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ホワイトセージはシソ科のセージという植物の一種です。
セージという名前はラテン語で健康を意味するsalvus(サルヴス)または救いや治癒という意味のsalvare(サルヴァーレ)が語源で、イギリスに伝わり英語になる際に、sage(セージ)という発音になったと言われており、ホワイトセージは他のセージの品種と比べると草全体が白っぽい色をしていることから、白い色のセージという意味でホワイトセージと名付けられたそうです。
ホワイトセージ精油は一般的にはアロマセラピーで使うことは少なく、あまり流通していませんが、空間の穢れを払うことや、心の浄化に役立つ香りとされています。
ここではホワイトセージとはどのような植物か?ホワイトセージの精油の香りや特徴、使い方・活用法や、使用する時の注意点などについて紹介します。
ホワイトセージってどんな植物?
ホワイトセージはアメリカのカリフォルニア州が原産地の多年草です。
乾燥した土地や、栄養の少ない痩せた土地でも生育可能で、カリフォルニア州からメキシコのソノラ州にかけて広がるソノラ砂漠にも自生しています。
草丈は1.3m~2m程度、葉の形は細長い楕円形で、大きさは5㎝程度です。
茎は中空になっており、根元に近い部分は木のような質感になっています。
若い茎や葉の表面には産毛のような白色の毛が生えており、草全体が緑色に白っぽい膜がかかったような色に見えます。葉や茎は乾燥すると、さらに白い色になります。
花の季節になると根元から花茎(かけい)と呼ばれる葉のついていない茎が伸び、その先端に白や薄紫色の小花が複数咲きます。
花は唇形花(しんけいか)という形で、花びらは上下に分かれてついており、茎に近い部分は筒状で、先端部にいくにつれ広がるような形をしています。
ホワイトセージの使い方・活用法の歴史
ホワイトセージは10世紀頃から、アメリカのネイティブインディアンに霊的な力をもつ植物として扱われており、精霊や先祖の霊を呼ぶ儀式の時に使われていたそうです。
また、空間や土地の穢れを払って浄化したい時に行われるスマッジという儀式にも活用されていました。
スマッジは乾燥させた植物を燻し、出てくる煙によって穢れを浄化させる方法で、強い香りを持つホワイトセージは特に霊的な力や浄化力の強い植物として扱われていたそうです。
現在も世界各地で、主にスマッジに活用されており、スマッジ用のドライハーブが販売されています。
ドライハーブには、リーフタイプ(葉のみを乾燥させたもの)、クラスター(葉が茎に付いたままの状態で乾燥させたもの)、バンドル(葉の付いた長い茎を数本束ねたもの)の3種類があり、リーフよりもクラスター、クラスターよりもバンドルのほうが、浄化力が高いとされています。
高品質 無農薬 ホワイトセージ 枝無しリーフ
カリフォルニア産 浄化用 お香に スマッジング
ホワイトセージ 浄化用枝付き クラスター
THE EARTH GRACE 無農薬カリフォルニア産
セージの葉 枝付きリーフ
ホワイトセージ バンドル
お香 スマッジング
スマッジは正式にはドライハーブを燻すという方法で行いますが、近年はより気軽に行えるようにと、ホワイトセージ入りのキャンドルやお香、ホワイトセージ精油入りのルームスプレーなども販売されています。
ホワイトセージ 浄化用miniキャンドル
【天然成分100% 浄化・ソイキャンドル】
ホワイトセージ 浄化用 スプレー
クリスタル 水晶 入り スプレー
浄香 ホワイトセージ
ホワイトセージ 天然成分100% USA産
アロマ 精油 エッセンシャルオイル
ホワイトセージ精油の特徴
ホワイトセージ精油の抽出方法
ホワイトセージの全草(花、葉、茎)から水蒸気蒸留法で精油を抽出します。精油は無色~薄い黄色です。
ホワイトセージ精油の香りの特徴
シャープな草の香りにスパイシーさが加わったような香りです。ヨモギのような香りや、消毒のような薬っぽい匂いもほんのりと感じられます。
ホワイトセージ精油の香料・原料データ
英名 | White sage ホワイトセージ |
和名 | - |
学名 | Salvia apiana サルビア アピアナ |
別名 | セイクリッドセージ、ビーセージ |
科名 | シソ科 |
産地 | アメリカ、メキシコなど |
精油の抽出部位 | 全草 |
ノート * | トップ~ミドル |
精油の主な成分 | 1.8シネオール、カンファー、α-ピネン、β-ピネン、テルピノレン、カンフェン、ミルセンなど |
ブレンド相性 | ラベンダーなどフローラル系の香りやグレープフルーツなど柑橘系の香りと相性が良いです。 |
*ノートは精油の揮発する時間や香りの持続する時間を表すものです。香り立ちが最も早いが持続時間が短いトップノート、香り立ちはゆっくりだが長い時間香り続けるベースノート、ちょうど中間の性質を持つミドルノートの3つに分類されます。
ホワイトセージの活用法
ホワイトセージだけでも香りを楽しめますが、他の精油を加えることでより香りが豊かになります。ブレンドにおすすめの精油も併せて紹介していますので、基本のレシピに足して使ってください。
またレシピを活用する際は、ホワイトセージの使用時の注意事項、ブレンドとして加える精油の使用時の注意事項のいずれかに該当する項目がないかどうか確認してください。
精油の成分に対する体の反応には個人差があります。気分不快を感じた場合は使用を中止してください。
芳香浴
精油の香りを室内に拡散させ香りを楽しむ方法です。
【レシピ】
ホワイトセージ・・・1滴
コットンに精油のホワイトセージを垂らす、もしくはアロマデフューザーを使って香りを拡散させます。
【おすすめのブレンド】
グレープフルーツ・・・2滴
グレープフルーツは肌につくと皮膚刺激を与える可能性がありますので、肌につけないようにしてください。
ルームスプレー
部屋中に香りを拡散させ香りを楽しむ方法です。スプレーを使う時はその都度、瓶をよく振ってください。スプレーは肌にはつけないようにしてください。
【レシピ】
精製水・・・8ml
無水エタノール・・・12ml
ホワイトセージ・・・5滴
無水エタノールに精油のホワイトセージを混ぜ、その後精製水を加えてよく混ぜます。混ぜ合わせた液体をスプレー式の遮光瓶に入れて使ってください。遮光瓶は風通しがよく、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。スプレーは2週間程度で使い切ってください。
【おすすめのブレンド】
ラベンダー・・・7滴
ラベンダーは通経作用があるとされていますので、妊娠初期(妊娠4か月位まで)の方は使用を控えてください。
ホワイトセージの禁忌・注意点
・妊娠中、授乳中の方、小児への使用について
ホワイトセージに含まれているカンファーは神経毒性が示唆されているケトン類という成分です。妊娠中、授乳中の方、小児への使用は控えてください。
・てんかん発作を起こしたことのある方
ホワイトセージに含まれているカンファーは中枢神経を刺激し、てんかん発作を誘発する可能性がありますので、てんかん発作を起こしたことがある方は使用を控えてください。
・肌への使用について
ホワイトセージには1.8シネオールやα-ピネンなど皮膚刺激を与える可能性のある成分が複数含まれていますので、皮膚に塗布する使い方は控えてください。