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ブラッドオレンジは主にイタリアに生息しているミカン科の樹木です。
果実にはアントシアニンという天然色素(フラボノイド)が含まれており、アントシアニンの影響で果肉が赤い色になっています。
ブラッドオレンジから採れる精油も赤色で、柑橘でありながらベリーや赤ワインを連想するようなコクのある甘い香りがします。
他の柑橘精油と比べると流通量は少ないですが、気持ちを前向きにしたい時に役立つ香りとされています。
ここではブラッドオレンジとはどのような植物か?使い方の歴史、ブラッドオレンジの精油の香りや特徴、作用、使い方・活用法やブレンドレシピ、使用する時の注意点・禁忌などを紹介します。
ブラッドオレンジってどんな植物?
ブラッドオレンジはミカン科の樹高2m程度の樹木で、スイートオレンジと同じ品種で、モロ、タロッコ、サンギネロなどいくつかの種類があります。
原産はイタリアで、温暖な地域で育ち、日本では愛媛や和歌山などで栽培されています。
ブラッドオレンジは白色のいい香りの花をつけます。果実は外見だけ見ると、一般的なオレンジと変わりませんが、果肉は赤色で、血のような色であることからブラッド(血)オレンジと名付けられたとも言われています。
赤い色はアントシアニンによるもので、色の濃さは種類や個体により差があり、モロは赤みが強く、タロッコはオレンジ色に少し赤みが差す程度の色をしています。サンギネロは「黒い血」という意味ですが、サンギネロ種はその名の通り黒味がかった濃い赤色をしています。

タロッコ
ブラッドオレンジの使い方・活用法の歴史
ブラッドオレンジは原産地であるイタリアではフレッシュジュースとして親しまれています。ジュースは果実の色がそのまま反映されるため、モロ、タロッコ、サンギネロいずれもトマトジュースのように赤い色をしています。
ブラッドオレンジはアントシアニンが多く含まれているため栄養が豊富で、味も良いことからそのまま食べる、マーマレードなどに加工するなど様々な形で食用として活用されています。
日本には2000年頃に導入され、栽培が始まったと言われています。
モロとタロッコだけが流通していますが、他の柑橘に比べると高価なため、果実を店頭でみかけけることはあまりありませんが、栽培農家などから取り寄せることは可能です。
日本では主にジュースとして活用されています。
ブラッドオレンジ精油の特徴
ブラッドオレンジ精油の抽出方法
ブラッドオレンジ精油の抽出方法
ブラッドオレンジの果皮から圧搾法で精油を抽出します。精油は赤みのあるオレンジ色です。
ブラッドオレンジ精油の香りの特徴
ブラッドオレンジはオレンジの香りではありますが、オレンジそのものの匂いがするオレンジ・スイートと比べると濃厚な甘さがあり、赤ブドウやベリーのような香りを持っています。
様々な系統の香りと相性が良く、ブレンドしやすい香りです。
ブラッドオレンジ精油の香料・原料データ
英名 | Blood orange ブラッドオレンジ |
和名 | 血みかん |
学名 | Citrus sinensis |
別名 | ー |
科名 | ミカン科 |
産地 | イタリアなど |
精油の抽出部位 | 果皮 |
ノート * | トップ~ミドル |
精油の主な成分 | リモネン、ミルセン、α-ピネン、サビネン、シトロネラなど |
ブレンド相性 | 様々な香りと合わせやすいです。 |
*ノートは精油の揮発する時間や香りの持続する時間を表すものです。香り立ちが最も早いが持続時間が短いトップノート、香り立ちはゆっくりだが長い時間香り続けるベースノート、ちょうど中間の性質を持つミドルノートの3つに分類されます。
ブラッドオレンジの活用法
ブラッドオレンジだけでも香りを楽しめますが、他の精油を加えることでより香りが豊かになります。ブレンドにおすすめの精油も併せて紹介していますので、基本のレシピに足して使ってください。
なおレシピを活用する際は、ブラッドオレンジの使用時の注意事項、ブレンドとして加える精油の使用時の注意事項のいずれかに該当する項目がないかどうか確認してください。
精油の成分に対する体の反応には個人差があります。気分不快を感じた場合は使用を中止してください。
芳香浴
精油の香りを室内に拡散させ香りを楽しむ方法です。
【レシピ】
ブラッドオレンジ・・・2滴
コットンに精油のブラッドオレンジを垂らす、もしくはアロマデフューザーを使って香りを拡散させます。
【おすすめのブレンド】
ジンジャー・・・1滴
ジンジャーは肌につくと皮膚刺激を与える可能性がありますので、肌につけないようにしてください。
ルームスプレー
部屋中に香りを拡散させ香りを楽しむ方法です。スプレーを使う時はその都度、瓶をよく振ってください。スプレーは肌にはつけないようにしてください。
【レシピ】
精製水・・・8ml
無水エタノール・・・12ml
ブラッドオレンジ・・・8滴
無水エタノールに精油のブラッドオレンジを混ぜ、その後精製水を加えてよく混ぜます。混ぜ合わせた液体をスプレー式の遮光瓶に入れて使ってください。遮光瓶は風通しがよく、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。スプレーは2週間程度で使い切ってください。
【おすすめのブレンド】
シトロネラ・・・4滴
シトロネラは肌につくと皮膚刺激を与える可能性がありますので、肌につけないようにしてください。
ブラッドオレンジの禁忌・注意点
・敏感肌の方
敏感肌の方は刺激を感じる場合があります。使用中に肌に異常を感じた場合は、すぐに使用を中止し、ぬるま湯で洗い流してください。
・妊娠中の方
リモネンなど皮膚刺激を与える可能性のある成分が含まれています。妊娠中は肌が過敏になっている場合もありますので、安全のため使用を控えてください。
・日中使用する時
ブラッドオレンジには精油を肌につけて紫外線に当たると皮膚に炎症を起こす光毒性に注意が必要であると言われています。ブラッドオレンジには光毒性の原因となるフロクマリンは含有されていないと言われていますが、精油情報、使用データが少ない精油ですので、安全のため、日中に使用する場合は日焼け止めを塗るなどのUVケアを行うようにしてください。