チャンパカ(アロマ精油・エッセンシャルオイル)の香り、特徴、使い方、禁忌・注意点など

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チャンパカは日本ではキンコウボクと呼ばれ、植物園などで観賞用に育てられています。

チャンパカの花は南国のリゾートを連想するような、強く甘いフローラル系の香りで、花から採れる精油はより濃厚で甘い香りがします。そのため、心をリラックスさせたい時に良い香りであるとされています。

チャンパカの精油は単体でもよい香りですが、他の香りと合わせて香水とすると、香り全体にエキゾチックな雰囲気や、高級感、華やかさを演出することができるため、主に香水用香料として活用されています。

ここではチャンパカとはどのような植物か?チャンパカの精油の香りや特徴、使い方・活用法や、使用する時の注意点などについて紹介します。

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チャンパカってどんな植物?

チャンパカはヒマラヤ地方原産の常緑樹で、樹高は10~15m程度、樹皮は灰色、葉は長さ15㎝程度、先端の尖った楕円形で、表面にやや光沢があります。

花はオレンジに近い濃い黄色で強く甘い香りがします。

花が終わると丸い実がブドウの房のように集合した形で実ります。

チャンパカの使い方・活用法の歴史

チャンパカは最も古い種子植物と言われており、9千年以上前のものとされる化石が発見されているそうです。

チャンパカが活用されるようになった年代は不明ですが、インドではチャンパカは富と繁栄の女神であるラクシュミの化身とされており、神聖なもの、富の象徴として扱われてきました。現在も寺院に植えたり、礼拝の時の捧げものとして活用されています。

バリでも神聖な樹木とされており、神の捧げものにチャンパカの花が活用されるそうです。

また、インド医学、中医学では根を吹き出物の治療に、樹皮を解熱剤に、花を腎臓の不調改善や目の炎症を鎮めるために活用していたと言われています。

日本に伝来した年代や活用の歴史については不明ですが、現在は新宿御苑や大阪咲くやこの花館など複数の植物園で観賞用として栽培されています。

世界各地では、現在主に香料として活用されており、JEAN PATOU(ジャン パトゥ)など高級香水メーカーの香水に使用されています。また、材木や観賞用植物としても活用されています。

チャンパカ精油の特徴

チャンパカ精油の抽出方法

チャンパカ精油は花から冷浸法(アンフルラージュ法)か有機溶剤抽出法で精油を抽出します。有機溶剤抽出法で抽出されたものはチャンパカアブソリュートと呼びます。

冷浸法(アンフルラージュ法)は作業に多大な労力と費用が掛かるため、現在はほとんど行われておらず、流通しているチャンパカ精油の多くは有機溶剤抽出法で抽出されています。

どちらの抽出法であっても、精油の香りや性質に大きな違いはなく、精油はオレンジ色です。

精油の香りの特徴

甘く濃厚な花の香りです。エキゾチックな香り、お香のような香りと表現されることもあります。

チャンパカの香料・原料データ

英名Champaca チャンパカ
和名金香木、金厚朴、金厚木 キンンコウボク
学名Michelia champaca ミケリア チャンパカ
別名チャンパカモクレン、チャムパー、レッドチャンパカ
科名モクレン科
産地インド、インドネシア、フィリピンなど
精油の抽出部位
ノート *ミドル
製油の主な成分リナロール、フェニルエチルアルコール、酢酸ベンジル、オイゲノール、ネロリドール、α-イオノン、β-イオノン、β-カリオフィレンなど
ブレンド相性ネロリなどフローラル系の香りやサンダルウッドなど樹木系の香りと相性が良いです。

*ノートは精油の揮発する時間や香りの持続する時間を表すものです。香り立ちが最も早いが持続時間が短いトップノート、香り立ちはゆっくりだが長い時間香り続けるベースノート、ちょうど中間の性質を持つミドルノートの3つに分類されます。

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チャンパカの活用法

チャンパカだけでも香りを楽しめますが、他の精油を加えることでより香りが豊かになります。ブレンドにおすすめの精油も併せて紹介していますので、基本のレシピに足して使ってください。

またレシピを活用する際は、チャンパカの使用時の注意事項、ブレンドとして加える精油の使用時の注意事項のいずれかに該当する項目がないかどうか確認してください。

精油の成分に対する体の反応には個人差があります。気分不快を感じた場合は使用を中止してください。

芳香浴

精油の香りを室内に拡散させ香りを楽しむ方法です。

【レシピ】
チャンパカ・・・1滴

コットンに精油のチャンパカを垂らす、もしくはアロマデフューザーを使って香りを拡散させます。

【おすすめのブレンド】
サンダルウッド・・・1滴

サンダルウッドは使用上の禁忌事項はとくにありません。

ルームスプレー

部屋中に香りを拡散させ香りを楽しむ方法です。スプレーを使う時はその都度、瓶をよく振ってください。スプレーは肌にはつけないようにしてください。

【レシピ】
精製水・・・8ml
無水エタノール・・・12ml
チャンパカ・・・2滴

無水エタノールに精油のチャンパカを混ぜ、その後精製水を加えてよく混ぜます。混ぜ合わせた液体をスプレー式の遮光瓶に入れて使ってください。遮光瓶は風通しがよく、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。スプレーは2週間程度で使い切ってください。

【おすすめのブレンド】
ネロリ・・・3滴

ネロリは女性ホルモンの分泌に影響を与える可能性があります。女性ホルモンの分泌の変動は妊娠の維持、出産に関りますので妊娠中の方は使用を控えてください。

チャンパカの禁忌・注意点

・妊娠中の方
チャンパカに含まれるβ-カリオフィレンは女性ホルモンの分泌に影響を与える可能性があります。女性ホルモンの分泌の変動は妊娠の維持、出産に関りますので妊娠中の方は使用を控えてください。

・授乳中の方
チャンパカに含まれるオイゲノールには肝臓に負担を与える可能性が、イオノンには神経毒性があるとされています。いずれも含有量は多くありませんが授乳中の方は使用を控えてください。

・敏感肌の方
チャンパカに含まれるオイゲノールは皮膚に刺激を与える可能性がありますので、敏感肌の方は肌につける使い方は控えてください。


チャンパカ 12ml
アロマ 精油 エッセンシャルオイル

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