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バーベナとはクマツヅラ科の植物の総称です。
レモンバーベナは葉にレモンのような香りがあることから、レモンの香りがするクマツヅラ科の植物という意味でレモンバーベナと名付けられました。
レモンバーベナ精油はほんのりと甘さのあるレモンの香りで、リラックスしたい時に役立つ香りであるとされています。
葉から精油が抽出されますが、採油率(原料から精油が採れる割合)が低く精油を作るのに大量の葉が必要であるため、高価な精油となっています。
ここではレモンバーベナとはどのような植物か?レモンバーベナの精油の香りや特徴、使い方・活用法や、使用する時の注意点などについて紹介します。
レモンバーベナってどんな植物?
レモンバーベナは南アメリカ原産の落葉低木で、現在はヨーロッパにも分布しています。
寒さに弱いため日本では屋外での栽培は難しいですが、室内で越冬させられれば日本でも栽培できます。
樹高は1~3m、茎は若いうちは緑色で、成熟すると茶色になります。茎は枝分かれしながら伸びていきます。
葉の大きさは幅1㎝程度、長さ10㎝程度で、色は明るい緑色です。葉にレモンの香りがあり、葉が枯れてしまっても長い間レモンの香りが残っています。
花は白や薄紫、薄ピンク色で、小さな花が茎の先端に円錐形に集合して咲き、花が終わると種が実ります。
レモンバーベナの使い方・活用法の歴史
レモンバーベナはいつから活用されているか不明ですが、南アメリカでは神聖な草として祭壇に捧げたり、お茶にしたりしていたそうです。
また、どのような薬効が期待されていたかは不明ですが薬草としても活用されていたと言われています。
ヨーロッパに伝わったのは18世紀、フランスの植物学者フィリベール・コメルソンがアルゼンチンでレモンバーベナを発見、採取して持ち帰ったことが最初であると言われています。
ただこの時はレモンバーベナについて正式に発表しなかったため一般に知られることはなく、その後スペイン人の植物学者カシミーロ・ゴメス・オルテガの発表により広く知られるようになりました。
当時ヨーロッパでは料理用ハーブや、ハーブティーとして活用しており、ハーブティーは嗜好品としてだけではなく、安産になるお茶としても飲まれていたそうです。
また、フィンガーボウル(食後に指を洗うための水をいれた食器)に入れて食事中に香りを楽しんだりもしていたそうです。
日本に伝わった時期は不明ですが、明治時代にコレラが流行った際、感染予防に良い草として販売されていたそうです。
現在は料理用ハーブやハーブティーとして活用されています。ハーブティーはレモンの香りとほんのり甘い味が人気で、ハーブティーの女王と呼ばれています。
石鹸や香水用香料としても活用されており、ロクシタンのヴァーベナオードトワレやアトリエプロバンスのレモンヴァーベナオードトワレなどに配合されています。
「レモンバーベナ」ハーブティー茶葉
【公式】ロクシタン L’OCCITANE
ヴァーベナ リーフソープ 化粧石けん
【公式】ロクシタン L’OCCITANE
ヴァーベナ オードトワレ 香水
レモンバーベナ精油の特徴
レモンバーベナ精油の抽出方法
レモンバーベナの葉から水蒸気蒸留法で精油を抽出します。精油はオリーブ色です。
レモンバーベナ精油の香りの特徴
レモンのような爽やかな香りです。レモンより少し甘みが強く、優しい印象の香りです。
レモンバーベナ精油の香料・原料データ
英名 | Lemon verbena レモンバーベナ |
和名 | 香水木 コウスイボク |
学名 | Lippia citriodora リピア キトリオドラ Aloysia triphylla アロイシア トリフィラ |
別名 | 防臭木(ボウシュウボク)、ベルベーヌ |
科名 | クマツヅラ科 |
産地 | チリ、アルゼンチン、アルジェリア、モロッコなど |
精油の抽出部位 | 葉 |
ノート * | トップ~ミドル |
精油の主な成分 | リモネン、シトラール、1.8シネオール、β-カリオフィレン、シトロネロール、トランス-β-オシメン、サビネンなど |
ブレンド相性 | ローズ・オットーなどフローラル系の香りやベルガモットなど柑橘系の香りと相性が良いです。 |
*ノートは精油の揮発する時間や香りの持続する時間を表すものです。香り立ちが最も早いが持続時間が短いトップノート、香り立ちはゆっくりだが長い時間香り続けるベースノート、ちょうど中間の性質を持つミドルノートの3つに分類されます。
レモンバーベナの活用法
レモンバーベナだけでも香りを楽しめますが、他の精油を加えることでより香りが豊かになります。ブレンドにおすすめの精油も併せて紹介していますので、基本のレシピに足して使ってください。
またレシピを活用する際は、レモンバーベナの使用時の注意事項、ブレンドとして加える精油の使用時の注意事項のいずれかに該当する項目がないかどうか確認してください。
精油の成分に対する体の反応には個人差があります。気分不快を感じた場合は使用を中止してください。
芳香浴
精油の香りを室内に拡散させ香りを楽しむ方法です。
【レシピ】
レモンバーベナ・・・2滴
コットンに精油のレモンバーベナを垂らす、もしくはアロマデフューザーを使って香りを拡散させます。
【おすすめのブレンド】
ローズ・オットー・・・1滴
ローズ・オットーは女性ホルモンの分泌に影響を与える可能性があります。女性ホルモンの変動は妊娠の維持や出産に関りますので妊娠中の方は使用を控えてください。
ルームスプレー
部屋中に香りを拡散させ香りを楽しむ方法です。スプレーを使う時はその都度、瓶をよく振ってください。スプレーは肌にはつけないようにしてください。
【レシピ】
精製水・・・8ml
無水エタノール・・・12ml
レモンバーベナ・・・8滴
無水エタノールに精油のレモンバーベナを混ぜ、その後精製水を加えてよく混ぜます。混ぜ合わせた液体をスプレー式の遮光瓶に入れて使ってください。遮光瓶は風通しがよく、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。スプレーは2週間程度で使い切ってください。
【おすすめのブレンド】
ベルガモット・・・4滴
ベルガモットは肌につくと皮膚刺激を与える可能性がありますので、肌につけないようにしてください。
レモンバーベナの禁忌・注意点
・妊娠中の方
レモンバーベナに含まれるβ-カリオフィレンは女性ホルモンの分泌に影響を与える可能性があります。女性ホルモンの変動は妊娠の維持や出産に関りますので妊娠中の方は使用を控えてください。
・敏感肌の方
レモンバーベナに含まれるリモネンなどは皮膚刺激を与える可能性がありますので、敏感肌の方は肌に塗布するような使い方は控えてください。