中国から伝わったと言われており、平安時代に書かれた日本最古の薬物辞典である本草和名(ホンゾウワミョウ)に久礼乃於毛(クレノオモ)という名前で紹介されています。

現在は世界各地で食材やスパイス、生薬、香料として活用されています。

フェンネル(スイートフェンネル)精油の特徴

フェンネル(スイートフェンネル)精油の抽出方法

フェンネルの種を粉砕し、水蒸気蒸留法で精油を抽出します。精油は無色~薄黄色です。

フェンネル(スイートフェンネル)精油の香りの特徴

甘い香りと、ほのかに胡椒のようなスパイシーな香りがします。

フェンネル(スイートフェンネル)の香料・原料データ

英名Fennel フェンネル
和名茴香 ウイキョウ
学名Foeniculum vulgare フォエニクルム ウルガレ
別名小茴香(ショウウイキョウ)、久礼乃於毛または呉れ母(クレノオモ)、フヌイユ
科名セリ科
産地イタリア、フランス、イギリスなど
精油の抽出部位種子
ノート *ミドル
精油の主な成分トランス-アネトール、フェンコン、メチルカビコール、α-ピネン、リモネン、1.8シネオールなど
ブレンド相性レモンなど柑橘系の香りやスペアミントなどハーブ系の香りと相性が良いです。
禁忌・注意妊娠中、授乳中の方は使用を控えてください。
子宮筋腫などエストロゲンが原因の病気を持っている方は使用を控えてください。
敏感肌の方は使用を控えてください。
てんかん発作を起こしたことのある方は使用を控えてください。
長期連用は控えてください。
小児、乳幼児への使用は控えてください。

*ノートは精油の揮発する時間や香りの持続する時間を表すものです。香り立ちが最も早いが持続時間が短いトップノート、香り立ちはゆっくりだが長い時間香り続けるベースノート、ちょうど中間の性質を持つミドルノートの3つに分類されます。

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フェンネル(スイートフェンネル)精油の活用法

フェンネルだけでも香りを楽しめますが、他の精油を加えることでより香りが豊かになります。ブレンドにおすすめの精油も併せて紹介していますので、基本のレシピに足して使ってください。

なおレシピを活用する際は、フェンネルの使用時の注意事項、ブレンドとして加える精油の使用時の注意事項のいずれかに該当する項目がないかどうか確認してください。

精油の成分に対する体の反応には個人差があります。気分不快を感じた場合は使用を中止してください。

芳香浴

精油の香りを室内に拡散させ香りを楽しむ方法です。

【レシピ】
フェンネル・・・2滴

コットンに精油のフェンネルを垂らす、もしくはアロマデフューザーを使って香りを拡散させます。

【おすすめのブレンド】
レモン・・・1滴

レモンは肌につくと皮膚刺激を与える可能性がありますので、肌につけないようにしてください。

ルームスプレー

部屋中に香りを拡散させ香りを楽しむ方法です。スプレーを使う時はその都度、瓶をよく振ってください。スプレーは肌にはつけないようにしてください。  

【レシピ】
精製水・・・8ml
無水エタノール・・・12ml
フェンネル・・・4滴

無水エタノールに精油のフェンネルを混ぜ、その後精製水を加えてよく混ぜます。混ぜ合わせた液体をスプレー式の遮光瓶に入れて使ってください。遮光瓶は風通しがよく、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。スプレーは2週間程度で使い切ってください。

【おすすめのブレンド】
スペアミント・・・6滴

スペアミントには通経作用があるとされていますので、妊娠中の方は使用を控えてください。また、肌につくと皮膚刺激を与える可能性がありますので、肌につけないようにしてください。

フェンネル(スイートフェンネル)の禁忌・注意点

・妊娠中、授乳中の方、子宮筋腫などエストロゲンが原因の病気を持っている方
フェンネルに含まれるトランス-アネトールやメチルカビコールは女性ホルモンの分泌に影響を与える可能性があります。女性ホルモンの変動は妊娠維持や出産に関りますので、妊娠中の方は使用を控えてください。
また、子宮筋腫など女性ホルモンのエストロゲンが原因で症状が悪化する病気をお持ちの方は使用を控えてください。

・敏感肌の方
フェンネルに含まれるメチルカビコールやα-ピネンリモネンなどは皮膚刺激を与える可能性があります。敏感肌の方は使用を控えてください。

・てんかん発作を起こしたことのある方
フェンネルには神経毒性が示唆されているフェンコンが含有されており、てんかん発作を誘発する可能性があります。てんかん発作を起こしたことがある方は使用を控えてください。

・長期連用
フェンネルに含まれるトランス-アネトールやフェンコンなどは高濃度で長期的に使用すると肝臓に負担をかけたり、めまいなどを引き起こす可能性があります。連用は二週間程度に留めてください。

・小児、乳幼児への使用
フェンネルには神経毒性や皮膚刺激のある成分が複数含まれています。小児、乳幼児への使用は控えてください。


スウィートフェンネル 10ml
精油 エッセンシャルオイル アロマ

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