セロリ(セロリシード)アロマ・精油・エッセンシャルオイルの香り、特徴、使い方、禁忌・注意点など

精油セロリの香り、特徴、使い方、禁忌・注意点

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セロリは草全体に独特の香りを持つセリ科の植物です。

日本では野菜のイメージが強い植物ですが、元々は食用ではなく、薬草として活用されていました。

セロリの種からは、セロリ精油(セロリシード精油)と呼ばれる精油が採れますが、皮膚刺激を与える成分を多く含んでおり、使用する際には注意が必要な上級者向けの精油です。

ここではセロリとはどのような植物か?セロリの精油の香りや特徴、使い方・活用法や、使用する時の注意点などについて紹介します。

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セロリってどんな植物?

ヨーロッパ原産の一年草または二年草で、現在はインドや中国、アメリカなど様々な地域で栽培されています。

草丈は60㎝~90㎝程度、葉は三つ葉のような切れ込みのある形で、葉や茎、種に強い匂いがあります。

花はとても小さく、緑がかった白色をしており、茎の先端部に密集するように咲きます。

セロリの使い方・活用法の歴史

セロリは古代ギリシャでは魔よけや二日酔いに良い薬草とされており、セロリで作った冠をかぶると二日酔いが治ると言われていたそうです。

古代ローマでは整腸剤や強壮剤、利尿剤などになる薬草として活用されていました。

古代ローマ時代の医者であり薬理学者、植物学者でもあるディオスコリデスは、自身の著書「薬物誌」に、セロリの葉は目や乳房の炎症を抑える作用や胸やけを改善する作用、利尿作用を持つと書いているそうです。

薬用以外には、セロリの強い香りが魔よけや遺体の臭い消しになると葬儀にも使われていたそうです。

16世紀頃になるとヨーロッパ地域で栽培が始まり、この頃から食用としても活用されるようになったそうです。

中国には7世紀頃に伝わり、痛みを抑えたり、イライラを鎮めるなど様々な効果を持つ薬草として活用されており、現在も同様の作用を期待して薬膳に取り入れられています。

日本に伝わったのは16世紀、豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に武将の加藤清正が中国から日本に持ち帰ったのがきっかけだと言われています。そのためセロリは加藤清正にちなんで清正人参と呼ばれていたそうです。

その後17世紀頃にはオランダ人が長崎に持ち込むようになり、オランダから来たものはオランダミツバと呼んだそうです。

ただ、セロリの強い香りが日本食に合わなかったため普及せず、一般に食べられるようになったのは食事の洋食化が進んだ昭和中期頃と言われています。

現在は世界各地で主に食用として活用されています。

セロリ(セロリシード)精油の特徴

セロリ(セロリシード)精油の抽出方法

種子から水蒸気蒸留法で精油を抽出します。精油は薄黄色~オレンジがかった黄色です。

セロリ(セロリシード)精油の香りの特徴

セロリの香りに甘さが加わったような香りです。漢方薬のような香りと表現されることもあります。

セロリ(セロリシード)の香料・原料データ

英名 Celely セロリ
Celely seed セロリシード
和名 阿蘭陀三葉 オランダミツバ
学名 Apium graveolens  アピウム グラウェオレンス
別名 セルリー、セダーノ、清正人参
科名 セリ科
産地 フランス、オランダ、中国、ハンガリーなど
精油の抽出部位
ノート * ミドル
製油の主な成分 リモネン、β-セリネン、α-セリネン、チモール、ブチルフタリド、オイデスモールリグスチリドなど
ブレンド相性 コリアンダーなどスパイス系の香りやレモンなど柑橘系の香りと相性が良いです。

*ノートは精油の揮発する時間や香りの持続する時間を表すものです。香り立ちが最も早いが持続時間が短いトップノート、香り立ちはゆっくりだが長い時間香り続けるベースノート、ちょうど中間の性質を持つミドルノートの3つに分類されます。

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セロリ(セロリシード)精油の活用法

セロリだけでも香りを楽しめますが、他の精油を加えることでより香りが豊かになります。ブレンドにおすすめの精油も併せて紹介していますので、基本のレシピに足して使ってください。

またレシピを活用する際は、セロリの使用時の注意事項、ブレンドとして加える精油の使用時の注意事項のいずれかに該当する項目がないかどうか確認してください。

精油の成分に対する体の反応には個人差があります。気分不快を感じた場合は使用を中止してください。

芳香浴

精油の香りを室内に拡散させ香りを楽しむ方法です。

【レシピ】
セロリ・・・2滴

コットンに精油のセロリを垂らす、もしくはアロマデフューザーを使って香りを拡散させます。

【おすすめのブレンド】
コリアンダー・・・1滴

コリアンダーはエストロゲンという女性ホルモンの分泌を高める可能性がありますので、子宮筋腫などエストロゲンの分泌が影響する持病がある方や妊娠中の方は使用を控えてください。
また、神経毒性が示唆されているケトン類のカンファーが含有されていますので授乳中の方、小児、乳幼児への使用は控えてください。

ルームスプレー

部屋中に香りを拡散させ香りを楽しむ方法です。スプレーを使う時はその都度、瓶をよく振ってください。スプレーは肌にはつけないようにしてください。

【レシピ】
精製水・・・8ml
無水エタノール・・・12ml
セロリ・・・4滴

無水エタノールに精油のセロリを混ぜ、その後精製水を加えてよく混ぜます。混ぜ合わせた液体をスプレー式の遮光瓶に入れて使ってください。遮光瓶は風通しがよく、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。スプレーは2週間程度で使い切ってください。

【おすすめのブレンド】
レモン・・・10滴

レモンは肌につくと皮膚刺激を与える可能性がありますので、肌につけないようにしてください。

セロリ(セロリシード)の禁忌・注意点

・妊娠中の方
セロリは通経作用があるとされていますので、妊娠中の方は使用を控えてください。

・肌への使用について
セロリにはリモネンなど皮膚刺激を与える可能性のある成分が多く含まれています。肌へつけるような使い方は控えてください。

・アレルギー体質の方
セロリは文献によっては、アレルギーを誘発する性質があるとされています。アレルギー体質の方は使用を控えてください。

・小児、乳幼児への使用について
セロリは皮膚刺激を与える成分の含有量が多く、アレルギー誘発の可能性もありますので、小児、乳幼児への使用は控えてください。

・光毒性について
セロリは肌につける使い方は控えていただくため、直接的に関係することではありませんが、精油を肌につけて紫外線に当たると皮膚に炎症を起こす、光毒性という性質を持っています。


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