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カナンガはイランイランの仲間で、外見や植物に含有されている成分、抽出される精油の香りや性質がよく似ています。
アロマセラピーにおいてはイランイラン精油の方がメジャーな存在であるため、カナンガ精油の流通量は少ないですが、価格はイランイランよりも安価です。
カナンガ精油は南国を連想するような甘い花の香りで、不安や緊張を強く感じる時や心が塞ぎ込む時に役立つ香りとされています。
ここではカナンガとはどのような植物か?カナンガの精油の香りや特徴、使い方・活用法や、使用する時の注意点などについて紹介します。
カナンガってどんな植物?
カナンガは東南アジアの熱帯気候地域原産の樹木です。
樹高は10〜30m、葉の大きさは20cm程度、葉の形は先端の尖った楕円形です。
開花の時期になると枝から細い枝が伸び、その先端に蕾ができます。
花びらの数は6枚程度、やや肉厚で長さは10cm程度、細長くクネクネとした形で枝から垂れ下がるように咲きます。
花の色は開花した時は黄緑色ですが、時間の経過とともに黄色に変わっていきます。
花に甘い香りがあり、花が黄色になってから枯れ始める頃に最も強く香ります。
カナンガの使い方・活用法の歴史
カナンガは活用の年代や具体的な使用方法は不明ですが、東南アジアの熱帯気候地域ではマラリアなどの感染症の治療に活用されていたと言われています。
また、花は見た目が華やかで香りも良いことから、祝い事の際に装飾としても活用されていたそうです。
現在は世界各地で、石鹸や化粧品などの香料として活用されています。
カナンガ精油の特徴
カナンガ精油の抽出方法
カナンガの花から水蒸気蒸留法で精油を抽出します。精油は黄色〜オレンジ色です。
カナンガ精油の香りの特徴
甘い花の香りに青々とした草の香りが加わったような香りです。
カナンガ精油の香料・原料データ
英名 | Cananga カナンガ |
和名 | – |
学名 | Cananga odorata forma macrophylla カナンガ オドラータ フォールマ マクロフィラ |
別名 | – |
科名 | バンレイシ科 |
産地 | マレーシア、フィリピン、ジャワなど |
精油の抽出部位 | 花 |
ノート * | ベース |
精油の主な成分 | β-カリオフィレン、α-カリオフィレン、ファルネセン、δ-カジネン、γ-カジネン、ベンゾイン酸ベンジル、リナロールなど |
ブレンド相性 | シルバーファーなど樹木系の香りやジャスミンなどフローラル系の香りと相性が良いです。 |
*ノートは精油の揮発する時間や香りの持続する時間を表すものです。香り立ちが最も早いが持続時間が短いトップノート、香り立ちはゆっくりだが長い時間香り続けるベースノート、ちょうど中間の性質を持つミドルノートの3つに分類されます。
カナンガの活用法
カナンガだけでも香りを楽しめますが、他の精油を加えることでより香りが豊かになります。ブレンドにおすすめの精油も併せて紹介していますので、基本のレシピに足して使ってください。
またレシピを活用する際は、カナンガの使用時の注意事項、ブレンドとして加える精油の使用時の注意事項のいずれかに該当する項目がないかどうか確認してください。
精油の成分に対する体の反応には個人差があります。気分不快を感じた場合は使用を中止してください。
芳香浴
精油の香りを室内に拡散させ香りを楽しむ方法です。
【レシピ】
カナンガ・・・1滴
コットンに精油のカナンガを垂らす、もしくはアロマデフューザーを使って香りを拡散させます。
【おすすめのブレンド】
ジャスミン・・・1滴
ジャスミンはエストロゲンという女性ホルモンの分泌に影響を与える可能性があります。
女性ホルモンの変動は妊娠の維持、出産にかかわりますので妊娠中の方は使用を控えてください。子宮筋腫などエストロゲンの変動により症状が悪化する病気をお持ちの方も使用を控えてください。
ルームスプレー
部屋中に香りを拡散させ香りを楽しむ方法です。スプレーを使う時はその都度、瓶をよく振ってください。スプレーは肌にはつけないようにしてください。
【レシピ】
精製水・・・8ml
無水エタノール・・・12ml
カナンガ・・・4滴
無水エタノールに精油のカナンガを混ぜ、その後精製水を加えてよく混ぜます。混ぜ合わせた液体をスプレー式の遮光瓶に入れて使ってください。遮光瓶は風通しがよく、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。スプレーは2週間程度で使い切ってください。
【おすすめのブレンド】
シルバーファー・・・8滴
シルバーファーは肌につくと皮膚刺激を与える可能性がありますので、肌につけないようにしてください。
カナンガの禁忌・注意点
・敏感肌の方、アレルギー体質の方
カナンガは敏感肌の方や、アレルギーを起こしやすい体質の方に対して、感作反応(アレルギー反応)を引き起こす性質がある可能性があります。敏感肌の方やアレルギー体質の方は使用を控えてください。
・妊娠中の方
カナンガに含まれているβ-カリオフィレンは女性ホルモンの分泌に影響を与える可能性があります。女性ホルモンの変動は妊娠の維持、出産にかかわりますので妊娠中の方は使用を控えてください。