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グレープフルーツの精油にはホワイトグレープフルーツから採れる精油と、ピンクグレープフルーツから採れる精油がありますが、ホワイトグレープフルーツ精油の方が流通量が多く、ただ単にグレープフルーツ精油、と呼ぶ場合はホワイトグレープフルーツ精油を指すことが多いです。
この二つの精油は成分構成に若干の違いはありますが性質は似ており、作用や活用法についてはほぼ同じです。
ただ、グレープフルーツの独特の苦みのある香りと味の素であるヌートカトンという成分はホワイトの方に多く含まれまれ、ヌートカトンは交感神経を活性化させ、気持ちを前向きにしたり、肥満を抑制させる、と言われているため、ヌートカトンの作用を活用したい時はホワイトグレープフルーツの方がより適しています。
そのためここでは、グレープフルーツとはどのような植物か?グレープフルーツの精油にはどのような作用や香り、特徴、使い方・活用法、使用する時の注意事項についてホワイトグレープフルーツとピンクグレープフルーツに共通するものを紹介していきます。
グレープフルーツってどんな植物?
グレープフルーツは1750年頃に西インド諸島のバルバドス島で発見されたミカン科の樹木です。
起源ははっきりとしていませんが、文旦(ブンタン)の突然変異か、文旦とスイートオレンジの自然交配によって発生したのではないか、と言われています。
グレープフルーツの樹高は5m程度、日本での開花時期は春から初夏頃で、5㎝程度の白い花を咲かせ、花が終わると直径15㎝程度の果実を実らせます。
一つの枝にまとまって実をつける様子が、ブドウの房のように見えることからグレープフルーツという名がついたと言われています。
グレープフルーツは寒さに弱く、日本の気候には適していません。関東以南であれば、屋外でもある程度育ちますが、大きな実をつける位までに成長させることは難しいです。

【ホワイトグレープフルーツ】

【ピンクグレープフルーツ】

グレープフルーツの使い方・活用法の歴史
グレープフルーツは西インド諸島で発見されたのち、アメリカに伝わり、気候や土壌が適していたフロリダなどで大規模な商業生産が始まったそうです。
現在アメリカでは、食用、香料の原料として活用されるだけではなく、主要な輸出品として活用されています。
日本には大正~昭和初期頃に伝わったとされ、当時は輸入数が制限されていたため高級なフルーツとして販売されていました。しかし、1971年に輸入が自由化され、安価で購入できるようになりました。
現在日本で流通しているグレープフルーツは輸入品で、フロリダ産の果肉が白いホワイト種のマーシュという品種が最も多く流通していると言われています。
日本では食用としてだけでなく、食品の香り付けや洗剤などの香料としても活用されています。

グレープフルーツ アロマキャンドル

グレープフルーツ オーガニック
精油 アロマ エッセンシャルオイル

グレープフルーツ
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グレープフルーツ精油の特徴
グレープフルーツ精油の抽出方法
グレープフルーツの果皮から圧搾法で精油を抽出します。
ホワイトグレープフルーツ精油は緑がかった黄色、ピンクグレープフルーツはオレンジがかった黄色です。
グレープフルーツ精油の香りの特徴
グレープフルーツの精油は、グレープフルーツの果実そのものに近い香りで、柑橘の酸味に少し苦みが加わったような香りです。
グレープフルーツ精油の香料・原料データ
英名 | Grapefruit グレープフルーツ |
和名 | 葡萄柚(ぶどうとう) |
学名 | Citrus paradisi |
別名 | ポメロ、トローニャ、パンプルムース |
科名 | ミカン科 |
産地 | アメリカ、ブラジル、イスラエルなど |
精油の抽出部位 | 果皮 |
ノート * | トップ |
精油の主な成分 | リモネン、α-ピネン、ミルセン、ネラール、ヌートカトン、フロクマリン類など |
ブレンド相性 | どの系統の香りとも相性が良いです。 |
*ノートは精油の揮発する時間や香りの持続する時間を表すものです。香り立ちが最も早いが持続時間が短いトップノート、香り立ちはゆっくりだが長い時間香り続けるベースノート、ちょうど中間の性質を持つミドルノートの3つに分類されます。
グレープフルーツの活用法
グレープフルーツだけでも香りを楽しめますが、他の精油を加えることでより香りが豊かになります。ブレンドにおすすめの精油も併せて紹介していますので、基本のレシピに足して使ってください。
レシピを活用する際は、グレープフルーツの使用時の注意事項、ブレンドとして加える精油の使用時の注意事項のいずれかに該当する項目がないかどうか確認してください。
精油の成分に対する体の反応には個人差があります。気分不快を感じた場合は使用を中止してください。
芳香浴
精油の香りを室内に拡散させ香りを楽しむ方法です。
【レシピ】
グレープフルーツ・・・2滴
コットンに精油のグレープフルーツを垂らす、もしくはアロマデフューザーを使って香りを拡散させます。
【おすすめのブレンド】
リンデン・・・1滴
リンデンは使用上の禁忌事項は特にありません。
ルームスプレー
部屋中に香りを拡散させ香りを楽しむ方法です。スプレーを使う時はその都度、瓶をよく振ってください。スプレーは肌にはつけないようにしてください。
【レシピ】
精製水・・・8ml
無水エタノール・・・12ml
グレープフルーツ・・・7滴
無水エタノールに精油のグレープフルーツを混ぜ、その後精製水を加えてよく混ぜます。混ぜ合わせた液体をスプレー式の遮光瓶に入れて使ってください。遮光瓶は風通しがよく、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。スプレーは2週間程度で使い切ってください。
【おすすめのブレンド】
ティーツリー・・・5滴
ティーツリーは肌につくと皮膚刺激を与える可能性がありますので、肌につけないようにしてください。
グレープフルーツの禁忌・注意点
・敏感肌の方
グレープフルーツに含まれるリモネンは皮膚刺激を与える場合がありますので、敏感肌の方は使用を控えてください。また、それ以外の方も使用中に肌に異常を感じた場合は、すぐに使用を中止し、ぬるま湯で洗い流してください。
・日中使用する時
グレープフルーツに含有されているフロクマリン類には、精油を肌につけて紫外線に当たると皮膚に炎症を起こす、光毒性という性質があります。日中に使用する場合は精油を使用した後、日焼け止めを塗るなどUVケアを行ってください。