レモングラス(アロマ精油・エッセンシャルオイル)の香り、特徴、使い方、禁忌・注意点など

アロマ精油・エッセンシャルオイル

[本ページはプロモーションが含まれています]

レモングラスは英語の名前で、直訳するとレモンの草(grass)という意味です。

葉をこするとレモンの香りがすることから、レモンという言葉が名前に使われたと言われています。

レモングラスには多くの種類があり、主に流通しているのは東インドレモングラス(イーストインディアンレモングラス)と西インドレモングラス(ウエストインディアンレモングラス)で、どちらからも精油が抽出されています。

2つの精油は成分の含有比率や香りに若干の違いがありますが、どちらの精油も爽快なレモンの香りで、集中したい時や論理的な思考をしたい時、朝眠気が強くて起きられない時に助けになる香りとされています。
使用上の注意事項に違いはありません。

ここではレモングラスとはどのような植物か?レモングラスの精油の香りや特徴、使い方・活用法や、使用する時の注意点などについて紹介します。

 

スポンサーリンク

レモングラスってどんな植物?

東インドレモングラスはインドやタイ、スリランカ原産、西インドレモングラスはスリランカやマレーシア原産の多年草です。現在は主に東南アジアの高温多湿気候の地域に分布しており、日本では佐賀県や熊本県、沖縄などで栽培されています。

草丈は、東インドレモングラスは80~300㎝、西インドレモングラスは80~150㎝です。どちらのレモングラスも地面から放射線状に細長い葉がたくさん生えて、こんもりとドーム状の株に成長します。

葉の根元部分には違いがあり、東インドレモングラスは根元部分が細くて赤色、西インドレモングラスは根元部分が太く白~緑色です。

西インドレモングラスは花が咲かず、株が分かれていくことで繁殖します。

東インドレモングラスも株が分かれることで繁殖しますが、まれに花を咲かせることがあり、種が実ったときには種でも繁殖します。
花が咲く時には根元から花用の茎が伸び、先端に赤紫色のもみ殻のような形の花が咲き、花が終わると種が実ります。

 

スポンサーリンク

レモングラスの使い方・活用法の歴史

レモングラスについては品種の区別なく書かれている文献が多く、区別が難しいため品種の区別なくご紹介していきます。

レモングラスはインドではいつから活用されているかは不明ですが、チューマナ・ブールーと呼ばれ解熱剤や感染症に対する薬として伝統療法に活用されていたと言われています。

また、生の葉を水に浸したものを潰して、洗髪料や化粧水としていたそうです。

スリランカやマレーシアなど東南アジアの国々ではいつからかは不明ですが、主に食用として活用しており、葉を食材や香り付けに活用していました。

現在もカレーのスパイスにしたり、レモングラスを入れたスープでエビを煮込んだトムヤムクン、レモングラスをスライスして海鮮や肉と和えたヤムタクライなど多くの料理に活用されています。

中国ではいつから活用されているかは不明ですが、頭痛や腹痛、リウマチ、風邪などの症状を改善する生薬として活用していたそうです。

17世紀になるとヨーロッパへ伝わり、主に香料として活用されるようになりました。

日本に伝わった時期は不明ですが、1914年頃には温室栽培が行われていたと言われています。

現在は世界各地で食材や香辛料、ハーブティーといった食用品や香料として活用されています。

香料としては天然香料としてだけではなく、抽出した精油からシトラール(ゲラニオールとネラール)という成分だけを分離して人工香料の原料としても活用されています。

また、レモングラスは虫よけの効果があると言われており、虫よけを目的としたスプレーや虫よけパッチなどに配合されています。

レモングラス精油の特徴

レモングラス精油の抽出方法

レモングラスの全草(花、茎、葉)から水蒸気蒸留法で精油を抽出します。精油は黄色~琥珀色です。

レモングラス精油の香りの特徴

濃厚なレモンの香りに少し青々とした草の香りが加わったような香りで、東インドレモングラスの方が甘い香りがします。西インドレモングラスはほんのり土のような香りが感じられます。

レモングラス精油の香料・原料データ

英名Lemongrass レモングラス
和名香水茅 コウスイガヤ
学名東インド型 Cymbopogon flexuosus キムボポゴン フレクサス
西インド型 Cymbopogon citratus キムボポゴン キトラトゥス
別名檸檬茅(レモンガヤ)、檸檬草(レモンソウ)、タクライ、タッカーイ、香茅(コウボウ)
科名イネ科
産地インド、インドネシア、スリランカ、ネパール、マレーシア、タイなど
精油の抽出部位全草(花、茎、葉)
ノート *ミドル
精油の主な成分ゲラニアール、ネラール、ミルセン、ゲラニオール、リモネン、酢酸ゲラニル、リナロールなど
ブレンド相性ネロリなどフローラル系の香りやコリアンダーなどハーブ系の香りと相性が良いです。

*ノートは精油の揮発する時間や香りの持続する時間を表すものです。香り立ちが最も早いが持続時間が短いトップノート、香り立ちはゆっくりだが長い時間香り続けるベースノート、ちょうど中間の性質を持つミドルノートの3つに分類されます。

スポンサーリンク

レモングラスの活用法

レモングラスだけでも香りを楽しめますが、他の精油を加えることでより香りが豊かになります。ブレンドにおすすめの精油も併せて紹介していますので、基本のレシピに足して使ってください。

またレシピを活用する際は、レモングラスの使用時の注意事項、ブレンドとして加える精油の使用時の注意事項のいずれかに該当する項目がないかどうか確認してください。

精油の成分に対する体の反応には個人差があります。気分不快を感じた場合は使用を中止してください。

芳香浴

精油の香りを室内に拡散させ香りを楽しむ方法です。

【レシピ】
レモングラス・・・2滴

コットンに精油のレモングラスを垂らす、もしくはアロマデフューザーを使って香りを拡散させます。

【おすすめのブレンド】
ネロリ・・・1滴

ネロリは女性ホルモンの分泌に影響を与える可能性があります。女性ホルモンの変動は妊娠の維持や出産に関りますので妊娠中の方は使用を控えてください。

ルームスプレー

部屋中に香りを拡散させ香りを楽しむ方法です。スプレーを使う時はその都度、瓶をよく振ってください。スプレーは肌にはつけないようにしてください。

【レシピ】
精製水・・・8ml
無水エタノール・・・12ml
レモングラス・・・5滴

無水エタノールに精油のレモングラスを混ぜ、その後精製水を加えてよく混ぜます。混ぜ合わせた液体をスプレー式の遮光瓶に入れて使ってください。遮光瓶は風通しがよく、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。スプレーは2週間程度で使い切ってください。

【おすすめのブレンド】
コリアンダー・・・4滴

コリアンダーは女性ホルモンの1つであるエストロゲンの分泌を高める可能性があります。女性ホルモンの変動は妊娠の維持や出産に関りますので妊娠中の方は使用を控えてください。子宮筋腫などエストロゲンが原因で悪化する病気をお持ちの方も使用を控えてください。

レモングラスの禁忌・注意点

・敏感肌の方
レモングラスに含まれるゲラニアールやネラールは皮膚刺激を与える可能性がありますので、敏感肌の方は皮膚に塗布するような使い方は控えてください。

・前立腺肥大症、緑内障の既往のある方
レモングラスは前立腺肥大や緑内障の病状を悪化させる可能性がありますので、これらの既往のある方は使用を控えてください。


レモングラスオイル
精油 アロマ エッセンシャルオイル

スポンサーリンク

タイトルとURLをコピーしました