山椒(サンショウ)アロマ精油・エッセンシャルオイルの香り、特徴、使い方、禁忌・注意点など

アロマ精油・エッセンシャルオイル

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山椒(サンショウ)の椒という字は芳しい、良い香りという意味で、山に生えている良い香りを持つ植物という意味で名付けられたと言われています。

山椒にはいくつかの品種がありますが、現在精油として流通しているものの多くは葡萄山椒か朝倉山椒を原料とした精油です。

朝倉山椒の方が強い香りだと言われていますが、精油の使用上の注意事項や禁忌事項に違いはありません。

まだ歴史の浅い精油でアロマセラピーではあまり使われていませんが、スパイシーな香りにほんのりとレモンの香りが合わさったような良い香りで、リフレッシュしたいときに良い香りとされています。

ここでは山椒とはどのような植物か?使い方の歴史、山椒の精油の香りや特徴、作用、使い方・活用法、使用する時の注意点などについて紹介していきます。

 

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山椒(サンショウ)ってどんな植物?

葡萄山椒は日本や朝鮮半島が原産、朝倉山椒は日本が原産の落葉樹で、どちらもミカン科サンショウ属に属する植物です。

サンショウ属は雌雄異株(雄花だけが咲く雄株と雌花だけが咲く雌株がある植物)で、枝には鋭い棘があるという特徴を持っていますが、朝倉山椒はサンショウ属としては珍しく、雌雄同種(1つの木に雄花も雌花も咲く植物)で、棘もありません。

どちらも樹高は1〜3m、樹皮は黒っぽい茶色です。

葉は楕円形で、葉の周囲が少し波打つような形になっています。

花は黄色で、直径は5mm程度、枝の先端に数個まとまって咲き、花が終わると丸い身が実ります。実は若いうちは緑色で熟すと赤色になります。

【朝倉山椒】


 

【葡萄山椒】

山椒(サンショウ)の使い方・活用法の歴史

山椒は、日本では縄文時代から活用されていたと考えられています。ただ、縄文時代の土器から山椒の一部が発見されているものの、当時の具体的な活用法はわかっていません。

奈良時代には食用として活用されていたと考えられていますが、この頃は生姜と山椒のことをどちらもハジカミという名前で呼んでいたため、実際に使われていたのが生姜なのか、山椒なのか判別が難しいです。

江戸時代になると山椒という呼び名が一般的になり、栽培も行われ、胃腸の不調を治す薬や食品の風味付け、お茶として活用されるようになりました。ただ、将軍や大名に献上するような高級品で庶民が気軽に使えるものではありませんでした。

明治時代頃から栽培技術が向上し安定して収穫できるようになり、徐々に一般市民の間にも普及していきました。

現在は主に日本で食用品として活用されており、葉は木の芽として料理の風味付けや飾り付けに、若い実は実山椒や青山椒、花は花山椒と呼ばれ佃煮などの料理に、熟してはじけた実の外皮はスパイスとして活用されています。

 

 

山椒(サンショウ)精油の特徴

山椒精油の抽出方法

山椒の小枝や軸を水蒸気蒸留し精油を抽出します。精油は無色です。

山椒精油の香りの特徴

スパイシーな山椒の香りとレモンの香り、ほんのりと甘い香りが合わさったような香りです。

山椒精油の香料・原料データ

英名Japanese pepper ジャパニーズペッパー
和名山椒 サンショウ
葡萄山椒 ブドウサンショウ
朝倉山椒 アサクラサンショウ
学名【葡萄山椒】Zanthoxylum piperitum ザントキシルム ピペリタム
【朝倉山椒】Zanthoxylum piperitum DC forma inerme Makino ザントキシルム ピペリタム ディーシー フォールマ イネルメ マキノ
別名ハジカミ、ナルハジカミ、ナリハジカミ
科名ミカン科
産地オーストラリア
精油の抽出部位小枝、軸
ノート *トップ〜ミドル
精油の主な成分β-フェランドレン、リモネン、酢酸ネリルなど
ブレンド相性レモンなど柑橘系の香りやジンジャーなどスパイス系の香りと相性が良いです。

*ノートは精油の揮発する時間や香りの持続する時間を表すものです。香り立ちが最も早いが持続時間が短いトップノート、香り立ちはゆっくりだが長い時間香り続けるベースノート、ちょうど中間の性質を持つミドルノートの3つに分類されます。

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山椒(サンショウ)の活用法

山椒(サンショウ)だけでも香りを楽しめますが、他の精油を加えることでより香りが豊かになります。ブレンドにおすすめの精油も併せて紹介していますので、基本のレシピに足して使ってください。

レシピを活用する際は、山椒の使用時の注意事項、ブレンドとして加える精油の使用時の注意事項のいずれかに該当する項目がないかどうか確認してください。

精油の成分に対する体の反応には個人差があります。気分不快を感じた場合は使用を中止してください。

芳香浴

精油の香りを室内に拡散させ香りを楽しむ方法です。

【レシピ】
山椒・・・2滴

コットンに精油の山椒を垂らす、もしくはアロマデフューザーを使って香りを拡散させます。

【おすすめのブレンド】
ジンジャー・・・1滴

ジンジャーは肌につくと皮膚刺激を与える可能性がありますので、肌につけないようにしてください。

ルームスプレー

部屋中に香りを拡散させ香りを楽しむ方法です。スプレーを使う時はその都度、瓶をよく振ってください。スプレーは肌にはつけないようにしてください。

【レシピ】
精製水・・・8ml
無水エタノール・・・12ml
山椒・・・7滴

無水エタノールに精油の山椒を混ぜ、その後精製水を加えてよく混ぜます。混ぜ合わせた液体をスプレー式の遮光瓶に入れて使ってください。遮光瓶は風通しがよく、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。スプレーは2週間程度で使い切ってください。

【おすすめのブレンド】
レモン・・・5滴

レモンは肌につくと皮膚刺激を与える可能性がありますので、肌につけないようにしてください。

山椒の禁忌・注意点

・敏感肌の方
山椒に含まれるリモネンは皮膚刺激を与える可能性がありますので、敏感肌の方は皮膚に塗布する使い方は控えてください。


山椒(サンショウ)
精油 アロマ エッセンシャルオイル

 

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