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カンファー(ホワイトカンファー)とは日本で言う楠(クスノキ)の英名です。カンファーは防虫剤の「樟脳」の原料となる樹木で、精油にも防虫作用があります。
少し薬っぽい香りですが、防虫剤として使っていた樟脳の香りを連想し、懐かしい香りと感じる方も多いです。
ここではカンファーとはどのような植物か?使い方の歴史、カンファーの精油の香りや特徴、作用、使い方・活用法、使用する時の注意点などについて紹介していきます。
カンファー(ホワイトカンファー)ってどんな植物?
カンファーは中国や台湾、日本などに自生しているクスノキ科の常緑樹です。
樹高20m程度にもなる大型の樹木で、日本の巨木ランキングの上位のほとんどはカンファーが占めています。国内最大の樹木として国指定特別記念物に指定されている鹿児島県の蒲生八幡神社のカンファーは、樹高30m、幹回り24mもあるそうです。
日本においては主に西日本に自生、植栽され、耐寒性が低いため、栽培には関東以南が適しているとされ、植栽の北限は宮城県であると言われています。
カンファーの日本での開花時期は5~6月頃、小さなクリーム色の花をつけ、その後緑色の実をつけます。この実は秋ごろになると黒色になり、実の中に種が作られます。
カンファーの葉は厚く光沢があり、ちぎると清涼感のある香りがします。葉にはダニ室と呼ばれる1mm程度のふくらみがあり、そこにフシダニが棲んでいます。カンファーには防虫作用があるためほとんどの虫は寄り付かないのですが、フシダニなど限られた種類のダニがこのダニ室に生息しているそうです。
カンファーとフシダニは共生関係にあるとも言われていますが、関係性はまだはっきりわかっていません。


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カンファー(ホワイトカンファー)の使い方・活用法の歴史
カンファーを最初に薬用として活用したのはアラビア人であると言われており、6世紀頃には薬草、防腐剤として活用していたそうです。エジプトやギリシャでは不老不死の「霊薬」として扱われていたとも言われています。
日本でも江戸時代頃から薬として活用されており、昭和初期には強心剤として活用され、カンフル剤、という名で近代まで使用されていましたが、強心剤としての作用があるかどうか疑問視されるようになり使われなくなりました。
しかし現在でも外用薬としては活用されており、鼻づまり改善薬のヴィックスヴェポラップに配合されています。
薬以外では、樟脳の原料として、防虫作用があるため仏像や建築用の材料として、また大気汚染に強いため街路樹として活用されています。
樟脳は昭和37年までは、防虫剤やセルロイドの原料として重宝され専売制度が設けられ国の貴重な財源となっていました。しかしその後、ナフタリンなど安価な合成防虫剤が普及したため、現在は樟脳が使われる機会は減っています。
カンファー(ホワイトカンファー)精油の特徴
カンファー(ホワイトカンファー)精油の抽出方法
カンファーの木片から水蒸気蒸留法で精油を抽出します。精油は無色です。
カンファー(ホワイトカンファー)精油の香りの特徴
カンファーは、鼻にツンと刺激を感じる防虫剤に使う「樟脳」の匂いがします。
カンファー(ホワイトカンファー)精油の種類
アロマセラピーで精油のカンファーという場合には、ホワイトカンファーを指しますが、ブラウンカンファー、イエローカンファーという精油も存在します。
これらは同じ樹木から、またいずれも水蒸気蒸留法により抽出されますが、蒸留の温度や時間によって採れる成分が異なるためです。
なおブラウンカンファー、イエローカンファーには発がん性が示唆されるサフロールという成分が多く含有されているため、アロマセラピーで使うことはありません。
この二つのカンファーはほとんど流通してはいませんが、もし見かけたとしてもアロマセラピーに使うことはできませんのでご注意ください。
カンファー(ホワイトカンファー)精油の安全性
精油カンファー(ホワイトカンファー)には、精油名と同じカンファーという名前の成分が全体の4割程度含まれています。この成分はケトン類と呼ばれる芳香成分の一種です。
