ニオイコブシ(匂辛夷)アロマ精油・エッセンシャルオイルの香り、特徴、使い方、禁忌・注意点など

アロマ精油・エッセンシャルオイル

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ニオイコブシ(匂辛夷)はモクレン科のコブシという植物の一種です。

コブシという名前の由来は蕾が子供の握り拳に似ているからだとか、実が握り拳のような形だからと言われており、匂いが強いコブシという意味でニオイコブシと呼ばれるようになりました。

香りが良いことから日本で精油が作られるようになりましたが、山の標高の高い場所に自生しているため原料の採取に手間がかかることや、採油率(原料から精油が取れる割合)が低いことから一般的な精油と比べると高価です。

ニオイコブシ精油は樹木や柑橘、スパイスの香りなど様々な香りの要素を持っており、気持ちを落ち着かせたい時や冬の体調管理に役立つとされています。

ここではニオイコブシ(匂辛夷)とはどのような植物か?使い方の歴史、ニオイコブシ(匂辛夷)の精油の香りや特徴、作用、使い方・活用法やブレンドレシピ、使用する時の注意点・禁忌などを紹介します。

 

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ニオイコブシ(匂辛夷)ってどんな植物?

ニオイコブシ(匂辛夷)は日本原産の落葉樹です。

北海道と沖縄を除く地域に自生しており、平地ではなく少し標高の高い場所にある傾斜地に多く見られます。

樹高は3〜10m、樹皮は灰褐色、葉は先端の尖った卵型で表側は明るい緑色、裏側は少し白っぽい緑色です。若い葉は少し赤みがかった色をしているものもあります。

花の大きさは10㎝程度、白色の花弁が6枚、花の中心に黄緑色の雌しべと黄色の雄しべがあります。

花が終わると丸い実の集合体のような、歪な楕円形の実が実ります。実は若いうちは緑色で熟すにつれ赤色、黒色と変化していきます。

ニオイコブシ(匂辛夷)の袋果実

 
ニオイコブシ(匂辛夷)の花芽

 

ニオイコブシ(匂辛夷)の使い方・活用法の歴史

ニオイコブシ(匂辛夷)はいつ頃からかは不明ですが、主に東北地方で「田打ち桜」として親しまれてきました。

田打ち桜とは田植えの時期を知らせる桜という意味で、田打ち桜の開花が田植え開始の目安とされていました。

田打ち桜はシダレザクラやヤマザクラといった桜を指すこともありますが、桜の開花時期は地域によって異なるため、東北など複数の地域では春先に咲くニオイコブシのことを田打ち桜と呼び、田植え開始の目安としてきました。

また、こちらも開始年代は不明ですが蕾は辛夷(シンイ)、または和辛夷(ワシンイ)という生薬として活用されており、現在も鼻炎や頭痛の症状緩和を目的に活用されています。

現在は主に日本で庭木や生薬、香料原料として活用されています。

 

 

ニオイコブシ(匂辛夷)精油の特徴

ニオイコブシ(匂辛夷)精油の抽出方法

ニオイコブシの枝や葉を水蒸気蒸留し精油を抽出します。

ニオイコブシ(匂辛夷)精油の香りの特徴

樹木や柑橘の香りと、ほんのりとシナモンのようなスパイシーな香りが感じられます。

ニオイコブシ(匂辛夷)精油の香料・原料データ

英名Willow-leafed magnolia ウィローリーフドマグノリア
和名田虫葉 タムシバ
学名Magnolia salicifolia マグノリア サリシフォリア
別名ニオイコブシ、カムシバ、サトウシバ
科名モクレン科
産地日本
精油の抽出部位枝、葉
ノート *ミドル
精油の主な成分1.8-シネオール、サフロール、リモネン、サビネン、カンフェン、β-ピネン、シトラール、オイゲノールなど
ブレンド相性レモンなど柑橘系の香りやスギなど樹木系の香りと相性が良いです。

*ノートは精油の揮発する時間や香りの持続する時間を表すものです。香り立ちが最も早いが持続時間が短いトップノート、香り立ちはゆっくりだが長い時間香り続けるベースノート、ちょうど中間の性質を持つミドルノートの3つに分類されます。

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ニオイコブシ(匂辛夷)精油の活用法

ニオイコブシ(匂辛夷)けでも香りを楽しめますが、他の精油を加えることでより香りが豊かになります。ブレンドにおすすめの精油も併せて紹介していますので、基本のレシピに足して使ってください。

なおレシピを活用する際は、ニオイコブシ(匂辛夷)の使用時の注意事項、ブレンドとして加える精油の使用時の注意事項のいずれかに該当する項目がないかどうか確認してください。

精油の成分に対する体の反応には個人差があります。気分不快を感じた場合は使用を中止してください。

芳香浴

精油の香りを室内に拡散させ香りを楽しむ方法です。

【レシピ】
ニオイコブシ(匂辛夷)・・・2滴

コットンに精油のニオイコブシ(匂辛夷)を垂らす、もしくはアロマデフューザーを使って香りを拡散させます。

【おすすめのブレンド】
スギ・・・1滴
スギは肌につくと皮膚刺激を与える可能性がありますので、肌につけないようにしてください。

ルームスプレー

部屋中に香りを拡散させ香りを楽しむ方法です。スプレーを使う時はその都度、瓶をよく振ってください。スプレーは肌にはつけないようにしてください。

【レシピ】
精製水・・・8ml
無水エタノール・・・12ml
ニオイコブシ(匂辛夷)・・・5滴

無水エタノールに精油のニオイコブシ(匂辛夷)を混ぜ、その後精製水を加えてよく混ぜます。混ぜ合わせた液体をスプレー式の遮光瓶に入れて使ってください。遮光瓶は風通しがよく、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。スプレーは2週間程度で使い切ってください。

【おすすめのブレンド】
レモン・・・7滴

レモンは肌につくと皮膚刺激を与える可能性がありますので、肌につけないようにしてください。

ニオイコブシ(匂辛夷)精油の禁忌・注意点

・敏感肌の方
ニオイコブシ(匂辛夷)にはリモネンなど皮膚刺激を与える可能性がある成分が複数入っていますので、敏感肌の方は皮膚に塗布するような使い方は控えてください。

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