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パロサントはインカ帝国時代から霊的な力を持つ木として扱われており、パロサントの香りは幸せを呼び込むと信じられていました。
現在もパロサントの精油や香木は空間の浄化や、悪い気を払い幸運を呼び込むなど霊的な力を期待して活用されています。
パロサント精油はアロマセラピーで使うことは少ないですが、精神を整えることに優れているとされており、ヨガや瞑想をする時や、不眠の改善に役立つ香りとされています。
ここではパロサントとはどのような植物か?パロサントの精油の香りや特徴、使い方・活用法や、使用する時の注意点などについて紹介します。
パロサントってどんな植物?
パロサントは雄花だけをつける木(雄株)と雌花だけをつける木(雌株)がある雌雄異株(シユウイシュ)という種類の樹木です。
雄株と雌株では樹齢が異なり、雌株が樹齢40~50年であるのに対し、雄株は樹齢100年以上と言われています。
原産地は南アメリカで、樹高は15m程度、葉は卵型、樹皮は白っぽい灰色、枝は先端にいくにつれ細かく枝分かれして伸びていきます。花は白色で、花びらは五枚、花が終わると緑色の丸い果実が実ります。
パロサント心材(幹の中央部)には強い甘い香りがありますが、この香りは倒木して数年経つことで生まれます。
パロサントの名前の由来
パロサントはスペイン語で聖なる木という意味のPalo Santo(パロサント)から名付けられています。
パロサントは南アメリカ原産ですが、スペインが南アメリカ地域を植民地化した際に現地に定住したスペイン人がパロサントと呼ぶようになり、その後スペインの宣教師が各地に広めていったためスペイン語の呼び名が一般名として定着したといわれています。
パロサントの使い方・活用法の歴史
パロサントはインカ帝国(12~16世紀頃)で空間の浄化や病気を治す目的に活用されており、南アメリカでは年代は不明ですが、先住民達が体調不良を改善する薬や虫よけに活用していたそうです。
また、アマゾン川流域では現在に至るまでシャーマン達が行うアヤワスカという儀式に活用されています。
この儀式はアヤワスカという幻覚作用のある飲み物を飲んで体から毒や悪い気を出すというものですが、儀式の空間を清めるためにパロサントの木材が焚かれるそうです。
現在は主に数珠の材料や、空間の浄化やパワーストーンの浄化に使う香木、教会のミサで焚く香木として活用されています。
パロサント精油の特徴
パロサント精油の抽出方法
パロサントの倒木の心材、もしくは果実から水蒸気蒸留法で精油を抽出します。精油は薄い黄色です。抽出部位によって成分が異なりますが、精油の禁忌事項や活用法に大きな違いはありません。
パロサント精油の香りの特徴
樹木の香りに甘さと柑橘のような爽やかな香りが合わさった香りです。果実から抽出した精油のほうが、甘みが少なく軽やかな香りがします。
パロサントの香料・原料データ
英名 | Palo Santo パロサント Holy Wood ホーリーウッド |
和名 | 本緑檀 ホンリョクダン |
学名 | Bursera graveolens ブルセラ グラベオレンス |
別名 | – |
科名 | カンラン科 |
産地 | エクアドル、ペルー、アルゼンチンなど |
精油の抽出部位 | 心材、果実 |
ノート * | トップ~ミドル |
精油の主な成分 | 【心材】リモネン、α-テルピネオール、ミルセン、α-カジノール、α-ピネン 、p-シメンなど 【果実】リモネン、α-フェランドレン、β-フェランドレン、サビネン、メントフランなど |
ブレンド相性 | レモンなど柑橘系の香りやシダーウッドバージニアなど樹木系の香りと相性が良いです。 |
*ノートは精油の揮発する時間や香りの持続する時間を表すものです。香り立ちが最も早いが持続時間が短いトップノート、香り立ちはゆっくりだが長い時間香り続けるベースノート、ちょうど中間の性質を持つミドルノートの3つに分類されます。
パロサントの活用法
パロサントだけでも香りを楽しめますが、他の精油を加えることでより香りが豊かになります。ブレンドにおすすめの精油も併せて紹介していますので、基本のレシピに足して使ってください。
またレシピを活用する際は、パロサントの使用時の注意事項、ブレンドとして加える精油の使用時の注意事項のいずれかに該当する項目がないかどうか確認してください。
精油の成分に対する体の反応には個人差があります。気分不快を感じた場合は使用を中止してください。
芳香浴
精油の香りを室内に拡散させ香りを楽しむ方法です。
【レシピ】
パロサント・・・2滴
コットンに精油のパロサントを垂らす、もしくはアロマデフューザーを使って香りを拡散させます。
【おすすめのブレンド】
レモン・・・1滴
レモンは肌につくと皮膚刺激を与える可能性がありますので、肌につけないようにしてください。
ルームスプレー
部屋中に香りを拡散させ香りを楽しむ方法です。スプレーを使う時はその都度、瓶をよく振ってください。スプレーは肌にはつけないようにしてください。
【レシピ】
精製水・・・8ml
無水エタノール・・・12ml
パロサント・・・5滴
無水エタノールに精油のパロサントを混ぜ、その後精製水を加えてよく混ぜます。混ぜ合わせた液体をスプレー式の遮光瓶に入れて使ってください。遮光瓶は風通しがよく、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。スプレーは2週間程度で使い切ってください。
【おすすめのブレンド】
シダーウッドバージニア・・・10滴
シダーウッドバージニアはエストロゲンという女性ホルモンの分泌に影響を与える可能性がありますので、子宮筋腫などエストロゲンの増減が影響する病気の方は使用を控えてください。
女性ホルモンの変動は妊娠の維持、出産に関りますので妊娠中の方も使用を控えてください。
パロサントの禁忌・注意点
・妊娠中の方
パロサントには神経毒性が示唆されるケトン類が微量含まれる場合があるとされていますので、妊娠中の方は使用を控えてください。
・敏感肌の方
パロサントにはリモネンなど皮膚刺激を与える成分が多く含まれていますので、敏感肌の方は肌につける使い方は控えてください。