このケトン類には神経毒性がありますが、少量であれば、めまいのような不調感を感じる程度ですみ、大きな問題はないとされています。
しかし、ケトン類を大量に吸収し神経毒性の症状が重症になると昏睡状態にまで陥るとされています。
またケトン類は体に長く留まりやすい成分と言われており、長期間の連用をすると、肝臓や腎臓にダメージを与えるとされています。
このようにケトン類は神経毒性という危険性を持っていますので、ホワイトカンファーであっても希釈して低い濃度にし、連続しての使用は長くても一週間程度としてください。
カンファーとラヴィンサラ
カンファーと同じ学名を持つ精油にラヴィンサラがあります。
どちらも同じ植物から採れる精油ですが、気候や土壌などの生育環境や生産地など育つ環境の違いから含有する成分に大きな違いがあるため別の精油として扱われています。
カンファーの主成分はケトン類のカンファー、ラヴィンサラの主成分はオキサイド類の1.8シネオールです。精油を購入する時は精油名と成分表を確認してから購入しましょう。
カンファー(ホワイトカンファー)精油の香料・原料データ
英名 | Camphor カンファー |
和名 | 樟脳(しょうのう) |
学名 | Cinnamomum camphora |
別名 | カンフル |
科名 | クスノキ科 |
産地 | 中国、台湾、日本など |
精油の抽出部位 | 木部 |
ノート * | ミドル〜ベース |
精油の主な成分 | カンファー、1.8シネオール、α-ピネン、リモネンなど |
ブレンド相性 | ユーカリなどの樹木系、グレープフルーツなど柑橘系香りと相性が良いです。 |
*ノートは精油の揮発する時間や香りの持続する時間を表すものです。香り立ちが最も早いが持続時間が短いトップノート、香り立ちはゆっくりだが長い時間香り続けるベースノート、ちょうど中間の性質を持つミドルノートの3つに分類されます。
カンファー(ホワイトカンファー)の活用法
カンファー(ホワイトカンファー)だけでも香りを楽しめますが、他の精油を加えることでより香りが豊かになります。ブレンドにおすすめの精油も併せて紹介していますので、基本のレシピに足して使ってください。
レシピを活用する際は、カンファーの使用時の注意事項、ブレンドとして加える精油の使用時の注意事項のいずれかに該当する項目がないかどうか確認してください。
精油の成分に対する体の反応には個人差があります。気分不快を感じた場合は使用を中止してください。
芳香浴
精油の香りを室内に拡散させ香りを楽しむ方法です。
【レシピ】
カンファー・・・1滴
コットンに精油のカンファーを垂らす、もしくはアロマデフューザーを使って香りを拡散させます。
【おすすめのブレンド】
グレープフルーツ・・・2滴
グレープフルーツは肌につくと皮膚刺激を与える可能性がありますので、肌につけないようにしてください。
ルームスプレー
部屋中に香りを拡散させ香りを楽しむ方法です。スプレーを使う時はその都度、瓶をよく振ってください。スプレーは肌にはつけないようにしてください。
【レシピ】
精製水・・・8ml
無水エタノール・・・12ml
カンファー・・・5滴
無水エタノールに精油のカンファーを混ぜ、その後精製水を加えてよく混ぜます。混ぜ合わせた液体をスプレー式の遮光瓶に入れて使ってください。遮光瓶は風通しがよく、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。スプレーは2週間程度で使い切ってください。
【おすすめのブレンド】
ユーカリ・ラディアタ・・・7滴
ユーカリ・ラディアタは使用上の禁忌事項は特にありません。
カンファー(ホワイトカンファー)の禁忌・注意点
・妊娠中、授乳中の方、小児、乳幼児
カンファーには神経毒性が示唆されるケトン類が多くふくまれていますので、妊娠中、授乳中の方、小児、乳幼児への使用は控えてください。
・てんかん発作を起こしたことのある方
カンファーは中枢神経に刺激を与える可能性があり、その作用がてんかん発作を誘発するのではないか、と危惧されています。
そのため、てんかん発作を起こしたことのある方は使用を控えてください。